国際交流基金 (JF) ×ゲンロン共催グローバル対談 「再構築され続ける『記憶』と『国民の物語』」

 国際交流基金(JF)×ゲンロン共催グローバル対談 「再構築され続ける『記憶』と『国民の物語』」 2023年9月25日 開催

国際交流基金(JF)は9月25日、株式会社ゲンロンとの共催で、第33回福岡アジア文化賞大賞を受賞されたタイ出身の歴史学者トンチャイ・ウィニッチャクン氏(ウィスコンシン大学マディソン校名誉教授)と国際政治学者の藤原帰一教授(東京大学名誉教授)による対談「再構築され続ける『記憶』と『国民の物語』」を実施します。当日は東京・五反田のゲンロンカフェで参観できる(有料・要申込み)ほか、オンライン配信も行われます。詳細は下記概要欄をご覧ください。

開催概要

タイトル: 再構築され続ける『記憶』と『国民の物語』
対談概要: 歴史をめぐる「記憶」と「国民の物語」の関係とは?タイ出身の歴史学者トンチャイ・ウィニッチャクン氏を迎え、同氏が当事者として経験したタイ・タマサート大学における「血の水曜日」事件をめぐるナラティブについて考察する。記録として客観的なものと思われながら、時間の経過とともに、人々や国家の記憶・想像力と共鳴しながら変化する歴史。「血の水曜日」事件はタイ国民にどのような影を落としているだろうか。ウィニッチャクン氏と20年来に渡って交流を続け、「記憶」に関する考察を深めてきた国際政治学者・藤原帰一氏をディスカッサントに迎え、タイと日本の比較も織り込みながら、集団としての記憶がもたらすナラティブをめぐり議論を交わす。司会はタイ文学研究者で翻訳家の福富渉氏。
日時: 2023年9月25日(月曜日)午後7時から
場所: ゲンロンカフェ
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-11-9 司ビル6F
形式: ハイブリッド式(対面+オンライン配信)
言語: 英語(逐次通訳が入ります)
参加費: 有料(会場参加・オンライン配信ともに)
※オンライン配信前半1時間のみ無料
参加申込: 要申し込み・チケット購入
※会場参加・オンライン配信後半部分・アーカイブ動画
無料配信: ゲンロン公式YouTube
※但し、前半の無料配信部分のみ。後半まで視聴の場合はチケットを購入し、専用サイトから視聴ください。
主催: 国際交流基金(JF
共催: 株式会社ゲンロン
協力: 福岡アジア文化賞

登壇者略歴

トンチャイ・ウィニッチャクン氏の写真

トンチャイ・ウィニッチャクン

ウィスコンシン大学マディソン校名誉教授(歴史学)、日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所名誉研究員、タマサート大学プリディー・パノムヨン国際学部客員教授。同氏の著書『地図がつくったタイ: 国民国家誕生の歴史』(2003年)及び「Moments of Silence: The Unforgetting of the October 6, 1976, Massacre in Bangkok(沈黙のとき)」(2020年)はいずれも、欧米諸国において数々の賞を受賞している。また、タイにおいて8冊の単著を発表している。1994年にジョン・シモン・グッゲンハイム賞を受賞。2003年、米国の学術団体・アメリカ芸術科学アカデミー会員に選出。2013年から2014年には米国のアジア学会会長を務めた。2023年、福岡アジア文化賞大賞受賞。研究領域は、「colonial conditions」における近代シャム(タイ)における知的基盤。タイ政治及び社会問題の批評家でもある。

藤原帰一氏の写真

藤原帰一

千葉大学国際高等研究基幹特任教授・東京大学名誉教授・未来ビジョン研究センター客員教授。専門は国際政治・比較政治・東南アジア政治。1979年東京大学法学部卒業。フルブライト奨学生としてイェール大学大学院博士課程に留学。1984年同大学院博士課程単位取得中退。東京大学助手、千葉大学助手・助教授、東京大学社会科学研究所助教授を経て、1999年から2022年3月まで同大学院法学政治学研究科教授。フィリピン大学アジアセンター客員教授、ウッドローウィルソン国際学術センター研究員、ジョンズ・ホプキンス大学国際高等研究院客員教授、東京大学未来ビジョン研究センター長などを歴任。主な著書には『戦争を記憶する』、『デモクラシーの帝国』、『平和のリアリズム』(第26回石橋湛山賞受賞)、『国際政治』、『戦争の条件』、『不安定化する世界』、『「正しい戦争」は本当にあるのか』などがある。『朝日新聞』に「時事小言」を連載中。『映画のなかのアメリカ』、『これは映画だ!』など、映画に関する著作もある。

福富渉氏の写真写真:相馬ミナ

福富渉

1986年東京都生まれ。タイ語翻訳・通訳者、タイ文学研究。青山学院大学地球社会共生学部、神田外語大学外国語学部で非常勤講師。著書に『タイ現代文学覚書』(風響社)、訳書にプラープダー・ユン『新しい目の旅立ち』(ゲンロン)、ウティット・ヘーマムーン『プラータナー』(河出書房新社)、Prapt『The Miracle of Teddy Bear』U-NEXT)など。

[お問い合わせ]

国際交流基金(JF
国際対話部 企画開発チーム
電話:03-5369-6025
Eメール:gpk_1@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

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