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国際交流基金の事業

対話[日本研究・知的交流]
知的交流

日本と世界各国に共通する関心の高いテーマや重要課題について知識人らが対話し、人的な交流を重ね深める場として、国際会議やシンポジウムの開催、専門家の派遣や招へいを行っています。次代の交流について必要な人材の育成、国際相互理解を促進し、世界の発展と安定への知的貢献を目指します。

日独シンポジウム「東京とベルリン—ユニバーサルデザインのまちづくり」

2019年11月、ベルリンで、インクルーシブでアクセシブルな街づくりに関するシンポジウムを実施しました。日本から派遣した、研究者・障がい当事者・行政・民間企業それぞれの立場でこの課題に取り組む5氏と、ドイツ側のカウンターパートとの間で、五輪開催を控えて注目度が高まる東京の最新の取り組みを中心とする事例の共有と、活発な意見交換が行われました。現地の聴衆からは日本のユニバーサルデザインを活かした街づくりを評価する声が多数聞かれました。

インクルーシブでアクセシブルな街づくりに関するシンポジウム・ベルリン市内視察の写真

インクルーシブでアクセシブルな街づくりに関するシンポジウムの写真

中国知識人招へい

張豊氏の写真

スポーツに関連する人物や場所を積極的に取材するコラムニストの張豊氏

対日理解の深化や知的ネットワーク構築のため、中国で高い発信力を持つ若手・中堅の研究者、知識人を日本に招へいしています。2019年度招へいの張豊氏は「日本人のスポーツ観」をテーマに訪日研究を行い、15本のコラムを中国メディアに発表、うち1本は翻訳され日本のメディアにも掲載される等、研究の成果を広く発信しました。

オギュスタン・ベルク氏関連シンポジウム

風土論を専門とするフランス国立社会科学高等研究院退任教授オギュスタン・ベルク氏(2011年度国際交流基金賞受賞)がパリにて2件のシンポジウムを実施し、現地の聴衆と活発な議論を行いました。日本での研究を通じて確立した、ベルク氏独自の自然と人間の共生関係は、東日本大震災で被災した日本だけでなく世界各国で広く関心を持たれ評価されています。

ベルク氏の写真(左)

畠山 重篤氏著『森は海の恋人』の仏語版出版記念シンポジウムで講演を行うベルク氏(左)