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「みんなの教材サイト」全面リニューアル!

日本語教育ニュース
このコーナーでは、国際交流基金の行う日本語教育事業の中から、海外の日本語教育関係者から関心の高いことがらについて最新情報を紹介します。

国際交流基金日本語国際センター

新「みんなの教材サイト」トップページ(ログイン後)の画像
新「みんなの教材サイト」トップページ(ログイン後)

 「みんなの教材サイト」 は、2002年に国際交流基金日本語国際センターが公開した、日本語教師支援のための素材提供型サイトです1。2018年5月、デザインが一新、新機能も追加され、より使いやすく、より便利なサイトにリニューアルしました。サイトの案内役、さくら&むさしも新しく生まれ変わりました。

リニューアルのポイントは次のとおりです。

  • 素材が増えて、検索もしやすく
  • Can-doで活動の目標を設定した素材が充実
  • 素材の保存・共有ができるマイページの新設

1.素材が探しやすくなりました!

 トピック2や文法・文型別に、素材を探すことができるようになりました。「トピックで探す」では、「買い物」や「学校と教育」などのトピックごとに、関連する教室活動のアイデア、読解、イラストや写真、動画などを探すことができます。「文型・文法で探す」では、文法・文型別に、学習に役立つ素材や、教師のための文法解説がまとめられています。

  • 「トピックで探す」の画像
    「トピックで探す」
  • 「文法・文型で探す」の画像
    「文法・文型で探す」

 キーワード検索も改善され、条件に合う素材がよりたくさん探せるようになりました。また、サイドバーにある「教材一覧」を見ながら素材を探すこともできるようになりました。

「教材一覧」から素材が探せるサイドバーの画像
「教材一覧」から素材が探せるサイドバー

2.素材が増えました!

 新サイトでは、検索できる素材の幅が広がり、教室活動、読解、イラスト、写真、動画、教師向け文法解説、教授法・授業のアイデア、授業案という9つのカテゴリーの素材を探すことができます。今回、150の素材3が追加され、さらに、「WEB版エリンが挑戦!にほんごできます。」 「ひろがる もっといろんな日本と日本語」 「まるごと+(まるごとプラス)」 「日本語教育通信」 の4つのWebサイトの動画や写真、授業準備に役立つ記事も検索できるようになりました。

  • WEBエリンのバナー画像
  • ひろがるのバナー画像
  • まるごと+のバナー画像
  • 日本語教育通信のバナー画像

3.Can-doで目標設定した素材が充実しました!

 Can-doとは、言語の熟達度を具体的な言語活動で表した文です。Can-doを目標にすることで、課題遂行能力(現実の場面で実際に日本語を使って必要な課題が達成できる力)の育成をめざした授業を行いやすくなります。活動のあとには、目標Can-doができるようになったかどうかを評価することで、目標から評価まで一貫性のある活動を行うことができます。

◆「JFS教材」の追加

「JFS 教材を探す」の画像
JFS 教材を探す」

 新サイトでは、JF日本語教育スタンダードの考え方にもとづき、目標となるCan-doを出発点に作成された教材を「JFS教材」と呼んでいます。いずれも、課題遂行能力や異文化理解能力(他者の文化を理解し尊重する力)を育てることを重視しています。

 「JFS教材」には、旧サイトで提供してきた、初級学習者向けの「A1活動集(読解)」と「A2活動集(読解)」4をまとめた「JFS 読解活動集」、多技能統合型の上級学習者向け「JFS B2教材」、課題遂行を目標にした授業の流れを例示した「JFS 授業案」(A1~B2)があります。「JFS教材を探す」で一覧が見られます。

 次回の日本語教育ニュース(9月掲載予定)では、「JFS B2教材」について、特徴や使い方など、くわしくご紹介します。

  • 「JFS 読解活動集」(A2)5.旅行のパンフレットを読むの画像
    JFS 読解活動集」(A2)
    5.旅行のパンフレットを読む
  • 「JFS B2教材」2.日本語で会議!?の画像
    JFS B2教材」
    2.日本語で会議!?
  • 「JFS 授業案」(A2)目的地への行き方を聞くの画像
    JFS 授業案」(A2)
    目的地への行き方を聞く

