海外日本語教師の養成・研修

平成29年度海外日本語教師プロジェクト型研修 研修参加者紹介

平成29年度海外日本語教師プロジェクト型研修(1)
(平成29年7月4日~7月27日実施)

平成29年度海外日本語教師プロジェクト型研修 研修参加者紹介最終報告会の写真
(最終報告会)

平成29年度海外日本語教師プロジェクト型研修(1)には中国から3名が参加し、以下のプロジェクトに取り組みました。

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研修参加者概要
No 氏名 所属機関 プロジェクト・テーマ
1 ZHANG, Wenli
張 文麗
中国 西安交通大学 『新日語汎読教程』の教材開発
2 CAO, Hongquan
曹 紅荃
3 ZHANG, Weili
張 偉莉

読書の夏

李 集合写真写真 『「新日語汎読教程」の教材開発』をテーマに、プロジェクト型の研修生としてセンターにまいりました西安交通大学のチームです。 情報社会を生きる日本語学習者は、情報を正しく読み取ると同時に、大学生の知的レベルに相応しい思考力、判断力を持つことが非常に大事だと考えられます。大学生の思考力・判断力を育てるうえで、Critical Reading(以下CR)が一つのキーワードとなります。CR能力とは、与えられたテキストの情報を正確に理解したうえで、複眼的な視点から、その内容や構成を検討する力だと言われています。中国の英語教育では、すでにCRの実践が行われており、日本語教育においても注目されつつあります。このような現状を踏まえて、私たちのチームはCRを取り入れた読解の教材を作成したいと思い、研修を申し込みました。 研修期間はわずか3週間でしたが、大きな収穫がありました。 まず、CRに対する理解が深まりました。CRは論説文に向いていると一般的に言われていますが、読解の素材を選定する過程で、CRの可能性が色々あるなぁと実感しました。また、文章に対する設問は適切か、出題意図は明確か、可能な答えは何かなど、指導を受けているうちに、より広い視野を持ってCRを考えるようになりました。特にCRシラバスの作成によって、目標がより明確化かつ具体化してきました。 次に、読解教材それ自体に対する考えが明確になってきました。試作したサンプルについて指導の先生と検討していくうちに、教材の目的について改めて考えるようになり、作業の段取りもはっきりしてきました。 また、来日前から心配していた著作権処理についても相談に乗っていただきました。いままでの不安がなくなり、どのような手順で進めていけばいいか分りました。 指導してくださった先生方、面談をしてくださった先生方、情報提供をしてくださった先生方、教材開発チームの皆さま、図書館、食堂、受付や警備室の皆さま、お世話になりました! その他、研究会参加や外部専門家との面談もあり、多大な示唆を得ました。これも全て研修のチャンスをくださったセンターのおかげだと思い、感謝しております。 帰国後はセンターで学んだことを活かし、品質の良い教材に仕上げるように頑張っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


平成29年度海外日本語教師プロジェクト型研修(2)
(平成29年11月7日~12月7日実施)

平成29年度海外日本語教師プロジェクト型研修(2)には、米国から1名が参加し、以下のプロジェクトに取り組みました。

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氏名 所属機関 プロジェクト・テーマ
NEMOTO, Naoko
根本 菜穂子
米国 マウントホリヨーク大学 課題解決型言語学習を伴った内容言語総合型日本語学コース教材開発

砂川所長との写真
(砂川所長と)
『日本語を通して、日本という国を考える』というタイトルの課題解決型内容言語統合型の日本語学教材を作成しています。この教材は、2012年度上級研修で作成を開始し、私自身過去3回授業で使用してみました。また他2名の方に授業で使っていただきました。私たち3名の経験から、内容重視の環境では、学習者たちはお互いの語学レベルをあまり気にせず、それぞれの知識やスキルを活かして、内容の濃い活動ができることがわかりました。この経験を基に、今回は、新しい章2つと、言語学習の充実を目指してプロジェクト型研修に参加しました。 この教材は、日本語の語彙、音と文字、方言、それぞれの変遷と、「やさしい日本語」活動の理解を通して、それにまつわる歴史や社会問題を考えていこうという趣旨のものです。JFスタンダードB1以上のマルチレベルの日本語学習者が一緒に学べるよう、各章語学レベルの違う読み物があるのが特徴の1つです。今回は、新たに「ディスレクシア」と「標準語設定」というテーマの章を計画しました。全6章中2つの章には、Project Based Language LearningPBLL)を取り入れることによって、さらに深い内容学習と日本語を話すコミュニティーへの貢献を目指します。 研修期間は4週間でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。あと1、2週間長くするべきだったなというのが正直な感想です。担当の先生の計らいで、研修中は、教材開発に携わっている先生方にCan-doや教材の作成法などをについて個人指導をしていただき、有意義な時間を過ごすことができました。また、資料収集の仕方、著作権などについても個人的にアドバイスをいただけたことも貴重な経験でした。プロジェクト型研修は情報収集に充てられる時間が多く、センター滞在中にディスレクシアや危機言語の専門家とも面談ができました。また、研修目標や成果を発表する機会が2度あり、お集まりいただいた先生方からは、種々のコメントや感想をいただきました。今回得た知識を基に、より良い、使いやすい教材を作成したいと思います。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)