本文へ

国際交流基金の事業

対話[日本研究・知的交流]
海外における日本研究

各国・地域の日本研究の基盤を強化し、専門家を育成するために、拠点となる機関に対し、国際会議や教員雇用、図書整備、訪日研修等の支援を行います。また、各地の日本研究者が国を越えて交流するネットワークを強化することで、日本研究のさらなる発展を促します。

「ウィンター・インスティテュート2019」

日米東南アジアを中心とした日本研究者のネットワーク強化に向け、2019年12月、招へい研修プログラム「ウィンター・インスティテュート」が実施されました。2018年まで夏に開催されていた「サマー・インスティテュート」参加者から選抜された若手24人が来日し、東南アジアとの連携強化に取り組んできた米国の研究者を講師に迎え、国際的なキャリア形成や3地域の持続的な協働等について、活発な議論が交わされました。

「ウィンター・インスティテュート」参加者の写真

「東アジア日本研究者協議会」

東アジア地域初の日本研究者ネットワーク「東アジア日本研究者協議会」の第4回国際学術会議が、台湾で開催されました。この会議は韓国・中国・日本・台湾の順に持ち回りで開催されています。発足から4年目を迎えた今大会で開催地が一巡し、参加者数、パネル数ともに過去最多となりました。

「東アジア日本研究者協議会」第4回国際学術会議の写真

日本研究フェローシップ
マフムード・アル・カイシー(バグダッド大学文学部教授)

アル・カイシー教授の写真イラクからの数少ないフェローの一人、アル・カイシー教授は、フェローとしての何度かの訪日研究、バグダッド大学での日本語講座の運営といった功績により、2019年に旭日小綬章を受章しました。若手研究者を指導する一方、同年には「日本語ラボ」を同大学に設置するなど、イラク国内における日本研究・日本語教育の発展に欠かせない存在になっています。

日本研究機関支援
アリゾナ州立大学(ASU)(米国)

米国有数の学生数を誇るアリゾナ州立大学では、国際交流基金の支援により新設された日本研究の教員ポストにロバート・タック氏が助教授として採用され、大学と大学院の両方で日本関連の授業を増やすことが可能となりました。また、客員講師招へいや図書拡充、所属教員の訪日調査などの複合的支援により日本研究プログラムが一層充実したことで、さらなる教員の拡充が大学当局により認められ、教員不足により休止していた修士課程の再開に繋がりました。

ロバート・タック助教授の写真

新規雇用されたロバート・タック助教授

ウィリアム・C・ヘドバーグ助教授が執筆した書籍の表紙の写真

研究支援により同大ウィリアム・C・ヘドバーグ助教授が執筆した書籍