2007年度上半期 調査研究プロジェクト
多国籍短期総合日本語データベース(報告書)
計画者 | 向井園子 |
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プロジェクト参加者 | 木山登茂子、坪山由美子 |
外部協力者 | なし |
日程 |
開始 2007年5月~終了 2007年10月 スケジュール
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目的と概要
多国籍短期研修「総合日本語」科目での蓄積をもとに、そこで行なわれた教室活動の情報を共有化するためのデータベースを作成することを目的とする。
本プロジェクトでは、平成17年度冬期、18年度春期・夏期の3研修の授業記録をもとにし、以下の(1)(2)の作業を行なう。
- (1) 授業記録項目を再検討し、タスクをデータベース化するための基本フォーマットを作成する。
- (2) 授業記録データを配布資料などとの照合により確認し、データの基本フォーマットにそった書き換えを行なう。
成果の概要
成果
- (1) 多国籍短期総合日本語授業で行なわれた教室活動に関する情報のデータベース化のために、昨年度のプロジェクト「多国籍短期総合日本語シラバス整備」の提言に従い、以下のような新たな視点を取り入れたフォーマットを作成した。
- タスク記述を「目標」と「手順」に分ける
- 単純な4技能表示に代えて、まず、「理解」と「産出」に二分し、「産出」は「即時的対話」と「一方向産出」に分けて表示。
- インプットの「テキストタイプ」の表示
- 「言語に焦点」を当てたタスクの表示
- 既存の教材・素材を「リソース」として表示
- (2) 上記フォーマットに基づき、平成17年度冬期、18年度春期、同夏期の1年分の多国籍短期総合日本語授業の記録(全431件)に、配布資料等の情報に基づいて必要な書き換えを行ない、データベースを作成した。記載したタスク数は271。具体的な作業は以下の通り。
- タスクの「目標」および「手順」の記述に統一性をもたせるための書き換えを行なう。
- 技能やレベル、リソースなどに関し、授業記録や配布資料、リソースと照合しながら、できる限り情報の空白を埋める。
- 目標が同じ一続きのタスクは統合し、同類のタスクの重複を避けて一部のタスクを削除。
本研究の成果をふまえて
- 「データベース」について、専任講師、センター客員講師からフィードバックを得る。
- 新たなデータの採取をより的確且つ効率的に行なうために、授業記録フォームの記入項目をデータベース項目と一致させる。
- 授業で実施したタスクの評価・フィードバックを記録することを検討する。
- 参考資料【PDF:78KB】
- (1)トピック別掲載活動数、(2)データ項目と入力形式、(3)データベースのサンプル