国際交流基金賞50周年記念 アジア学生文化協会からのメッセージ

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昭和50(1975)年度 国際交流奨励賞

アジア学生文化協会

[日本]

国際交流基金賞50周年を迎え、誠におめでとうございます。

白石 勝己さんの写真

私ども財団法人アジア学生文化協会(2014年より公益財団法人)は国際交流基金賞設立の3年後、1975年に国際交流奨励賞を頂きました。当法人の事業は、日本とアジア等から の青年学生が、自治による共同生活を通じて友情を培う学寮を運営するという地味な活動を行っており、その当時、国際交流基金より奨励賞を頂くに値するのだろうかという戸惑いもあったと聞いています。その後、この50年の間に国内外の留学生関係団体の活動が注目されるようになり、いくつもの団体が貴基金賞や奨励賞を受賞していますが、もし、私どもがその先駆けとなれたということであれば、たいへん光栄なことであると存じます。お蔭をもちまして私どもは現在、国内外関連団体と連携を図りつつ、日本語教育事業、高等教育国際化支援事業、日本留学情報提供事業などを展開するまでに至っております。これも、貴基金の奨励賞受賞が一端となり得られた結果であると、改めて感謝を申し上げる次第です。

現代の社会は経済、技術の発達によりあらゆる分野で国境を超えた繋がりが極めて緊密になり、人の移動も盛んになっています。一方では、それ故の複雑化した新たな分断・衝突が生じ、残念ながら国際間の対立や紛争は絶えることなく起こっています。このような時代であるからこそ、根気強く国境を越えて、人と人をつなぐ文化交流というソフトパワーを強化しなければならないと信じます。さらに国際理解を促進し世界の平和を目指すべく、貴国際交流基金および基金賞のご発展を心よりお祈り申し上げます。

公益財団法人アジア学生文化協会
理事長 白石 勝己

(原文 日本語)

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