平成25年度海外日本語教師短期研修(春期)

スガンさん(スガンダラン カイヴァリヤムさん/SUGANDARAN, Kaivaliam/マレーシア/スルタンアブドルハリム中等学校)

スガンダラン カイヴァリヤムさん 浦和に来たころ桜はもう散っていましたが、中庭にはつつじが、いろとりどりに咲いていました。今帰国の前に見渡してみると、ねじり草が芝生のあちこちに咲いて、カモがいつの間にか池のすみっこに巣を作っていました。大げさな表現だと思いますが、2ヶ月間、光陰矢のごとしで、本当に早く過ぎ去ってしまいました。武蔵の国、埼玉で研修ができて、本当によかったと思います。 浦和では、たくさんのことが勉強できたと思います。日本文化にも触れることができて本当によかったです。偉そうなことを言ってしまえば、人はどういうところを通ってきたかということよりも、そこで何を吸収してきたかということだと私は思っています。浦和で学んだことをどれだけ自分のものにすることができたでしょうか。わたしたちは、浦和で学んだことを国で生かして、役立てたいと思っています。これが、ここにいらっしゃる先生方への恩返しだと思います。 春短のプログラムで直接わたし達にかかわった方もいらっしゃれば、陰で支えてくださった方々もいらっしゃると思います。ホストファミリーの方々、文化体験プログラムの先生方、小学校や高校の校長先生や先生方、特に今日出席してくださった、美園小学校の校長先生と先生方、みんなに心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。


ダイさん(ソンシット ワンラットさん/SONSIT, Wanrat/タイ/パーッカードピッタヤーコン)

ソンシット ワンラットさん 皆さまこんにちは、ダイと申します。今日のスピーチは1クラスを代表して、これまで経験した研修についてお話したいと思います。 5月に浦和の国際交流基金日本語国際センターに来て 皆さまに会いました。それから、いろんな国の友達といっしょに勉強して、いろいろなことをしました。たとえば、歌舞伎を見たり 学校訪問に行きました。歌舞伎を見たとき 私は言葉がぜんぜんわかりませんでしたが、発音や舞台など楽しかったです。そして、学校訪問のときは 日本の学校についてよくわかりました。たとえば、食事の仕方や授業の後で、生徒たちががんばって部活動をしていることです。それから、一番感動したけれど、困ったことは、ホームステイでした。2日間日本人と生活して、たくさん質問をしたり、答えたりしました。私は日本語が苦手ですから、とてもたいへんだと思いましたが、いい経験になりました。 最後に、浦和の国際交流基金日本語国際センターの先生方やスタッフの方々にいろいろなことを手伝っていただきました。本当にありがとうございました。私はタイに帰ったら、生徒たちにこの研修の経験を教えたいと思います。 私のスピーチはこれで終わります。どうもありがとうございました。


プニさん(シティ マリヤム ムンプニさん/SITI MARIAM MUMPUNI/インドネシア/デポック第1国立高校)

シティ マリヤム ムンプニさん みなさん、こんにちは。私はインドネシアから来ましたプニともうします。2クラスを代表して挨拶させていただきます。2ヶ月の研修はあっという間に終わりました。研修中一秒も寂しく感じたことがありませんでしたが、今、センターの皆さん、研修参加者の皆さんと別れる時間がきて、寂しく感じています。
日本に来て、色々な国の日本語の先生たちと一緒に総合日本語、日本語教授法、日本文化などを学んだり、意見交換したり、またホームステイや茶道など日本文化を体験したり、まるで夢のような研修生活でした。私たちはこのような有意義な研修時間を大切にし、皆さんよく頑張りました。特に、最後の教授法発表会の時は、色々な国の先生の発表を見て大変勉強になりました。
勉強以外にも日本社会のいろいろなことが分かるようになりました。小学校を訪問したとき、給食が終わると生徒たちは飲んだ牛乳パックをリサイクルして、ごみをきちんと分けたりしているのを見て、子供の時から環境を大事にしていることがわかり、印象にのこりました。
それに、どこでも並んだり、ルールを守るのを見て、とてもすばらしいと思いました。
最後になりますが、このセンターは勉強する場所だけではなく、私たち研修参加者にとって自分の家にいるような場所でした。本当にありがとうございました。 先生方、スタッフの皆さん、研修参加者のみなさん、2ヶ月間大変お世話になりました。心から感謝いたします。


