平成24年度海外日本語教師短期研修(夏期)
研修旅行
モンテブルノ グロリアさん:アメリカ / ラ・ベレネ大学
これからお話しすることは、1クラス全員の意見や感想を聞いて、まとめたものです。
はじめに、この研修で教えていただいた先生方にお礼をもうしあげたいと思います。
特に難しい文法の授業では、先生に親切に説明していただきましたから、文法の授業は一番面白かったです。八重島先生の楽しい教え方のおかげで、日本語の文法は意外と分かりやすいように見えました。日本語の文法がつまらないと思ったら、ぜひ八重島先生の授業を受けてみてください。
教授法の授業でも、いろいろな教え方を教えていただきましたので、たいへん嬉しく思います。本当にすばらしいチャンスをいただきました。模擬授業をする時に、新しい教え方を生かしたら、面白い授業ができました。
それから、日本文化についても、たくさん情報を与えていただきました。例えば、茶道や書道の面白い体験や、また、すばらしい歌舞伎を鑑賞できたことは、一生忘れられないでしょう。また、ホームステイの経験を通して、日本人の家庭の雰囲気を味わうことができました。これから国に帰って、私たちの学習者とその経験を分かちあうことを楽しみにしています。
また、この2カ月の間にたくさんの友達ができたことは、とてもよかったと思います。ほかの国の日本語教師と職業的なつながりができたわけで、これからも先生同士で情報交換ができるでしょう。
いっしょに勉強したり、食事したり、いろいろなところに遊びに行ったりしたことは、とても楽しかったです。これから日本でとった写真を見たら、いい思い出話ができるでしょう。しかし、その写真をみて、この2ヶ月間で実際に起きたことが分かるのは私たちだけですよね。
最後に、センターのすべての先生と職員のみなさま、本当にありがとうございました。
カマチョ ソルキン レオポルドさん:メキシコ / メヒカリ語学センターメヒカリ日本語学園
2クラスを代表して ご挨拶をさせていただきたいと思います。
この2か月間に色々な国の日本語教師とこの研修を受けることができて、自分の日本語能力がどんどん高まったり、教授法を学べたりしただけではなく、日本文化も体験できました。国際的な日本語教師と一緒に暮らせたのも素晴らしい経験だと思います。国際交流基金のおかげで私達教師は知識を増やせて本当に感謝しております。世界中の国の日本語を教えている学校は首都でも小さな村でも基金の協力は大事なことですので、これからも小さい村の日本語教師にも目を向けてもらえたら、ありがたいと思っております。
スタッフや、食堂や、警備の方々などにもお世話になりました。毎日手伝っていただいて本当にありがとうございました。毎日24時間警備のおじさんが守ってくださいましたが、食堂は平日だけだったので外出しない先生は少し困ったようです。私達の担当者簗島先生も心の底から感謝を伝えたいと思います。とても優しく教えてくださって、日本語を教えて頂いただけではなく色々な面倒を見たり、アドバイスをしたりしてくださいました。大きな家族だったら、簗島先生はきっと私たちの親切なお母さんのような存在になるでしょう。
もうそろそろ出発しないといけません。短い間でしたがとても素晴らしい思い出を作ることができました。この思い出はずっと心の中に大事にしまっておきます。これからも国へ帰って、ここで学んだことを一生懸命実践して毎日、より良い日本語教師になるために頑張りましょう。離れていてもインターネットのおかげで皆さんと連絡をとって、いつか又日本でも自分の国でも会えますので、「さようなら」とは言えません。「また会いましょう」
サパロフ ヌルベックさん:キルギス / アラバニフ国立大学
3クラスの代表として挨拶させていただきます。
はじめに、私たちは自分の日本語知識・日本語教授法の能力を高めるためにこのプログラムに参加しました。2か月はあっという間でしたがとても勉強になりました。日本で経験したことはこれから自分たちの国で役に立ちます。センターのみなさんには感謝しております。
古川先生のおかげでなんとかJFスタンダードの内容が分かるようになりました。これから理想的な授業ができるようになりそうです。
長坂先生!いつもポートフォリオが遅くなって申し訳ありませんでした。実は、先生の歌のような素晴らしい声を聞いて授業が終わったのに気がつきませんでした。
小松先生、前は友達にメールが書けなくて恥ずかしかったですが今はメールの書き方を教えていただいて、メールの友達がバリバリ増えると思います。 福谷先生のおかげで秋葉原まで簡単に行けるようになりました。みんなの作文を詳しく直していただいてありがとうございました。 小林先生は板書がきれいなので消すとき、もったいないと思いました。先生のように板書をきれいに書きたいです。
講師のみなさんにはとても感謝しております。それから、清水さんにも感謝しております。大変だったと思いますがあしたからの研修旅行もよろしくお願いします。また図書館の方、受付の方、食堂のスタッフ、管理人の方もありがとうございました。
このプログラムのおかげでいろいろな国の人と友達になって楽しい時間を過ごすことができました。グロリアさんのヨガを練習したり、自転車に乗ったり、誕生日で変な踊りを踊ったり、居酒屋でさわいだり、おばけの話をしたりなど毎日、とても楽しかったです。いろいろな国の友達と一緒に勉強したことはよい刺激になったし永遠に忘れられない素晴らしい思い出です。
