講演会「ミャンマーの未来を拓く−すべての人々に平和と恩恵を」 ラーパイ・センロー (メッタ開発財団創始者・前所長)

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チラシ【PDF:541KB】

軍政から「民政」へと舵を切り、間もなく3年を迎えるミャンマー。そのゆくえを、世界は高い関心を持って見守っています。憲法改正、少数民族問題、宗教間対立など、真の民主化に向けての道のりはまだ険しく、国際社会の関心と支援が引き続き重要です。同時に、過去にたびたび大きな犠牲を払いながらも、よりよい未来を信じて平和な社会を希求してきた市井の人々の努力は、今後の国づくりにますます欠かせない要素となっていくでしょう。

本講演では、カチン族でキリスト教徒、そして女性という社会的立場に身をおきながら、長年にわたって軍政、反政府勢力双方との協働を模索し、武力紛争や自然災害によって傷ついたコミュニティの再生に取り組んできたラーパイ・センロー氏を日本にお招きして、その貴重な経験についてお話を伺います。厳しい状況下において彼女の活動を支えた原動力は何であったのか、また、現在の政治・社会的変化にみる希望と課題についても語っていただきます。

「をちこちMagazine」に、講演会をまとめた記事を掲載しました。

概要
日時 2014年3月12日(水曜日)15時~17時 (受付:14時30分~)
会場 国際交流基金2階JFICホール「さくら」 アクセス
東京都新宿区四谷4-4-1
講師 ラーパイ・センロー氏 (メッタ開発財団創始者・前所長)
モデレーター 根本 敬氏(上智大学教授)
定員 100名、入場無料、事前申込制、先着順
用語 英語/日本語(同時通訳付き)
参加申込方法 タイトルに「JFミャンマー講演会」と表記し、氏名(ふりがな)、ご所属、ご住所、お電話番号を明記の上、電子メール(jfmyanmar@jpf.go.jp)かファックス(03-5369-6041)でお申し込みください。
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)

※お申し込みに対する返信は行っておりません。お申し込みが定員に達した場合にのみ、恐縮ですがお断りのご連絡をお送りさせていただきます。

プロフィール

ラーパイ・センロー(Lahpai Seng Raw

ラーパイ・センロー(メッタ開発財団創始者・前所長) ミャンマーで最大の市民団体であるメッタ開発財団( Metta Development Foundation)の創始者、前所長。カチン族出身。

国家公務員と教員の両親のもとに生まれた同氏は、ヤンゴン大学で心理学を専攻。1987年より中緬国境地帯で国内避難民の支援に関わり始めた同氏は、1990年から7年間バンコクに滞在し、カチン独立機構人道支援部門のプログラム・オフィサーとして、女性、若者、子供の社会福祉向上に取り組む。国境地帯の少数民族を対象に、所得創出のための活動や幼稚園の設置・運営に尽力したほか、若者がタイやインドの職業訓練学校で学ぶ機会を提供した。

1990年代に軍事政権と少数民族武装勢力との間で停戦合意が進むと、国境地帯で長年武力衝突を続けてきた両者間の信頼回復が急務となる。1997年、国内避難民や難民の支援のためにミャンマーに帰国したラーパイ・センロー氏は、同年メッタ開発財団を設立。国内の紛争地域や自然災害の被災地にて支援活動を行う同財団は、国内の多様な利害関係者とともに活動に取り組むことで、幅広い支持を得るNGOに成長する。

約14年間にわたりメッタ開発財団を率いてきたラーパイ・センロー氏は、2011年9月に職を辞して若い世代に道を譲り、現在は、紛争の原因や和平後退の要因に関する啓蒙活動に取り組んでいる。シャロム財団(ローカルNGO)、ミャンマーのスイスエイド理事も兼任。長年にわたり政府・反政府勢力の双方と手を携え、紛争や自然災害で傷を負ったコミュニティの再生とエンパワメント、特にカチン州の平和構築に取り組んできた業績を評価され、2013年の夏に、アジアのノーベル賞と誉れ高いマグサイサイ賞を受賞した。

[お問い合わせ]

国際交流基金 日本研究・知的交流部
アジア・大洋州チーム (担当:八木、本多)
TEL:03-5369-6070  FAX:03-5369-6041

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