日本語教育通信 日本語教育ニュース ウェブサイト「まるごと+(まるごとプラス)」がオープンしました!

日本語教育ニュース
このコーナーでは、国際交流基金の行う日本語教育事業の中から、海外の日本語教育関係者から関心の高いことがらについて最新情報を紹介します。

ウェブサイト「まるごと+(まるごとプラス)」がオープンしました!

国際交流基金関西国際センター
教育事業チーム eラーニング開発班

 日本語の授業を受けた後で、「会話をもう一度ゆっくり練習したい」とか、「だれかと実際にやりとりがしてみたい」と思ったことはありませんか。そんな練習ができるウェブサイト「まるごと+(まるごとプラス)」(http://www.marugotoweb.jp/)が、2013年2月28日にオープンしました。
 今回は、この「まるごと+」の特徴やコンテンツについて紹介したいと思います。

「まるごと+」のトップページの画像
「まるごと+」のトップページ

「まるごと+」の特徴

 国際交流基金では、「相互理解のための日本語」という理念のもと、「JF日本語教育スタンダード」(http://jfstandard.jp/)と、これに基づく日本語教科書『まるごと 日本のことばと文化』(以下『まるごと』)を開発しました(『まるごと』については、詳しくはこちら(http://jfstandard.jp/language/ja/render.do)をご覧ください)。この『まるごと』の「入門(A1)」で学ぶ人たちの自習をサポートすることを目的に作られたウェブサイトが、「まるごと+」です。
 『まるごと』の教科書を使った授業で練習した会話を、動画を見ながら自分が登場人物になったつもりで試したり、『まるごと』に出てきたことばをイラストや音声で確認したり、紹介されている日本の生活や文化について動画を見たりなど、ウェブの特徴を生かした学習ができるように工夫されています。
 このウェブサイトでは、自分のニーズに合わせて練習を選び、利用できるようになっています。例えば、トップページの上にある「やってみよう Communication Activities」のコーナーに並んでいるトピックを選ぶと、そのトピックの学習目標になっている課題遂行のための練習ができます。日本人のふだんの生活を動画で見たいときは、その下にある「せいかつとぶんか」を開いてみてください。
 文字を読んだり覚えたり、ことばを確認したり、何度も繰り返し練習したい場合は、トレーニングのコーナーにある「ひらがな」や「かんじ」、「ごい」が役に立ちます。日本語の特徴について簡単に知りたいときは、トップページ左下にある「イントロダクション」がお勧めです。みなさんが試してみたいのは、どのコンテンツでしょうか。
 ボタンや使い方などのサイトの表示は日本語、英語、スペイン語で読むことができます。学習対象の日本語部分については、かな、漢字とかな、ローマ字の表示が選べます。
 では、それぞれのコンテンツについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

やってみよう Communication Activities

 『まるごと』「入門(A1)かつどう」 には、「たべもの」「かいもの」など9つのトピックと、関連する50の学習目標「Can-do(日本語でどんなコミュニケーションができるようになるのか)」があります。ここは、「Can-do」に対応した課題遂行のためのコーナーです。トピックと「Can-do」を選ぶと、「かくにん」「れんしゅう」「チャレンジ」のボタンが表示されます。
 「れんしゅう」には「はなす・やりとり」「よむ」「かく」の3種類があり、動画や写真を見ながら、「Can-do」達成のための練習ができます。「チャレンジ」は「Can-do」を使う場面の受け答えなど、日本語でのコミュニケーションの疑似体験ができます。「かくにん」は、「れんしゅう」や「チャレンジ」で使う語彙や表現を確認したいときに見ると役立つ情報です。

