国際交流基金賞50周年記念 ジャパン・ソサエティーからのメッセージ

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昭和48(1973)年度 国際交流基金賞

ジャパン・ソサエティー

[米国]

国際交流基金50周年にあたって―ジャパン・ソサエティーからの感謝のメッセージ

ジョシュア・W. ウォーカーさんの写真

1973年10月2日、ジャパン・ソサエティーは、日米の文化交流推進への卓越した貢献を評価され、東京で国際交流基金賞を受ける栄誉に浴しました。それから50年、そして1907年のソサエティー設立から116年を経た今も、私たちは日本の芸術、文化、ビジネス、社会をニューヨークの市民や世界と結び付け紹介するという、長年の使命、ミッションを果たし続けています。今日、グローバル化や技術の進歩、地政学的状況によって、日米が相互の支援と理解に基づく同盟関係を築き続けることは不可欠なものとなっています。その達成のためには、ジャパン・ソサエティーが行う仕事は私たちのミッションにとってのみならず、世界の未来にとっても非常に重要だと信じています。

数々の展覧会やパフォーマンス、映画シリーズ、そして多年度にわたる交流プログラム等といった私たちの事業や取り組みに対する過去から現在にいたる継続的な支援に対し、国際交流基金および同日米センターに深く感謝しています。新たに立ち上げたU.S.-Japan Women Leaders Initiative(日米女性リーダーイニシアティブ)は、「日米関係における女性の地位向上」のための国際交流基金の助成を一部受けて実施されるもので、学習とエンパワーメントの場、継続的な議論とつながりの場として、日米両国をつなぐ共通のテーマについて重要な対話を行い、前向きな変化に向け両国の深い結びつきを形づくるというジャパン・ソサエティーのミッションとも一致します。またこの冬には、国際交流基金の助成を受け、ピューリッツァー賞を受賞した作曲家デヴィッド・ラングが日本の著名な作家、芥川龍之介の3つのテキストを再構成した新作オペラ委嘱作品『note to a friend』が制作されます。

「災害から学ぶ」(2009~2010年)、「地域人材の日米交流プロジェクト」(2017~2019年)、「日米イノベーターズ・プロジェクト」(2005~2009年)などの専門家交流プログラムへの助成は、日米両国に大きな影響を与えてきました。なにより、日米の災害救援復興組織とのこれまでの活動に基づいた、イノベーターズ・ネットワークおよび数多くのイノベーターとの人脈は、Japan Earthquake Relief Fund (JERF)の支援金付与先の選定に重要な役割を果たしました。JERFは、東日本大震災、津波、原発事故の被災者を支援するため2011年3月12日にジャパン・ソサエティーが立ち上げた事業です。国際交流基金の助成なしに、こうした活動は実現できませんでした。これからの50年も、国際交流基金とのパートナーシップを楽しみにしたいと思います。ありがとうございました。

ジャパン・ソサエティー
理事長 ジョシュア・W・ウォーカー

(原文 英語)

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