本文へ

国際交流基金の事業

アジアセンター
日本語学習支援 日本語パートナーズ派遣事業

アジアで日本語を教える教師や生徒のパートナーとして、授業のアシスタントや日本文化の紹介を行う日本語パートナーズを現地の教育機関へ派遣しています。2019年度は、ASEAN10か国と中国・台湾の501の中学・高校・大学等に、515人を派遣しました。日本語パートナーズは日本語学習者や地域の人々とのふれあいを生み出すとともに、課外活動やイベントなどを通して日本文化の紹介を行っています。

年齢も経歴も多様な人々が、生きた日本語を伝える

専門知識がなくても、特技のある方、人生のキャリアを積んだ方、アジアとの交流に熱意を持った方等がそれぞれの強みと経験を生かし、日本語ネイティブだからこその生きた日本語、リアルな日本を伝えています。

日本語パートナーズが教室で生徒たちに授業を行っている写真

学び合うことで生まれる深い絆

日本語パートナーズは、日本語や日本文化を伝えるだけではなく、派遣先では現地の言葉と文化を学びます。相手への敬意をもって対等な立場で交流することで現地の人との絆を深めています。

日本語パートナーズと派遣先校の教師が生徒たちに風呂敷を紹介している写真

参加者の声

佐野由生子さんの写真日本語パートナーズ

日本語パートナーズ インドネシア9期
佐野由生子さん

派遣先校の生徒と、地元・沼津(静岡県)の高校生との文通を企画し、インドネシアの高校生が同世代の日本人と日本語を通じて交流する姿に喜びを感じました。帰国後は沼津で消防士として外国人への防災教育などに携わりつつ、地域に住む外国人の方が日々不安なく暮らすための支援を行う日本語ボランティアを始めました。これからもアジアの架け橋として活動を続け、日本のファンをさらに増やしていきたいです。

フィオナ・トー・ シュー・ チュー先生の写真派遣先校の教師

ミリ理科中学高等学校
フィオナ・トー・ シュー・ チュー先生(マレーシア)

生徒たちは初め、日本語パートナーズと話すのを恥ずかしがっていましたが、話したい気持ちが強かったようで、だんだん積極的になっていきました。パートナーズが日本人の友達を授業に招いて生徒たちと話す機会を作ってくれたのも、生徒たちの会話力と聞く力を上げるのに役立ちました。パートナーズが来て、生徒たちは日本語や日本についてもっと知りたいと、より前向きに授業に取り組むようになりました。

シティゴーン・カラスさんの写真派遣先校の生徒

プアー学校
シティゴーン・カラスさん(タイ)

日本語の授業では文法や単語を中心に勉強していたので、会話が苦手でした。でも、日本語パートナーズが来て、毎日日本語で話すことができるようになり、今は自信を持って会話できるようになりました。
将来は大学で日本語を勉強し、日本に留学したり、日本に関わる仕事に就いたりしたいです。