3クラスのみんなはずいぶん知識を増やして教授法の能力を高めることができました。もちろん、足りない物がいっぱいあるので帰ってから勉強するつもりです。みんな自分の国に帰ってから一所懸命頑張ろうと思っています。
将来、先生達が私たちのことを誇りに思ってくれるように頑張ります。 どうもありがとうございました。
サントス ジルベルトさん:ブラジル/南リオグランデカトリック大学
4組を代表して、ご挨拶させていただきます。
さて、2012年夏短期研修が終わった本日に、この場をお借りして、研修についての感想を述べたいと思います。わずか2ヶ月で、日本語教育に関するたくさんの貴重な情報をいただいた我々は、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
古川先生を始め、先生方の温かいご指導のおかげで2ヶ月間充実した研修を行うことができました。この研修で学んだこと、例えば、国際交流基金のJF日本語教育スタンダードを、これから、多くの人に広めたいと思います。また、今後の教室活動をよりよいものにしていくために、発表会で他の先生方から、ご紹介いただいたアイデアも、ぜひ、実践してみたいと思います。
そして、センターの職員の皆様、本当にお世話になりました。特に、清水さんは、体の調子が悪くなった時、病院に連れて行ってくださったことは、本当に我々の心に感銘を与えました。心から感謝しています。
また、ホームステイで受け入れていただいた全ての皆様に、心から、お礼を申しあげたいと思います。日本人と接触する、そして、日本人の子供たちと一緒に遊んだ経験は、大変ありがたく思っております。さまざまな国で、異なった環境の中で日本語教育に従事している教師達との経験交換ということは、この研修の主な特徴であり、確かに、掛け替えのない機会をいただきました。
西原鈴子先生が講演でおしゃっていたように、我々、外国人の日本語教師は日本語学習者としての自分自身の経験を持ち、自分の文化と日本文化を両方知っていることで、学習者の立場・学習習慣をよりよく理解できるということで、日本とそれぞれの国の架け橋としての重要な役割を果たしています。従って、今回、身に付けた知識や技能を活用しなければならないと思います。もちろん、研修期間中に作った思い出も忘れてはいけません。
日本語を共通語として、こんな素晴らしい出会いがあって、たくさんの友達ができたことは、皆さん、日本語学習を習い始めた最初の頃には、夢にも思わなかったでしょう。また、歌舞伎鑑賞で、市川海老蔵の素晴らしい舞台を実際に見て、「やっぱり、日本語を勉強してよかったなあ」と思いませんか。大変なこともあったでしょうけれども、例えば、厳しい暑さの中で、節電に協力しなければならなかったり、夜の蝉の鳴き声で眠れなかったりしましたね。しかし、それもいい経験になったと思います。なぜかというと、日本人の我慢強さが少し身に付いたのではないでしょうか。
それでは、最後に、もう一度、センターの先生方、職員の皆様、ホストファミリーの皆様、研修生全員の感謝の気持ちをこめて、誠にありがとうございました。
洪 淑娟さん:台湾 / 台湾大学
夏短期研修生の代表として皆様にご挨拶をさせていただきます。
短い間でしたが、ここで授業を受けて日本文化の体験をして本当に楽しかったです。まずいろいろお世話になった先生方とスタッフの皆さんにお礼を申し上げます。未熟な私たちのために、いろいろ考えてくださいましたので、本当に心から感謝しています。そしてホストファミリーの皆さまにもお礼の気持ちを申し上げたいです。温かくお迎えいただいて、私たち研修参加者にとって、貴重な思い出になります。
研修参加者の皆さん、この2か月、本当にたくさんの思い出を作りましたね。いろいろな国からの研修生と友達になっていろいろ話しをして、お互いにびっくりしたことが違いますのでとてもおもしろかったです。例えば蝉の鳴き声で夜眠れない人もいれば、富士山を頑張りすぎて怪我をして足の爪がいつか抜けてしまうことを心配する人もいました。また教授法の発表会や茶道、書道、歌舞伎、娯楽室の誕生日パーティーなど、本当にたくさんの楽しい経験ができましたね。まだ行ったことのない国ですが、そこにわたしの友達がいることは素晴らしいことではありませんか。
来週になって、研修参加者の皆さんがそれぞれの国に帰ることを思うと少し寂しくなります。でも、寂しくなることはたまにいいと思います。わたしたちは最初ここに来て先生やほかの研修参加者のことを全く知りませんでしたが、だんだん親しくなって、さらに一緒に授業や何かの活動をして仲良くなったからこそ寂しいのです。今お別れのときがやって来ました。桜のように一番きれいに咲いているところで散ってしまいます。寂しいですが、だからこそ、皆さんの明るい姿がずっと印象に残るだろうと思います。ここで「さようなら」と言うのはちょっと悲しいですが、ここで知り合った先生方や友達を思いながら、国へ帰って新しいスタートとして立派な日本語教師を頑張って何か成果を咲かせるといいですね。センターの先生方もきっと遠い所で応援してくださいますので、皆さん、これからも頑張っていきましょう。
きっと世界中のどこにいても同じ夜空を眺めますので、皆さん、寂しいときに、ぜひきれいな夜空を見てみてください。元気になると思います。
どうもありがとうございました。
お問い合わせ
国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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