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PICK UP FY2019

文化

インドにおける大型日本映画祭

『天気の子』の新海誠監督と超満員の客席の写真

『天気の子』の新海誠監督と超満員の客席 (c) one frame story

インドでは、2019年9月から2020年2月にかけて主要7都市において新作・秀作を中心とした30作品を上映する大型日本映画祭を実施し、来場者数は3万6000人余りに及びました。ニューデリーでのオープニングでは、日本で2019年7月下旬に公開されたばかりの新作アニメ映画『天気の子』を、新海誠監督登壇のもとでプレミア上映し、現地の新海監督のファンによる熱烈な歓迎ぶりは、The Times of India等現地の主要メディアで大きく取り上げられ、日本国内でもNHKニュース『おはよう日本』、『国際報道』等で報道されました。『天気の子』はプレミア上映の後、日本のオリジナルアニメ映画としては初めてインド全国39都市の劇場で商業上映されました。

※主要7都市(デリー、 グルガオン、チェンナイ、グワハティ、 バンガロール、ムンバイ、コルカタ)

言語

「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」を開始

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)受験の写真

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の写真

2019年4月に新設された在留資格「特定技能」に合わせ、「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」を開始しました。主として就労のために来日する外国人が遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力の測定を目的としています。ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)及びJF日本語教育スタンダードの考えに基づいて「特定技能1号」の取得に必要な日本語能力水準を測るコンピュータテストです。2019年度はアジアの6か国9都市で7971人が受験しました。

対話

Japan 2019」で活躍した元国際交流基金フェロー達

「神道:日本美術における神性の発見」展を監修したシネード・ヴィルバー氏の写真(左)

「神道:日本美術における神性の発見」展を監修したシネード・ヴィルバー氏(左)

「日本美術に見る動物の姿」展を案内するロバート・シンガー氏の写真(右)

「日本美術に見る動物の姿」展を案内するロバート・シンガー氏(右)
(c) Museum Associates/LACMA

米国で展開された「Japan 2019」において、過去の日本研究フェローが大活躍しました。ニューヨークのメトロポリタン美術館で20万人以上の来場者を魅了した「『源氏物語』展 in NEW YORK ~紫式部、千年の時めき~」展を監修したのはメリッサ・マコーミック学芸員(1995、2012年度)。米国で43年ぶりの大規模な神道に関する展覧会となったクリーブランド美術館の「神道:日本美術における神性の発見」展の監修はシネード・ヴィルバー学芸員(2002年度)。さらにワシントンD.C.とロサンゼルスで開催された「日本美術に見る動物の姿」展の企画・監修は第1期(1974年度)フェローのロバート・シンガー学芸員によるものでした。

アジアセンター

日本語パートナーズ学習者招へい事業

日本語パートナーズ学習者と広島の千羽鶴の写真

2019年11月、日本語パートナーズが活動してきた東南アジア各国の派遣先校の中から、訪日経験のない日本語学習者50人を日本に招へいしました。学習者たちは東京や広島での視察プログラムを通じて多様な日本に触れました。また、高校、大学、専門学校等を訪問し、校舎や授業、部活動など自国とのさまざまな違いを知るとともに、日本の学生との交流を通じて、日本に対する理解を深め、日本語学習のモチベーションを高めました。8日間のプログラム期間中、日本語でコミュニケーションをとることで、国を越えた学習者同士の絆も深まりました。