平成27年度 海外日本語教師長期研修
1クラス
ロナルさん(アパサ ロハス ロナルド オディロン/APAZA ROJAS RONALD ODILON/ペルー/グループがんばろう)
みなさん、こんにちは。ロナルと申します。1クラスを代表して最後のあいさつをさせていただきたいと思います。 みなさん、この研修が始まったとき、どんな気持ちだったか覚えているでしょうか。夢が叶った嬉しさや喜びがたくさんありました。でも、1クラスの私たちはこれから「どうなっていくか」不安もたくさんありました。私たちはお互いのことをあまり知らなかったし、日本語がうまく話せなかったし、コミュニケーションができたときでも、それぞれの性格が違うから、勘違いをしたこともたくさんありました。それでも、みんなが違うからこそ、最高のクラスを生むことができたと思います。なぜかというと、クラスのみんなの特徴を合わせて、それぞれの魅力を学んだからです。おだやかな人、いつも私たちの面倒をみてくれた人、心がやさしい人、素直な人、クラスのムードメーカーだった人、よく笑っていた人、前向きな人、勉強熱心な人、私たちが言葉をあまり話せなくても、私たちの心を分かってくれた担任の先生。みんなと初めて出会ってから、いろいろなことを感じながら、毎日一緒に勉強したり、日本や世界中の国の文化を経験したりして、知らない間に不安がなくなり、友達になりました。 この6ヶ月で日本語だけではなく、さまざまなことを学ぶことができました。小学校や高校を訪問したり、地方研修へ行ったり、実際に日本の歴史的な場所を訪問できて、昔のことも現在のことも勉強になって、とても良かったと思います。半年はあっというまに過ぎましたが、世界中の仲間ができて、かけがえのない思い出を作ることができ、一生忘れられない経験ができました。 これからは私たちの出番です。先生方が教えてくださったことを行動にして、それぞれの国で日本との一つのかけ橋を作っていきましょう。そうしたら、学習者がやりがいを持って勉強できるように導くことができると思います。 私たちにこのような機会を与えてくださった日本語国際センターの先生方、スタッフの皆様に、心より感謝します。ありがとうございました。 最後に、さよならは言いません。私たちはこの世界どこにいても、日本語や日本の文化について伝えているかぎり、心が繋がっているはずですから。
みなさん、また会える日まで。
2クラス
リャクさん(エイン ヴォリャク/ENG VOLEAK/カンボジア/山本日本語教育センター)
みなさん、こんにちは。カンボジアから参りましたリャクと申します。2クラスを代表してスピーチをさせていただきます。みなさん、6ヵ月間の日本国際センターでの生活はいかがでしたか。わくわくしましたか。 私は初めて2クラスに入ったとき、他の国の研修参加者の顔を見ると、急にどきどきしました。皆に挨拶をする時、皆は下を向いて、ただ静かに聴いていただけでした。そのとき、「ああ、すごく真面目な人ばかりだな。あまりおしゃべりが好きじゃなさそうかも!!」と思いました。どうすれば友達になれるかなと少し心配もしました。しかし、研修が始まってから2週間後、みんなとだんだんお話ができるようになりました。私たちの共通の言葉・日本語を使って自分たちの国の習慣について話したり、日本での生活を話したりしてとても嬉しかったです。毎日一緒に勉強したり、兄弟のように遊んだり、ソーラン節を練習したり、大声で笑ったり、毎日楽しくていい思い出がたくさんできました。 勉強についても、分からないことがあったらよくみんなで考えたりアドバイスをしたりしていました。日本語国際センターのおかげで、私たちは素敵な出会いだけではなくいろいろな日本の文化を体験することもできました。長期研修に参加できて、本当によかったと思います。私たちは本当に心から感謝しています。 毎日楽しく勉強や生活ができたため6ヵ月の研修はあっと言う間に終わりました。とうとう帰国の時間が近づいてきました。私たちは帰国の話になると、いつも我慢できず涙が出てきます。なぜかというと、あまりにもいい思い出がたくさんできて、センターやクラスメートと別れたくないからです。私にとって、6ヵ月間はとても短い期間でした。 日本には「一期一会」と言うことわざがあります。これは、「すてきな出会いが一回しかないかもしれないから、大切にしないといけないという意味です。」みなさん、「さようなら」と言わないで、これは始まりですから、いつかどこかでまた会えると思います。最後に私たちはここで学んだことや経験したことを国へ持って帰ってもっとよい授業をしたいと考えています。みなさん、国へ帰ってからここで育った種をまきましょう。 どうもありがとうございました。
3クラス
チェフィさん(チェフィ クスマー ワルダナ/CHEVY KUSUMAH WARDHANA/インドネシア/スマラン国立大学)
