国際交流基金賞50周年記念 カイロ大学文学部日本語日本文学科からのメッセージ

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平成23(2011)年度 国際交流基金賞

カイロ大学文学部日本語日本文学科

[エジプト]

国際交流基金賞50周年メッセージ

基金賞の50周年、誠におめでとうございます。私は2011年度の基金賞(日本語部門)授賞当時のカイロ大学文学部日本語日本文学科長を務めていたことから、この度代表者としてお祝いのメッセージを送ることをとても嬉しく思っております。

カラム・ハリールさんの写真

私は2011年度の基金賞の授賞式や関連行事出席のため来日した3日間を通じて国際文化交流が出来る機会をもらいました。その時の多くの仲間が今でも連絡を取り合っています。私の人生において得難い経験をさせてくれた基金の皆様に心より感謝申し上げます。

帰国してお礼のご挨拶にうかがった国際交流基金カイロ日本文化センターでは、日本語日本文学科スタッフは、もっとエジプトの日本語教育のために精一杯頑張ります、と気持ちを新たにお伝えしました。

私の帰国後は、カイロ大学内において基金賞授賞の反応が大きかった上、カイロ大学公式ウェブサイトにアラビア語でビッグニュースとして発信されました。

この受賞を機に、以前より中東、エジプトの日本語・日本文学の教育の研究に対する学習意欲が高まりました。その後、カイロ大学で当学科創立35、40周年記念に『エジプトにおける日本研究シンポジウム』、弁論大会などの学術と文化活動が積極的に開催されました。また、カイロ大学日本語学科の多くの学位を持った卒業生の力で2013年度より地方大学であるアスワーン大学の日本語学科が新設されました。2011年の思いがけない基金賞受賞は、日本語日本文学研究を志す全てのエジプト人、アラブ人にとって大変大きな励みになり、現在でもたくさんの卒業生が日本語教育や日本文学研究などの分野で活躍しています。

私は、現在でも当大学教授としてカイロ大学だけでなくアインシャムス大学の院生の指導も任されており、今後もたくさんの人材を育てることに貢献していきたいと思います。

50周年をお祝いするとともに厚く御礼申し上げます。将来のご活躍をお祈りいたします。

カイロ大学文学部日本語日本文学科
元学科長、名誉教授
カラム・ハリール

(原文 日本語)

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