リチャードさん(リチャード・ミルデンホールさん/MILDENHALL, Richard Emery/米国/ハリケーン高校)

リチャード・ミルデンホールさん 3クラスの代表として発表する機会をいただいて、感謝しております。発表の目的はふたつあります。ひとつは学んだことの中で、何が良かったかと言うこと、もうひとつは研修参加者が色々な国からきて、一緒に勉強したり、生活したりしたことが、どんな経験だったかと言うことです。そのふたつについて語りたいと思います。 今回の研修では、期待通り、文法と教授法を勉強しましたが、特に印象に残ったのは『まるごと』と言う新しい教科書で学んだ「総合日本語」と言う授業です。『まるごと』では、日本社会の背景を考えながら、実際的な日本語を勉強できるし、語彙も文法も文化も一緒に教えられるようになっているので、効率的であるだけでなく、とても効果的なモデルだと思いました。ですから、このようなモデルでこれから教えてみようという気持ちが強いです。 そのほか、国際交流基金日本語国際センターに来て、教室の外にも面白い目的があるのではないかと分かりました。それは、国際理解を深めることです。センターに来る前は、色々な国の人と生活することについて、あまり気にしていませんでした。おそらくアメリカ人も何人か参加するだろうと思っていましたが、実際には一人しか来ていなくて、少しさびしいなと思いました。
でも、それは間違っていたのです。開講式の時、すぐ、他にも独りぼっちの人がいると分かり、勇気を奮って、仲よくしようと決めました。今、この2ヶ月を振り返ると、信じられないほど色々な国からの新しい友だちができ、一生涯忘れられない経験になりました。
研修参加者の皆さん、先生方、センターのスタッフの皆さん、お世話になりました。3クラスの友人たちに代わって、心からの感謝を伝えたいです。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。簡単ですが、これで私のスピーチを終わります。


ルーギーさん(ダルハー ルブサンジャルガルさん/DALKHAA, Luvsanjargal/モンゴル/18番学校)

ダルハー ルブサンジャルガルさん まず、4クラスを代表して、日本語国際センターの所長はじめ、先生方、職員の皆様に心から感謝申し上げます。 日本には「百聞は一見に如かず」ということわざがありますが、モンゴルにも似ていることわざがあります。千回人から聞くより、一回だけでも自分の目で実際に見た方がいいという意味のことわざです。今、わたしは、本当にその通りだなと思っています。もし今回の研修に選ばれなかったらと想像してみると、この2ヶ月間がどれほど役に立ち、素晴らしい期間だったか分かるような気がします。私がこの研修に来ていなかったら、今は夏休みなので教室の片付けをしたり、家でのんびりしていて、前とはまったく変わらない自分がいると思います。しかし、2ヶ月間という短い間でしたが、こうやって皆さんとお会いすることができて、国際交流基金や日本語国際センターの皆さんのおかげで、日本に学生として留学している人の1年間と比べても比較できないくらい、たくさんのことを体験できた、本当に充実した期間だったと思います。 私が知りたいと思っていた、JF日本語教育スタンダードの学習者中心の授業、要するにCan-do、そして目標を立てた授業を先生方の授業から見ることができて、感激しました。浦和の先生方のようには指導することができないだろうけれど、先生方の真似をして、ここで勉強したことをもっと生かして、生徒たちにとって楽しくてわかりやすい授業ができるようにがんばりたいと思っています。 授業以外にも、歌舞伎鑑賞、茶道、大相撲観戦などの日本文化を体験することができました。来日前に抱いていた夢、いつかモンゴル人のお相撲さんを横から大きい声を出して応援してみたいという夢が叶って、とても嬉しいです。帰ってからは家族や生徒たちに、記念写真を一緒に撮れたことを話して、自慢したいと思います。 そして、この場をお借りして、勉強しやすい、いい環境を作ってくださったみなさん、おいしい料理を作ってくださった食堂のみなさん、部屋をきれいに掃除してくださったみなさん、図書館の皆さん、受付や管理室のみなさんに感謝の気持ちを表したいと思います。
最後になりますが、このセンターで2ヶ月間をともに過ごした14か国の51人の皆さん、そして3人の実習生、みんながいたからこそ、毎日を楽しく過ごすことができたと思っています。本当にありがとうございました。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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