日本語教育通信 本ばこ 『初級文型でできる にほんご発音アクティビティ』

本ばこ
このコーナーでは、最近出版された日本語教材や参考書の中から、「海外の先生にとって使いやすい教材」「授業や研究の役に立つ本」「知っていると便利な図書・資料」などを紹介します。

『初級文型でできる にほんご発音アクティビティ』

著者:中川千恵子、中村則子
出版社:アスク出版

初級文型でできる にほんご発音アクティビティ

URLhttp://www.alc.co.jp/
発行年月:2010年3月
ISBN:978-4-87217-741-1
判型・B5判、142頁、CD1枚

 日本語の発音は長音と短音で意味を区別することや、アクセントは高低で区別することなど、外国人学習者にとっては難しいところがたくさんあります。このテキストは、初級からでも、CDを聞いて、声に出して、習った文型を、なめらかな発音で使えるようになることを目指しています。

文型復習と発音練習が同時にできる

 このテキストは4つのセクションからなっています。

 セクション1は「日本語のリズムに慣れよう」です。たとえば、長音の練習では、「おばあさん」を「タ・タン・タン」とし、「おばさん」を「タン・タン」として練習します。また、促音の練習では、「いっしょに」を「タン・タン」とし、「ん」の練習では、「にほんご」を「タ・タン・タ」として練習します。このように目と耳で確認しながら練習していけば、日本語のリズムに慣れることができます。

 セクション2は「なめらかに言えるようになろう」です。まとまった文を話せるように練習します。日本語の文は、最初に上がって、だんだん下がっていき、最後に少し弱くなるという基本的なパターンがあります。これは意識的に練習しないと、なかなか気づかないものです。この本では、たとえば、「きょうは、私の国の話をします。」を、意味のまとまりのところで、2つのフレーズに分け、それぞれ「へ」のような形の線(イントネーション・カーブ)を上に書いて、目で見て分かるようにしています(図参照)。

 セクション3は「気持ちが伝わる話し方をしよう」です。ここでは気持ちをこめて話す練習と大事なところを強調して話す練習をします。また、友だち同士のくだけた会話やお詫びの言い方などもあります。

 セクション4は「場面に合った話し方をしよう」です。ここでは、セッション1から3の総合的な練習や、電話での話し方や意見の言い方の練習をします。たとえば、結婚式での挨拶や、アルバイト先の店長に休みの許可をもらうための電話などがあり、強調するところの言い方も含めて練習できるようになっています。

 テキストの最後には付録として、数字や金額のアクセント、動詞の「てフォーム」「たフォーム」「ないフォーム」の言い方などがあります。

 このテキストは英語・中国語・韓国語の訳がついています。

このテキストの使い方

  1. 初級の教科書の副教材として、文型を覚えるために使うことができます。
  2. 初級からの学習者の復習として使うことができます。
  3. 話すための活動素材として使うことができます。
  4. 発音クラスで使うことができます。

①48ページ
P.48
②91ページ
P.91

(高 偉建/日本語国際センター専任講師)

日本語国際センター図書館

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日本語国際センター図書館
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_library/j_lbrary.html

8月のテーマ展示「国際交流基金が海外で制作/制作協力した日本語教材」
http://jli-opac.jpf.go.jp/display2/201008.html

図書館蔵書検索
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