樂吉左衞門 特別講演 「茶碗の中の宇宙 樂茶碗の美意識と思想」
エルミタージュ美術館「樂-茶碗の中の宇宙展」開催記念

焼貫黒樂茶碗 銘涔雲に浮かんで1の写真
吉左衞門
焼貫黒樂茶碗 銘涔雲に浮かんでⅠ
樂美術館蔵

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、ロシアが世界に誇るエルミタージュ美術館での「樂-茶碗の中の宇宙」展開催にあわせ、樂家15代当主で樂美術館理事長・館長を務める樂吉左衛門氏による特別講演会を行います。

美とは何か、例えばそれは白いカンヴァスに形を描き色を加えて何かを出現させる行為であると言えます。まさに白い『無』の空間に『有』を出現するもの。表現とは「何かを加える行為」、形を色を線を、そして個性を加える行為。つまり足し算の世界であると言えます。しかし樂茶碗の始まり長次郎は全てをそぎ落とし、引くことからその創作を始めました。色を捨象し、変化や誇張を捨象し、さらには自らの個性そのものをも捨象し、一碗の黒茶碗を生み出しました。しかし、表現とは一枚の白いカンヴァスに色を、線を加えるものというならば、全てを捨象する行為その先に表現として何が残るのでしょうか。現代美術ともおそらく共感を共にすることのできる長次郎茶碗、樂茶碗の思想性を語ります。

「樂-茶碗の中の宇宙」展の詳細は事業ページをご覧ください。

概要

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