日本語教育通信 本ばこ 『中上級のにほんご 教室からとびだそう!』

本ばこ
このコーナーでは、最近出版された日本語教材や参考書の中から、「海外の先生にとって使いやすい教材」「授業や研究の役に立つ本」「知っていると便利な図書・資料」などを紹介します。

『中上級のにほんご 教室からとびだそう!』

編著者:浅野 陽子
出版社:創作集団 にほんご

中上級のにほんご 教室からとびだそう!

URLhttp://www.ssnihongo.com
発行日:毎月1日
ISBN:978-4-903528-70-0 C0081
判型・頁数:A5判 40ページ

 学習者向け月刊誌『日本語ジャーナル』が休刊になり、何かそれに代わるものを!と考え、作られたのがこの月刊誌です。2005年6月に創刊されて以来、2012年3月号までに82冊が発行されています。

どんな本?

 「初級を修了した学習者が、読む力、理解する力、日本語を知る力を養う」ための素材が、毎号同じ構成でB5サイズ40ページほどにまとめられています。

  • 掲載されている文章は、すべて書き下ろしです。クイズの質問文のような30字程度の文から、新聞記事やホームページの情報を参考にした400字前後の記事、日本の古典、文学作品などを鑑賞するための2000字程度の読み物まであります。
  • 常用漢字に相当する漢字を使用し、できるだけ実生活で読むものに近づけています。
  • 文章スタイルは、新聞記事風、雑誌記事風、漫画(16コマ)など、また、文体は「だ・である」体、「です・ます」体と多様です。
  • 日本人のものの考え方や文化、出来事、流行などについての読み物で、今の日本社会を知ることができます。
  • 日本語能力試験の読解問題によく取り上げられるテーマの読み物があります。

どうやって使う?

 学習者が自習書として使う場合は、ふりがななしの文章で読むかふりがな付きの文章で読むか、解説を参考にしながら読むか解説なしで読むかなど、学習者が選択するといいでしょう。
 教師がクラスで教えるときに使う場合は、読み教材として使ったあとに、読んだことについて学習者に話し合わせたり自国と比較させたりといった活動に発展させることもできるでしょう。

 最後になりますが、この本は2年前に出版された『はじめて学ぶ言語学-ことばの世界をさぐる17章-』の姉妹本で、編集方針や構成などがとてもよく似ています。言語学の入門・再入門を望む方には、こちらもお勧めします。

さらに!

 サポートサイト(http://www.ssnihongo.com/index.html)があります。「使い方のヒント」では、読み物の内容に関連した情報やWEBサイトなどが紹介されています。例えば2012年3月号の「東京ゲートブリッジ開通」では、東京湾の歴史や役割がわかる公式サイトのURLが紹介されています。学習者だけではなく教師がより深く今の日本を知るのに参考になります。また、これまでのバックナンバーの掲載内容をデータベース化したものもあり、教師が読み物を探しやすくしています。

目次
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ページ8
P.8

(坪山 由美子/日本語国際センター専任講師)

日本語国際センター図書館

「日本語教育通信」の「本ばこ」では、新しく出版された図書の紹介を行っていますが、日本語の教材や、日本語、日本語教育関連の図書についての情報がほしいときは、日本語国際センター図書館のホームページもぜひ利用してください。

日本語国際センター図書館
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_library/j_lbrary.html

図書館蔵書検索
http://jli-opac.jpf.go.jp/mylimedio/search/search-input.do?lang=ja

日本語教育ナビゲーション
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_library/navigation.html

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