国際交流基金賞50周年記念 サントリー文化財団からのメッセージ

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平成10(1998)年度 国際交流奨励賞

サントリー文化財団

[日本]

このたび、「国際交流基金賞」が50周年を迎えられますことを心からお慶び申し上げます。

私どもサントリー文化財団は、日本と世界の学術・文化の発展への寄与を目的として1979年に設立しました。設立当初から日本国内だけでなくアメリカでも国際シンポジウムを開催して日本からの国際的な情報発信に注力いたしました。また日本に関する外国語書籍の出版を支援する「海外出版助成」プログラムを財団設立初年度から立ち上げて、海外における日本理解の促進に努めて参りました。こうした活動を評価いただき1998年に「国際交流奨励賞」を頂戴しましたことは、とても嬉しく大きな励みになりました。

この受賞がご縁となり2003年、2004年には貴基金と共催で長野、富山、佐賀、東京で「地球が舞台」という国際交流に尽力する団体同士をつなぐワークショップとシンポジウムを実施しました。日本各地で地域からの国際発信の意義を共有する場を作れたことは、私どもの大きな財産となっています。

また「海外出版助成」につきましては、これまでに英語をはじめとする30ヵ国語による344件の翻訳・出版活動を助成対象とし、日本文化と日本に関する学問的業績を幅広く海外に紹介しています。さらに近年では調査研究事業として「グローバルな文脈での日本(Japan in Global Context)」という国際交流プロジェクトを実施し、少子高齢化やエネルギー問題など、現代日本が直面する課題を海外の研究者と共に議論し、その内容を当財団のwebサイトなどで広く世界に共有しています。

この半世紀、様々な世界情勢の変化がありましたが、貴基金が文化の力で国際相互理解や友好親善を目指して活動する人々を励まし続けられたことに、あらためて敬意を表します。私どもも同奨励賞受賞の誇りを胸に、これからも世界と日本との文化的な交流の一助となれますよう、さらなる挑戦を続けて参る所存です。

公益財団法人サントリー文化財団

(原文 日本語)

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