日本語教育通信 本ばこ 『初級から中級への日本語ドリル <語彙>』

本ばこ
このコーナーでは、最近出版された日本語教材や参考書の中から、「海外の先生にとって使いやすい教材」「授業や研究の役に立つ本」「知っていると便利な図書・資料」などを紹介します。

『初級から中級への日本語ドリル <語彙>』

著者:松本節子、佐久間良子
出版社:株式会社ジャパンタイムズ

初級から中級への日本語ドリル <語彙>

URLhttp://bookclub.japantimes.co.jp/
発行年月:2008年11月
ISBN: 978-4-7890-1329-1
判型・頁数:B5判、128頁
定価:1,260円

日本語の動詞は組み合わせの名詞によって意味がかわってしまうことがあります。たとえば、「切る」は、「紙を切る」ときは「カットする」という意味ですが、「電話を切る」場合はちがう意味になります。初級では「紙を切る」という意味での「切る」をならいますが、中級からはならった動詞をいろいろな意味で使い分けることを勉強します。本書は、<あがる・あげる>や「よむ」などの基本的な動詞をとりあげて動詞のいろいろな意味を勉強すると同時に、語彙をふやし、自然な日本語を身につけることをめざしています。

語彙の力で初級と中級をつなぐ

 本書は以下のような特徴があることから、海外で初級から中級へすすむ学習者の教材としてクラスでも使えますし、自習用にも使えます。

  • 「練習」と「問題」がたくさんあり、また答えもついているので、問題をやりながら、語彙をふやしていくことができます。
  • 日常的によく使われている語彙なので、確認や復習にもなりますし、会話の力をのばすこともできます。
  • 英語、中国語、韓国語の翻訳がついているので、これらの言語がわかる人には辞書でいちいち調べなくても意味をはやく理解できて、便利です。

練習はステップ・バイ・ステップで

 各課の構成は、以下のようになっています。
「確認しましょう」…例文でその動詞の意味をどれぐらい知っているかをチェックします。
「覚えましょう」…見やすい表で名詞と動詞の組み合わせをおぼえます。
「練習」…基本的な練習問題と応用のための練習問題をやりながら、動詞のいろいろな意味をしっかり理解しておぼえます。
「解きましょう」…正しくおぼえたかどうかをチェックするための練習をします。
また、本の最後に「総まとめドリル100」があり、ここで自分の実力をためすことができます。
 この教材には、姉妹編として初級文型を復習するための『初級から中級への日本語ドリル <文法>』もあります。これから中級にすすむ人に、この2冊がやくにたつことでしょう。

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(高偉建/日本語国際センター専任講師)

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