国際交流基金賞50周年記念 ジ・アジアティック・ソサエティー・オブ・ジャパンからのメッセージ

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昭和57(1982)年度 国際交流奨励賞

ジ・アジアティック・ソサエティー・オブ・ジャパン(The Asiatic Society of Japan

[在東京]

国際交流基金賞設立50周年を皆様と共にお祝いできます事を大変嬉しく思います。

日本アジア協会(ASJ)は1982年に国際交流奨励賞を受賞しました。当協会は1872 年に設立され、日本研究とアジア研究における学術的でアカデミックな場を提供し続けてきました。昨年150周年を迎え過去、現在、未来を繋ぎ新たな時代へと前進しているところです。

廣木 重之さんの写真

コロナ禍の影響により世界では「オンライン」化が進み、国を超えて瞬時に講演者と会員が繋がる新たなコミュニケーションの扉が開きました。2022年に開催された当協会の講演会10件のうち、海外からのスピーカーによる講演は4件でした。2023年もオックスフォード大学、ケンブリッジ大学の教授を始め大英博物館の学芸員など海外から4件のオンライン・レクチャーが実施、予定されています。

また、2006年に始まったヤング・スカラーズ・プログラム(YSP)の活性化も目覚ましいものがあります。オンラインでの参加が可能になり、YSPは世界各国から意欲に溢れた若い学者に呼びかけることが可能になりました。2022年には11件の優秀な応募があり、海外からの2名を含む最終受章者4名が選ばれたことはASJの飛躍への喜ばしい一歩です。23年にも海外10件を含む12件の応募があり、さる10月16日にフランスのパリ・シテ大学、ドイツの自由大学、英国のSOAS、ハンガリーのカロリ・ガスパール大学の4名の若手研究者が選ばれました。

2023年3月27日に3年ぶりの対面イベントがポーランド大使館で開催されました。 対面イベントはメンバー同士が実際に出会い親睦を深める貴重な場です。パンデミックのリスクが減少したことにより、ASJがオンライン・イベントと並行して対面での行事を再開、ASJの長年に亘る伝統と歴史に新たな風を吹かせる機会となるでしょう。

名誉総裁でいらっしゃる高円宮妃殿下のASJへの揺るぎない信念とリーダーシップ、御支援が現ASJの原動力となり未来への力へと導いてくれています。

最後になりましたが、国際交流基金賞の50周年に対し関係者の方々に改めて心よりお祝いと感謝を申し上げます。 国際交流基金の更なるご発展を祈念しております。

日本アジア協会
代表理事 廣木 重之

(原文 日本語および英語)

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