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ADC最終報告書

カルコン美術対話委員会最終報告書【PDF:2.07MB】 / Arts Dialogue Committee Final Report 2020 【PDF:1.93MB】別サイトへ移動します
目次:前書、背景、成果、ADCの未来、提言、結論

ADCについて

1. ADCの目的

伝統的日本美術から近現代美術に至る日本の芸術交流を深化させる今後の方策を検討し、双方に有益な学芸員の協力と交流の枠組みを築くこと。

2. ADCの構成員 2020年6月現在

<日本側>

  • 島谷 弘幸(日本側議長、九州国立博物館長)
  • 伊東 正伸(国際交流基金 文化事業部部長、審議役(美術担当))
  • 栗原 祐司(京都国立博物館副館長)
  • 林 道郎(上智大学国際教養学部教授)
  • 白原 由起子(根津美術館特別学芸)

<米国側>

  • アン・ニシムラ・モース(アメリカ側議長、ボストン美術館ウィリアム/ヘレン・パウンズ日本美術上級学芸員)
  • マルコ・レオナ(メトロポリタン美術館学術研究部デビット・H・コッチ保存科学部長)
  • ロバート・ミンツ(サンフランシスコ・アジア美術館副館長)
  • マリサ・リンネ(京都国立博物館国際交流担当専門職)
  • ジェニファー・ワイゼンフェルド(デューク大学トリニティ・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・サイエンス人文学部長)
  • マシュー・ウェルチ(ミネアポリス美術館副館長兼主任学芸員)
  • シャオジン・ウー(シアトル美術館日本・韓国美術担当学芸員)

3. 設立の経緯

(1)2009年3月NYで開催された国際交流基金とジャパン・ソサエティの共催シンポジウム「Japanese Art in America:Building the Next Generation」において、日米間の美術交流(特に伝統的日本美術の交流)の促進をはかることの重要性が提起された。このフォローアップとして2010年3月には、国際交流基金の主催、文化庁の協力により、フォーラム『舞台芸術と美術:日米ネットワーク発展に向けて』が東京で開催され、両国の専門家による意見交換を通して、対話を継続していくためのプラットフォームの必要性が再確認された。
(2)2010年6月に開催された第24回カルコン合同会議の共同声明【PDF:124KB】において、「伝統的日本美術から近現代美術に至る日本の芸術交流を深化させるための今後の方策を検討し、双方に有益な学芸員の協力と交流の枠組みを築くために専門家のワーキンググループを設立する」と提言がなされ、美術対話委員会(ADC)が設立された。

4. これまでの活動

2010年6月
第24回カルコン合同会議にてADC設立
2011年5月
カルコン50周年記念シンポジウムにあわせて、第1回美術対話委員会を開催(於:ワシントンD.C.出席者【PDF:98KB】
2012年3月
第2回美術対話委員会(於:東京)出席者【PDF:423KB】
2012年4月
第25回カルコン合同会議にADC報告書【PDF:117KB】を提出
2013年1月
第3回美術対話委員会(於:ホノルル)(出席者【PDF:174KB】
2013年10月
第4回美術対話委員会(於:徳島県鳴門市大塚国際美術館)出席者(和文)【PDF:466KB】(英文)【PDF:466KB】、文化庁、カルコン美術対話委員会主催「日米美術フォーラム~ミュージアムの未来~」シンポジウム開催
2014年11月
欧米学芸員交流会議を開催(於:東京、東京国立博物館)
第26回カルコン合同会議へADC報告書【PDF:2.8MB】 提出
2015年6月
美術対話委員会テレビ会議を開催(東京/米国各所)
2015年11月
第5回美術対話委員会(於:ワシントンD.C.、フリーア・サッカレー美術館)出席者【PDF:431KB】カルコン美術対話委員会・フリーア・サッカレー美術館主催Curating Japan in Olympic Era 1964/2020」公開フォーラムを開催
2016年6月
第27回カルコン合同会議へADC報告書【PDF:4.1MB】提出
2016年12月
第6回美術対話委員会(於:福岡、九州国立博物館)出席者【PDF:434KB】
文化庁、カルコン美術対話委員会主催「世界と日本美術(アート)~2000年以降の動向を中心に~」シンポジウムを開催
2017年5月
Arts Japan 2020別サイトへ移動します」キャンペーン開始
2018年3月
第7回美術対話委員会(於:ミネソタ州、ミネアポリス美術館)出席者【PDF:124KB】
2018年6月
第28回カルコン合同会議へADC報告書(和文)【PDF:2.5MB】 (英文)別サイトへ移動します提出
2019年1月
第8回美術対話委員会(於:東京国立博物館)(アジェンダ【PDF:170KB】出席者【PDF:190KB】
2019年9月
第9回美術対話委員会(アジェンダ【PDF:159KB】出席者【PDF:90KB】)およびICOM京都大会開催記念カルコン美術対話委員会シンポジウム(アジェンダ【PDF:121KB】)(於:京都国立博物館)
2020年7月
ADC最終報告書(日・英)が完成 ADC最終報告書【PDF:2.07MB】
2020年9月1日
全米アジア学会(アジア版)「カルコンスペシャルパネル」において、アン・ニシムラ・モースADC米国側議長がADC最終報告書および活動成果について発表

