第16回海外日本語教育研究会 報告
「Can-doに基づいた授業の組み立て −JF日本語教育スタンダードを利用して−」
当日のプログラムと資料
13:00-13:10 | 開会(あいさつ、趣旨説明) |
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13:10-14:30 | 講演「プロフィシエンシーを目指した授業の組み立て−その可能性と考え方−」 生田守(日本語国際センター専任講師) レジュメ1【PDF:1,629KB】 |
14:30-15:00 | <休憩> (「みんなのCan-doサイト」デモンストレーション) |
15:00-16:30 | ワークショップ「Can-doを利用した授業目標の設定と教室活動の実際−」 三原龍志(日本語国際センター専任講師) レジュメ2【PDF:474KB】 |
16:00 | 閉会 |
当日配布した下の2冊は、JF日本語教育スタンダードのWebサイトからダウンロードできます。
- 『JF日本語教育スタンダード2010』
- 『JF日本語教育スタンダード2010 利用者ガイドブック』
目的と概要
2011年2月5日(土)に、2010年度海外日本語教育研究会「Can-doに基づいた授業の組み立て−JF日本語教育スタンダードを利用して−」が行われ、80名の方が参加しました。
第1部の講演では、文法項目や語彙など、知識としての学習項目を中心とした授業から、プロフィシエンシーを目指した授業へと切り替えるために、JF日本語教育スタンダードを活用する方法を紹介しました。具体的には「日本語で~ができるようになる」という授業目標の設定と、現実性のある学習活動の作成、そしてそれに対応した評価を行うために、JF日本語教育スタンダードの一部である「Can-do」を使うことを提案しました。
第2部のワークショップでは、Can-doを使って自分の教育現場に合った学習目標が設定できるようになることを目的としました。まずJFスタンダードのCan-doの例を見て、その構造を理解したうえで、参加者がグループになり、具体的な授業目標を考え、Can-doで書き表してみました。センターのスタッフもファシリテーターとして各テーブルを回り、活発な意見交換となりました。
第1部と2部の間には、参加者同士がコーヒーを片手に情報交換を行いました。また、みんなの「Can-do」サイト体験コーナーでは、インターネットでのCan-do検索や加工法を試す人もいました。図書館では、JF日本語教育スタンダードやCEFRの関連資料が展示されました。
質問紙による質疑応答では、JF日本語教育スタンダードの枠組として取り入れられているヨーロッパのCEFRとの関係や、Can-doのレベルと種類、観点別評価などについて、確認や意見交換が行われました。
終了後のアンケートには、JF日本語教育スタンダードやCan-doがどんなものかわからなかったが、第1部でおおまかに理解できたとの意見がありました。また第2部で自分の学習者に当てはめて考えたことで、Can-do活用法を身近にイメージできるようになったなど、Can-doになじみのなかった方を中心に好評を得ました。私たちも、みなさんとJF日本語教育スタンダードを使いながら、より使いやすいツールとしていきたいと思います。
日本語国際センター副所長挨拶
講演の様子
ワークショップの説明
ワークショップの共同作業
みんなのCan-doサイト体験コーナー
関連資料展示