◆教室活動に目標Can-doを設定

「教科書を作ろう」教室活動5-8 さそいましょうの画像
「教科書を作ろう」教室活動
5-8 さそいましょう

 初級学習者向けの教室活動集「教科書を作ろう」のうち、10の活動にCan-doで目標を明示しました。その活動が、現実場面で何ができるようになることを目指しているのか、把握しやすくなりました。
 目標Can-doのある10の活動を探すときは、絞り込み検索で「Can-doあり」にチェックするか、「Can-do」と入力してキーワード検索をします。

◆「みんなのCan-doサイト」で関連するCan-doを表示

 Can-doで目標設定した素材の「目標Can-do」をクリックすると、「みんなのCan-doサイト」5に移動します。その目標Can-doの内容やレベルの特徴を理解したり、目標Can-doの達成に必要な能力を確認したりするのに役立つ、「関連Can-do」と「同じカテゴリーのCan-do」を表示することができます。

Can-doで目標設定した素材から「みんなのCan-doサイト」への画像

4.素材の保存・共有ができる「マイページ」ができました!

教材フォルダの画像
「教材フォルダ」

 教材サイトの素材を、教材フォルダに保存し、便利に活用できるマイページ6ができました。保存した素材に、メモを記入したり、関連するWebサイトのリンクをはったりすることができます。また、自分でCan-doを選んで素材にリンク付けすることもできます。活動の目標となるCan-doと素材をセットで保存すると便利です。

 教材フォルダは、サイトの全ユーザーに公開することができます7。公開されているフォルダをマイページから検索し、ほかの人が、どんな目的でどんな素材を使っているのか、またどのようにCan-doを使っているのかを見て、自分の授業の参考にできます。相手を限定して公開することもできるので、同じ機関の先生などとフォルダを共有して、共同作業などに活用できます。むさし先生の教材フォルダを公開しているので、使い方の参考にしてください。

 教材サイトやマイページを活用して、ぜひ教材や活動を作ってみてください。自作の教材や活動のアイデアは、教材サイトの「みんなの広場」のコーナーで投稿し、ほかのユーザーと共有することができます。新サイトでは、Can-doで目標設定して、素材やアイデアを投稿できるようになりました。投稿した素材やアイデアに、ほかのユーザーからコメントがもらえるかもしれません。みなさんの投稿をお待ちしています。

みんなの広場の画像
「みんなの広場」

5.「JF日本語教育スタンダードサイト」「みんなのCan-doサイト」もリニューアル!

 教材サイトと同時に、「JF日本語教育スタンダードサイト」「みんなのCan-doサイト」 も新しくなりました。教材サイトのユーザーが、「みんなのCan-doサイト」で、Can-doについて理解を深めたり、「みんなのCan-doサイト」で検索したCan-doの言語活動例を、教材サイトや「JF日本語教育スタンダードサイト」で見たりなど、3つのサイトを行き来して、便利に使えます。ぜひご活用ください。

3サイトの行き来が可能に イメージ画像 みんなのCan-doサイト JF日本語教育スタンダードサイト みんなの教材サイト

  1. 1「みんなの教材サイト」を利用するには、ユーザー登録(「みんなのCan-doサイト」と共通)が必要です。
  2. 2トピックは、JF日本語教育スタンダードの15のトピックです。
  3. 3「みんなの素材・アイデア」に、さくら&むさしの投稿として提供してきた素材をまとめたものも含みます。
  4. 4『日本語教育通信 日本語教育ニュース』「JF日本語教育スタンダードに準拠した読解教材 「A1活動集(読解)」と「A2活動集(読解)」」 (2017年7月31日)に紹介があります。
  5. 5Can-doのデータベースです。Can-doを検索して、ダウンロードできます。Can-doについてのくわしい説明もあります。
  6. 6旧サイトの「お気に入り」に登録していた素材は、「お気に入り」という教材フォルダに入っています。
  7. 7マイページには、「みんなのCan-doサイト」のCan-doを保存できるCan-doフォルダもあります。公開された教材フォルダとCan-doフォルダは、「みんなの教材サイト」と「みんなのCan-doサイト」の全ユーザーに公開されます。

(伊藤 由希子/日本語国際センター専任講師)

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