「れんしゅうのページ」の画像
「れんしゅうのページ」

 「はなす・やりとり」なら、次のような順番で使ってみてはどうでしょうか。

  1. (1)「れんしゅう」の会話を聞いてみましょう。何度も聞いてください。
  2. (2)知らないことばやわかりにくい表現があったら、「かくにん」を見てみてください。課題を達成するための、基本的な表現や語彙が紹介されています。
  3. (3)もう一度「れんしゅう」に戻り、今度はAやBの役になって、スクリプト表示を消したりしながら、自分で話す練習をしてみてください。
  4. (4)次は「チャレンジ」です。動画の中の人があなたに向かって話しかけてきますから、やりとりが上手くできるかどうか、試してみましょう。

 もう1つ、「ドラマでチャレンジ」というコンテンツがあります。ここでは、トピックごとにストーリー仕立てで「チャレンジ」が体験できます。日本に来ている「あなた」に登場人物が話しかけてきます。日本でタクシーに乗ったり、買い物したりする疑似体験ができます。流れの中でうまく対応できるかどうか、チャレンジしてみてください。

「ドラマでチャレンジ」の画像
「ドラマでチャレンジ」

せいかつとぶんか Life and Culture

 このコンテンツでは、「ファーストフードのみせ」「にほんのおみやげ」など『まるごと』の9つのテーマに沿った動画や情報を見ることができます。動画を通して実際の日本や日本人を見て理解を深めると同時に、自分たちの生活や他国の文化との共通点や相違点に気付くきっかけとなることを目的としています。
 動画は全部で23本あり、1本あたり1~3分程度です。レポーターがいろいろな場所を訪問したり、いろいろな人にインタビューしたりします。
 「もっと知りたい」では、動画で紹介できなかったおもしろそうなミニ情報を集めました。また、もっと詳しいことが知りたい人のためにリンク情報も用意してあります。

「せいかつとぶんか」の画像
「せいかつとぶんか」

トレーニング

 「ひらがな」「カタカナ」「かんじ」では、書き方や音声、語彙などを写真やアニメーションを使って紹介しています。「かんじ」には、アニメーションで漢字についてのストーリーを紹介する、「覚えるためのヒント」があります。

「かんじ」の画像
「かんじ」

 「ごい」では、イラストの中に描き込まれている語彙をクリックすることで、音声や意味が確認できます。「タイピング」では、コンピュータで日本語を入力する方法が紹介されています。
 トレーニングのすべてのコンテンツには、練習問題が用意されています。

「ごい」の画像
「ごい」

イントロダクション

 初めて日本語を学ぶ人たちを対象にした、日本や日本語についての基本的な情報を紹介するコーナーです。「Japan Knowledge(12の数字から知る日本)」「Grammar(文法)」「Writing(表記)」「Kanji(漢字)」「Pronunciation(発音)」の5つがあり、イラストや写真をたくさん使い、音声が聞けたり、クイズ形式になっていたりと、リラックスしてそれぞれのアウトラインが理解できるようになっています。

「イントロダクション」の画像
「イントロダクション」

サブコンテンツ

 4つのコーナー以外にも、トップページの右上には、日本の日付と時間、曜日を表示しています。また、左上にある2つのアイコンは、「わたしの好きなこと」と「はなことば」というコンテンツです。「わたしの好きなこと」は、いろいろな日本人が、自分の好きなこと、好きな食べ物、好きなアニメ・マンガ作品、好きな漢字を紹介してくれています。知らないもの、興味があるものがあれば、インターネットで検索してみてください。
 「はなことば」は、いろいろな花の花ことばが、書道風に表示されます。好きなことばに出会ったら、実際に筆を使って書いてみるのはどうでしょうか。

「はなことば」の画像
「はなことば」

「まるごと+」の今後

 今後は、文法の練習ができるコンテンツを追加する計画です。さらに「初級1(A2)」のウェブサイトの開発も予定しています。
 また、教科書『まるごと』に出てくる語彙や表現について、意味や例文を調べたり、トピックや品詞で絞って語彙リストを作ったりできるウェブサイト「まるごとのことば」も近く公開の予定です。
 お問い合わせはこちら(https://www.marugotoweb.jp/contact.php)からお願いします。みなさまからの使っていただいた感想や、ご意見、お待ちしています。

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