5. 成果

ADCは美術専門家の間でより効果的・効率的に情報を共有し、日本美術へのアクセスの幅を広げるための議論の場となっており、日米関係が継続的に発展をしていくための重要な課題に関する意識啓発と提言を行ってきた。具体的には、設立当初からの戦略的・包括的目標設定の結果、主に(1)次世代の育成、(2)協働の促進、(3)リソースの向上、(4)広報の促進の4分野で、目に見える形で日米の美術界に貢献してきた。

  1. (1)次世代の育成
    • 日本美術史に関する国際大学院生会議(JAWS
    • 在外公館文化事業「日本美術 専門家次世代育成支援プロジェクト」
  2. (2)協働の促進
    • 北米・欧州ミュージアム日本専門家連携・交流事業
    • 国際交流基金日米学芸員交流
    • 石橋財団・国際交流基金日本美術リサーチフェローシップ
    • 国際交流基金欧米ミュージアム基盤整備支援事業
  3. (3)リソースの向上
    • ウェブサイトINJAの創設
  4. (4)広報の促進
    • Arts Japan 2020の創設

6. 成果の継承

  • 国際美術史学会東京コロキウム 2019
  • 国際博物館会議京都大会プレナリー・セッション

7. 提言

ADCの目標 提言内容 達成状況
次世代の育成 第12回日本美術史に関する国際大学院生会議(JAWS)の計画を支援し、将来の資金調達及び実施を働きかける。 進行中
協働の促進 東京国立博物館が実施する第5回(2019年)及び第6回(2020年)学芸員交流・シンポジウムの計画を支援し、将来の資金調達及び実施を働きかける。 達成
2019年にカルコンADCの会合を、北米・欧州ミュージアム日本専門家連携・交流事業と連携して開催する。 達成
国際交流基金の日米学芸員交流など他の学芸員交流及び美術専門家プログラムの資金調達・実施の継続を働きかける。 達成
2019年のICOM京都大会で日本美術に関する公開セッションを企画・運営する。 達成
ADCICOMに関連した団体として、常設の「活動拠点」を実現する提案を行う。 検討中
リソースの向上 International Network for Japanese ArtINJA)のウェブサイトを立ち上げる。 達成
ADC共同議長による公式声明、会議の場での発表、カルコン合同会議共同声明などを通し、日本美術界及び一般の人々にリソースを宣伝する。 達成
日米における美術専門家データベースの登録及び活用を働きかける。 達成
INJAプロジェクトに対する長期資金調達を模索する。 検討中
広報の促進 Arts Japan 2020及び新進研究者のSpotlightシリーズのようなパブリック・アウトリーチプログラムの継続・拡大について支援する。 達成