平成20(2008)年度 受賞者プロフィール

2008年 国際交流基金賞

国際交流基金賞: 文化芸術交流部門


マルコ・ミュラー (Marco MÜLLER) 【イタリア】

ヴェネチア国際映画祭ディレクター

1953年生まれ(55歳)

イタリアで研究者として活動した後、1978年ごろより映画評論家、プロデューサーとして活躍。ペザロ国際映画祭(イタリア)、ロッテルダム国際映画祭(オランダ)ロカルノ国際映画祭(スイス)など欧州の映画祭ディレクターを歴任した後、2004年より現職。これら国際映画祭において日本映画特集を実施し、日本の映画監督を高く評価し紹介するなど、映画を通じた海外への日本文化紹介に大きく貢献した。

マルコ・ミュラー

ヴェネチア国際映画祭は1932年に開始された世界で最も長い歴史のある映画祭。2005年に宮崎駿監督に栄誉金獅子賞を贈り、また2007年には北野武監督映画作品にちなんだ、『監督・ばんざい!賞』(Glory to the Filmmaker! award)を創設、第1回受賞者に北野監督を選んだ。今年の映画祭は8月27日に始まり、日本の3作品がコンペティション部門に出品され話題をよんでいる。

国際交流基金賞: 日本語部門

アンジェラ・ホンドゥル (Angela HONDRU) 【ルーマニア】

ヒペリオン大学教授

アンジェラ・ホンドゥル

1944年生まれ(63歳)

70年代後半から人民大学の日本語講座で講師を務め、1989年の体制転換後もヒペリオン大学への日本語・日本文学科開設、高校や小学校での日本語授業開始に尽力し、数々の日本語学習書を執筆するなど、日本語普及活動を積極的に行なってきた先駆者である。

また、三島由紀夫、夏目漱石、安部公房、太宰治、村上春樹などの作家の日本文学名作のルーマニア語への翻訳を行い、ルーマニアでの日本文学の紹介にも貢献した。(2008年外務大臣表彰)

近年は日本とルーマニアの民間信仰についての研究を進めており、2005年には国際交流基金フェローとして来日、日本の神楽について調査、ルーマニアとの比較研究などを行なった。

翻訳本

国際交流基金賞: 日本研究部門


ケネス・パイル (Kenneth B. PYLE)【米国】

ワシントン大学教授

1936年生まれ(72歳)

1958年ハーバード大学卒業、65年ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号取得(日本史)。日本近・現代史、政治・外交史で優れた多大な業績を納め、日本研究のリーダーのひとりとして活躍。数々の研究機関、諮問機関において活発な活動を行うとともに要職に就いて、米国における対日理解の促進に多大な貢献をした。

1989年にシンクタンクのアジア研究ナショナル・ビューロー(National Bureau of Asian Research(NBR))を設立してアジア研究の振興に努めるとともに、行政機関への政策提言、助言を行っている。2006年11月にはNBR内に北東アジア研究に特化した「パイル・センター」Kenneth B. and Anne H.H. Pyle Center for Northeast Asian Studiesが創立された。(1999年勲四等旭日中綬章)

ケネス・パイル

2007年に、今日までの約150年の日本の外交政策について分析した著書『Japan Rising-The Resurgence of Japanese Power And Purpose』が刊行された。

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