インドネシアから参りましたチェフィと申します。3クラスを代表してお礼と最後の挨拶をさせていただきます。 私たちは去年の9月28日に北浦和に来て日本で6ヶ月間研修をして、あっという間に終わりました。日本に来てから、嬉しさや不安や寂しさや楽しさなど、色々な気持ちを感じました。32カ国から来た51人のみなさんは国や文化などが違っても、日本語と友情を通してコミュニケーションと交流がうまくできるようになりました。それに、いつも指導してくださった先生方、センターのスタッフの方々には、大変お世話になりました。 私たちは、6ヶ月の間、日本に関する日本語の授業と日本文化の体験をさせていただきました。例えば、書道、茶道、流鏑馬、和太鼓、地方研修などです。日本語の授業で、色々な日本の生活と日本社会というテーマで勉強して、日本語の力を高めるという目的で、お互いに意見を交換したり、発表したりしました。いくら大変でも、いくら疲れても、私たちはいつも笑顔で頑張って全力を出してやってきました。それから、私たちは教師として日本語教授法に関する授業の流れや教案などについてたくさんのことを勉強しました。前期に学んだ理論とICTスキルも加えて後期に自分の授業に合わせて教案を作って模擬授業をしました。この時期はとても大変なので倒れそうな人も多く見られました。でも、みなさんはお互いに応援し合って、先生方に色々指導やフィードバックをしていただいたおかげで、それをうまくできるようになりました。 7カ国の9人の3クラスのみなさんは、6ヵ月間、それぞれの文化や考え方が違っても、お互いに理解し合ったり、笑ったり、泣いたり、冗談を言ったりして、仲間として仲良くなりました。そして、もし誰かが問題とか病気などしたら、私たちはいつも応援し合ったり、助け合ったりして、お互いに人間関係のことがすごく大事なことだという家族のような雰囲気でした。ある時はクラスメイトがバングラデシュのカレーのような料理を自炊室で作ってくれて、みんなで一緒に食べながら色々な話をして、楽しかったです。 また、紅葉がきれいな頃に高尾山に登ったこともあります。女の人たちはケーブルカーで上まで行きましたが、男性2人は歩いて山の上まで登って行ったので、女の人たちは山の上で1時間半ぐらいずっと待っていてくれました。でも、曇っていたので、一番上まで行ってもあまり景色が見えませんでした。でも、一日中一緒に過ごして、楽しい思い出となりました。 この研修が終わって、帰国してから、自分の生活や仕事をしていくと思いますが、私たちは先生方やスタッフの方々などこのセンターのことを絶対に忘れません。私たちはたくさん良い思い出を作ることができて、いつまでも心に残っています。 世界はそんなに広いわけではないと思っています。本当は狭いです。みなさん、お元気でね。また会える日を今から楽しみにしています。そしてみんなが輝かしい未来を手に入れるように祈っています。 最後に、この言葉で終わらせていただきます。さよならじゃなくて、またね。
ありがとうございました。
4クラス
デルフィさん(ヴィラソロ デルフィーナ マリア/VIRASORO DELFINA MARIA/アルゼンチン/ブエノスアイレス日亜学院)
アルゼンチンから参りました、デルフィと申します。4クラスの代表としてご挨拶することができ、とても光栄です。
みなさん、6か月お疲れ様でした。いよいよ帰国する時間が近づいてきて、とても寂しい気持ちですね。 ここで、先生に紹介していただいた歌の歌詞を紹介したいと思います。
「もうすぐ今日が終わる、やり残したことはないかい。一生忘れないような出来事に出会えたかい。かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい。」 この4クラスと一緒にそのような思い出がたくさん作れたと思いますが、寂しさの気持ちを押さえるために、この長期研修で最も流行ったキーワードを使わせていただきます。それは「ふり返り」という言葉です。みなさんも目を閉じて、ふり返ってみるといろいろな思い出があると思います。私のクラスは、11か国から来た素晴らしい日本語の先生が集まったクラスです。職場も教授環境もみんなそれぞれ違いましたが、この半年でとても決意の強いクラスになりました。先生方のご指導のおかげで、無事に最後まで来られたと思いますが、研修中に先生方と仲間との出会いだけではなく、知識との出会いを含めて長期研修を無事に終えられました。たとえば、すぐ頭の中に思い浮かぶのは、自己評価チェックリスト、ポートフォリオ、課題遂行、真正性、ARCSモデル、一貫性、Can-do、まるごとなど、一生忘れないと思います。そして、このクラスのメンバーとの出会いからもたくさんよい思い出が生まれました。 私は高校訪問でスピーチをしたときに、「人との出会いは私たちの人生を変える」と言いました。今日この会場に集まったみなさんの顔を見て、改めて同じ気持ちになります。半年いろいろ教えてくださった先生方、大変お世話になったセンターのスタッフの皆様、研修生のみなさんにも心から感謝いたします。 最後に、先ほどの歌に戻りますが、「旅立ちのときはいつも少し怖いけど」という歌詞もあります。そのときは、みんなと一緒に作った思い出を力にして、これから何があってもこの絆を一生大切にしたいと思います。さようならは言いません。また会えると信じていますから。ありがとうございました。
