国際交流基金賞50周年記念 国際日本語普及協会からのメッセージ

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平成4(1992)年度 国際交流奨励賞

国際日本語普及協会

[日本]

このたび、国際交流基金賞が50周年を迎えられましたこと、真におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

国際交流基金賞の歩みを拝見しながら、50年という歴史の重みを感じております。

世界中で戦争や紛争の中にあっても、あるいは日本との関係がむずかしい時代にあっても、平和を願い、対話の力を信じ、国際相互理解のために活動されてこられた姿、海を渡った日本人がその子どもたちのために100年以上も前から日本語・日本文化の継承のために尽くされてこられた姿に尊敬の念を抱いております。

私たちにとって、国際相互理解のために活動する方々への国際交流基金賞の授賞は、今後も新しい発見と学びをもたらし、続く世代に大きな示唆となると確信しております。

当協会は、設立当初、ビジネスパーソンに対する日本語教育が中心でしたが、国際交流奨励賞をいただいた1992年には、協会活動も15年目に入り、国内外の日本語教育へと活動を広げておりました。同年、国際交流基金のブラジル巡回指導に講師を派遣、年少者教育の指導にあたりました。

30年が経ちまして、現在、時代、社会の要請によって社会人はもちろん年少者、難民、留学生、外交官と日本語を必要とする多様な学習者への日本語教育に携わっております。また、海外で活動する日本語関係者との交流を続けております。その活動の根底には、多様性を尊重し、相互理解を図り、学び合う人々が集う社会の実現への願いがあります。

公益社団法人国際日本語普及協会
理事長 戸田 佐和

(原文 日本語)

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