日本語教育通信 海外日本語教育レポート JENESYS若手日本語教師 池田真希子(インド)

派遣国:インド
派遣期間:2008年6月~2009年4月
氏名:池田真希子
JENESYS若手日本語教師派遣プログラムの派遣先での写真2

 私は、インド南東部、チェンナイにある、在チェンナイ印日商工会議所というところに赴任しました。学習者は中・高・大学生から、主婦、会社員、定年退職された60代の方とさまざまで、日本語に興味がある人や日本語をビジネスに活かしたいと考えている人など、皆やる気に満ち溢れていました。

 そこで私が担当した業務は、現地の日本語教師の日本語トレーニング授業、学習者対象の授業、スピーチコンテストの指導、文化紹介等でした。私は、大学や専門学校の教壇実習などの経験を除いては教授経験がなく、自分が先生たちに授業をすることなどできるのか不安になりました。しかし、現地の先生が生の日本語に触れる機会がない現状を知り、また先生方の熱心な気持ちに動かされました。日本語の教師として必要なものを自分なりに考え、また先生方からの授業に対する要望や意見を取り入れ、試行錯誤しながら自由に授業をさせてもらいました。先生方から授業に対する要望をもらったとき、一瞬自分の授業が否定されているような気持ちになり焦りましたが、言われた通りに変えて授業をしてみると面白いほど授業の反応がよくなりました。率直に意見してくれ、こちらもそれを受け入れる、そういうやりとりから信頼関係が築かれ、私自身も学び、成長することができたように思います。

 インドは、気候・食事・言語・文化など、日本とまるで違っていて、慣れるまでは苦労もありました。しかし、赴任先の日本語の先生や学習者、現地の方々と交流する中で、インド人の温かさ、寛大さ、愉快さや素直さなどの素晴らしさを知り、チェンナイが大好きになりました。旅行やビジネスとは違った視点から、インド人と交流することができたことが本当に貴重な体験になったと思っています。

 この10ヶ月が無事に終わることができたのも、国際交流基金を始め、ニューデリー事務所、チェンナイ総領事館や派遣先の方々のおかげであり、大変感謝しております。そして、より多くの方々にこのような素晴らしい機会が与えられることを願っております。

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