5クラス
シモナさん(ヴァシレフスキーテー シモナ/VASILEVSKYTE SIMONA/リトアニア/ピータウタス・マグヌス大学)
リトアニアのシモナと申します。5クラスの代表として皆様にご挨拶をしたいと思います。もうそろそろ帰国の時間です。よく考えれば、やっとみんなの名前を覚えられるようになったところにもう別れの時間になってしまいました。短かったですね。でも、その半年は短くても、面白い授業も、新しい体験も、楽しい時間もありましたので、一生忘れられない思い出になりました。 みなさん、たくさんいい思い出が作れましたか。私たち32ヵ国から来た51人は、A型とB型、O型とAB型、左利きと右利き、菜食主義やなんでも食べられる主義、さまざまな性格の人々がいますが、一つの共通点があります。私たちはみんな日本語の教師です。日本語を教えている人が少ない国から来た私にとってこんなにたくさん同じ仕事をしている人に会うのは唯一の体験でした。その上、みんな優しくて、仲良くなって、とてもいい友達ができました。 この半年にいろいろな面白いことがありましたが、一番印象に残っているエピソードは5クラスのクリスマスパーティです。そのとき、5クラスのメンバーは初めて授業以外で集まって、先生が作ってくださったお茶を飲みながら、楽しい時間を過ごしました。普通クリスマスのようなお祝いのとき多くの人はホームシックになってしまいますが、そのときクラスの先生と友達といっしょに過ごした時間は短くても、家族とのような感じがしました。きっとみんなもここに来て、すてきな人と出会って、私と同じようは経験があるのではないでしょうか。 この日本語国際センターは半年間私たちの家でした。ここで娘や息子のように扱ってくださった先生方、いつも丁寧にお世話してくださった職員のみなさん、研修生の食べられるものと食べられないものに気をつけてくださった食堂のスタッフ、毎日笑顔でみんなの待ちに待った手紙や荷物を届けてくださった受付のスタッフ、毎週きれいにみんなの部屋を掃除してくださった掃除のスタッフ、必要な本を探してくださった図書館のスタッフや、私たちの生活をもっと楽になるように一生懸命頑張ってくださった皆様に心から感謝いたします。 もう別れの時間になりましたが、きっとまた会えると心の中に信じています。ですから、みなさん、また会える日まで。
5クラス
ジニーさん(マイケルズ ジーニー ヘレン/MICHAELS JEANNE HELEN/米国/ラガーディア短期大学)
9月28日、私たち51名は世界の32ヶ国から、この埼玉へやってきました。あれから、6ヶ月、月日が過ぎるのは本当に光のように早いと思います。 私たちの中には、日本に初めて来た人や、実家から初めて離れたという人もいました。言うまでもないことですが、外国人が日本に滞在すれば、いろいろな不安や悩みがあります。日本の習慣にまだ慣れていないため、簡単なこと、例えばJRの乗り方も分からず、毎日ストレスが沢山ありました。私も最初の週に、すぐ近くのスーパーからセンターまで帰る時に、道に迷ってしまいました。しかし、歩いている人に道を聞いたら、やさしく手伝ってくださいました。これは一つの例ですが、この半年で、困った時、何度も埼玉の皆様が手伝ってくださいました。 埼玉の皆様が私たちをいつも温かく迎えてくださったので、日本ではとてもくつろぐことができたし、いろいろな体験もできました。ホームスティさせてもらったり、美味しい和食をごちそうになったり、授業にもボランティアとしてきてくださったりしました。おかげで、私たちは今回とても充実した半年間過ごすことができました。 皆様のおかげで、今、私たちは埼玉を第二の故郷のように感じています。 そして、皆様も世界中から51人の新しい友達ができたと思っていただけると嬉しいです。また日本か世界のどこかでお会いしましょう。これからもこのご縁を大切に交流し続けられたらと願っています。
皆様に、私たちの心から感謝を申し上げます。どうもありがとうございます。
お問い合わせ
国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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