平成29年度中国中等学校日本語教師研修 参加者の声
集合写真(東大寺(奈良)にて)
ウ ヒコさん(于 彦さん/ YU YAN/大連市第十三中学校(遼寧省)/団長)
50日前、雪で包まれ真っ白な大連から日本の土に足を踏み入れたその一瞬が、まるで昨日の事のようです。私達はここで一心不乱に学習ができ、大きな成果も収めることができました。すべて快適な生活環境及び豊富な研修内容をご提供いただいた日本語国際センターの皆様のおかげです。教授法及び総合日本語以外に多様な日本文化体験プログラム、埼玉見学、太鼓体験、ホームステイ、関西地方研修、学校訪問、ティーパーティ、さいたま市民との交流会等もアレンジしていただき、日本人の日常生活のみならず、日本文化の理解もより一層深まりました。センターの先生たちから飽くことなく熱心に知識を伝授していただき、さらに授業内でJFスタンダードやARCSモデルなどの日本語教授法だけでなく、ビジターセッション等の活動も取り入れ、交通や交際、教育、異文化等多様な教室活動も体験することができました。帰国後、身につけたものを早めに実践し、皆様の期待に添えるように、更なる成長を目指して努力いたします。また授業の外出、市民交流会、ビジターセッション、ホームステイにご参加くださった方々の協力なしでは本日まで歩んでくることはできなかったと思っております。ここで深くお礼申し上げます。 八年間の滞日経験を有するわたくしにとっては、日本はまさに第二のふるさとでございます。今回、八年ぶりに再度日本の土を踏んで、日本人の思いやり、礼儀正しさ、生き方、責任感また謙虚さ等々を改めて体験させていただきき、青春時代の思い出が浮かび上がって感無量でした。その中で一番印象深いのは研修に関わる皆様が日本語と日本文化の伝達に対する情熱及び信念にはつくづく感心いたしました。わが研修団の皆がきっと今回の研修で獲得した成果を一生の宝物として日本語教育事業に活用できると確信しております。
1クラス
ハン コウさん(潘 航さん/PAN HANG/岑鞏県第一中学校(貴州省)/副団長)
この50日間、大変お世話になりました。勉強から生活までの細かいところを用意してくださいました。日本語や教授法や日本文化などの授業を通して、様々なことを学べました。埼玉見学、地方研修、学校訪問などの体験、和太鼓、市民交流会、ビジターセッションなどの活動も含めて、日本の生活、文化、習慣にもっと深く理解できました。また、発表の時、先生方は丁寧に指導してくださいました。本当にお世話になりました。この研修を通して、日本語先生としての技をしっかり磨けました。帰国した後で、ぜひセンターで習ったことを生かしたり、他の同僚とシェアしたりします。そして、研修する時、一番深い印象は特別な「春節」です。今までの春節は家族と餃子を作ったり花火を見たり過ごしましたが、今回はセンターで大学生、市民と一対一でインタビューをしました。それから、全員と一緒に教室で授業を受けて素晴らしい新年を過ごせました。国際交流基金のおかげで、充実で有意義な50日を送ることができました。私たちは今回の研修を順調に終えて、この間の思い出をきっと忘れられません。皆様も機会があれば、ぜひ中国にいらっしゃってください。またお会いできる日をお待ちしております。
2クラス
トウ ショウヨウさん(唐 笑叶さん/TANG XIAOYE/蘇州市第三中学校(江蘇省))
来日する前に、JFスタンダードや桜の木など、中国の研修で聞いたことがありますが、難しそうで、実際の授業とどういうふうにつながるのか、イメージは全然沸きませんでした。幸い、この2ヶ月の授業を受け、ARCSモデル、トップダウンモデル、コミュニケーション3要素、アウトプット仮説、文化の三つのP、マインドマップなど、具体的な教授法を勉強することで、JFスタンダードの桜の木がまるで頭の中に芽生え、花が咲いたかのように成長してきました。研修のスケジュールにはさまざまな「授業以外のこと」が組まれていました。紙すき体験、ボランティアとの外出、和太鼓、ホームステイ、学校訪問など、日本人とのふれあいや日本文化体験は実に多岐にわたっています。もちろん、授業の後や週末を利用して、あちこちへ行って見学してきた人もいました。わたしたちは休む時間さえも惜しんで「日本」を勉強しています。今回の研修でたくさんの理論や教授法を勉強しましたが、生徒のレベルに合うのはどれか、ずっと念頭に置いていました。帰ったらすべて授業に使ってみようという気持ちもありますが、無理をせずに現場の状況を踏まえた上で工夫したいと思います。最後に、最高の仲間と出会うチャンスを提供してくださった国際交流基金日本語国際センターの皆さんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
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