雄谷 進(おおや すすむ)OYA Susumu

学歴

1980年
慶應義塾大学文学部教育学科卒業
1985年
早稲田大学大学院商学研究科修了(国際マーケテイング・海外広報)
2006年
愛知淑徳大学大学院現代社会研究科博士後期課程単位取得修了(現代社会専攻)

おもな教授歴

2006~2008年
ベトナム日本人材協力センター(VJCC ハノイ)日本語教育専門家
2008~2011年
国際交流基金日本語国際センター専任講師
2011~2013年
国際交流基金マニラ日本文化センター日本語教育専門家
2013年現在
国際交流基金日本語国際センター専任講師

担当研修

「教授法、総合日本語、日本事情、インターネット利用の日本語」などを中心に研修をおこなう。世界各地から日本語国際センターへ来る先生方と帰国後も継続的に交流を行えるように、海外の先生方と過ごす時間を大切にしている。


所属学会など

日本比較文化学会、日本放送芸術学会、留学生教育学会、日本国際教育学会、日本生涯教育学会


執筆論文、著書、発表など

  • 「海外文化広報拠点の可能性への一考察 —マレーシアの日本語協会をモデルに—」愛知淑徳大学現代社会研究科『現代社会研究科研究報告1号』(2006)

口頭発表

  • 日本比較文化学会第30回全国大会(2009)(九州・久留米大学)「海外の日本語教師(並びに教師候補生)とのネットワーク継続を意図したE・メール利用の現代日本事情実験授業(ベトナムを事例として)」
  • 貿易大学日本語学部50周年記念国際シンポジウム(2011)(ベトナム・ハノイ)「ケース・スタディで学ぶ 現代日本事情授業構築に向けて ベトナムの大学教師(及び学生)支援のために」

海外・日本語教育セミナー

  • ベトナム・カンボジアにて(2006年9月~2008年8月まで多数行う)
  • 中国、北京にて(2011年3月)

会議主催

  • 「第1回トルコ日本語教育者会議」開催(トルコ・チャナッカレ)1997年11月実施
  • 「マレーシア日本語教育関係事情調査」(クアラルンプール日本語センター)2000年 9月実施

自主研修

海外の大学で行える日本現代事情のケース・スタディ研究と放送大学の視聴の二つをメインに自主研修を継続している。語学についてはテレビ・ラジオ・インターネットを利用してスペイン語、英語を学んでいる。

担当授業・力を入れている点等

担当授業等について

(1) 授業:一つ一つ丁寧に行う

  • 「総合日本語」「教授法」「インターネット利用の日本語」(海外での教材不足をおぎない、さらなる日本語力向上のため)に力を入れる・新聞講読を通じて社会の流れをつかむ、これは日本事情、最新事情のための資料収集の意味もある。研修参加者が帰国後、自分の受講生,学生に日本を伝えられるよう、新聞講読には力をいれる。つまり、どのように最新事情を知り得、それを自分の受講生、学生にどう伝えるかについて授業案を練る。
  • 授業を通じて日本・日本語についてできるだけ多くのことを研修生に伝える。
  • 世界各国からの研修参加者が自国へ帰国して自国で一人でも多くの日本ファンを作るために学ぶ側からの視点を持ち、日々の授業を心がける。そのために日本社会、日本文化、日本人、日本語にたっぷりと触れてもらえるよう様々な情報を提供する。

(2) より深みのある授業を目指すべく、さらなる研鑚を積む

  • 知識向上のため各種セミナー,各種学会、各種講座、放送大学の授業視聴、NHK等テレビ番組等を利用し、教師としての幅を広げる。
  • 授業に深みがあり、流れる授業をおこなうために日々研鑚を積む。楽しみながら日本語力、日本に関する知識、そしてその授業が教授法にも応用しうるよう授業を行う。

(3)メディア・リテラシィーの向上

  • 授業での有効な活用に向けたIT活用を考える→日本語教育に応用可能なサイトのチェック、紹介から実際の使用へ導く。
  • 遠隔教育の研究(海外での日本語教育の構築に向けて)

ひとこと

雄谷進氏の写真 趣味:新聞、放送大学視聴、いろいろな街の散策 目標:世界の各地に 一人でも多くの日本ファンを 座右の銘:七転び八起き 日本語教育の情熱を今後も海外に:
2006年から2008年にかけて赴任したベトナムは、大学院時代(30年前)に海外での日本語教育へと導いてくれた貿易大学(ハノイ)日本語学部学部長Nguyen Van Hao氏との長年の約束を果たすことができ、忘れがたい思い出である。Nguyen Van Hao氏とはこれまで30数年来のお付き合いで、私が海外での日本語教育の情熱を持ち続ける一つの大きな心の支えである。この海外において一人でも多くの日本ファン作りのため、日本語教育の情熱という気持ちを忘れることなく、今後も海外の教育現場で日本語教育に従事していきたい。

今後の目標

(1)外国語の学習継続

  • 英語のレベルアップ(NHKのラジオ,テレビ、BBC、英字新聞,インターネット新聞)
  • スペイン語のレベルアップ(NHKラジオ,TVEスペインテレビ、インターネット放送)
  • ベトナム語の初級マスター(ベトナム語テキスト、インターネットなどで自学自習)

(2)海外の日本語教育事情把握に力を注ぐ

  • 日本語国際センターの研修修了生のフォローアップに力を注ぐ。
    海外の日本語教員とのネットワークも考慮に入れ、これまでかかわってきた赴任6カ国のフォローアップ調査を継続的に行う(できれば年に2回現地に赴き、調査を実施予定)。今後日本語教育の拡大が期待できる国、ベトナム・ミャンマーを最重点国として行う。その他、余裕があれば、スペイン、スリランカ、トルコも含める。以上の国々を中心に日本語教育事情把握を行うが、世界の他の日本語教育を実施している国を排除するものではない。

(3)ケースで学ぶ日本事情

  • 海外の大学での「日本事情」の授業で使えるよう、種々のケース、授業案を練る。各国での実践研究。