平成30(2018)年度 海外日本語教師短期研修(冬期)

参加者の声

(修了式・歓送会での、ご本人による日本語のスピーチから一部を抜粋しました)

防災体験学習での集合写真
防災体験学習 そなエリア東京にて

研修参加者代表
アルバさん(セラ ビレヤ アルバ/SERRA VILELLA ALBA/スペイン/バルセロナ自治大学)

アルバさんの写真 信じられないことですが、もう2か月が経ってしまいました。長くて、短い研修でした。終わってしまえば、「短かったな」とも思います。でも、来る前のことを思い出すと、遠い昔のような気がします。それはきっと、せっかくの来日を最初の日から精一杯活かして、2か月ではできそうもないことができたからでしょう。 日本ではよく迷信が信じられているという印象がありましたが、日本に来て私も迷信を信じるようになったかもしれません。それは、日本に来てから何回も素敵な出会いがあったからです。偶然とは信じられないほど不思議なことで、驚きました。でも、もしかしたらこれは迷信などではなく、日本には本当に不思議で素敵なことがあるのではないかと思いました。その不思議な縁は八百万の神のおかげなのでしょうか。そうではなく、日本人の優しい心、配慮、思いやりがどこにでも映っているのではないでしょうか。 この研修に参加できる機会に恵まれて、本当に嬉しかったです。来日以前からも楽しみにしていましたが、この2か月を振り返ると、想像していた以上に素晴らしい経験になりました。それは日本語と教授法を習っただけではなく、日本語を共通語とした色々な国の先生方と交流できて、世界中に広がる絆ができたことです。先生も研修参加者も毎日協力して頑張ったおかげで、少しですが、よりよい教師になれたような気がします。 私達の仕事は日本の言葉を教えるということだけではありません。学生たちに文化の理解も深めさせながら、この国をより深く知ってもらいたいです。私達は日本語、日本の文化、日本の素晴らしさを世界に伝えたいと思っています。 国際交流基金、日本語国際センターのおかげでこの研修に参加させていただき、感謝でいっぱいです。そして先生方、スタッフの皆さま、出会った方々にも心からお礼を申し上げたいと思います。

1クラス
エーさん(シューリン シースダー/CHURIN SRISUDA/タイ/シーヤーパイ学校)

エーさんの写真 この2か月間、日本語と日本文化と授業法を学んで、疲れましたがとても楽しかったです。国の学生たちのために、みんなが頑張りました。自分の日本語がもっと上手になるためにも頑張りました。このプログラムを行ってくださり、本当にありがとうございます。 先生方や担当のスタッフの方々に色々なことを教えていただき、本当にありがとうございました。短期研修に迎え入れてくれたこと、そして面倒を見てくださって大変感謝しております。皆さんと一緒にいられて、幸せだと思っています。いい思い出ができました。あまり日本語を喋れない私に対して、皆さんが優しくしてくれて、とても嬉しかったです。皆さんとのお別れが近づいてきたことを思うと、寂しくなりました。 最後に「さよなら」はあまり言いたくないので、敢えて「またいつか会いましょう」と言っておきましょう。そう、いつか、また会いましょうね。

2クラス
ビクトルさん(グティエレズ シスネロス ビクトル アルフォンソ/GUTIERREZ CISNEROS VICTOR ALFONSO/グアテマラ/サンカルロス大学言語センター)

ビクトルさんさんの写真 この2か月間、いろいろなことを教えてくださった先生方、いろいろ手伝ってくださったスタッフの皆様に、心から感謝を申しあげます。2クラスは9人で7か国の人がいて、文化は全然違いますが、みんな仲良く勉強してきました。休憩のときには冗談を言って、昔の友人のようにお互いに温かい気持ちで過ごしていました。最後まで元気に研修に参加することができて、とてもよかったと思います。 教授法や総合日本語、文法を勉強し、文化体験もすることができて、とても勉強になりました。今まで教師をしてきましたが、研修のおかげで、もう一度学生の気持ちになりました。日本で生活をするのは、ある人にとっては初めてで、ある人にとっては経験がありましたが、みんな、素晴らしい思い出をたくさん作ったと思います。センターでの生活はとても楽しかったと思います。2か月間があっという間に過ぎてしまいました。 まもなく、この船の旅が終わってしまいます。すごく寂しい気持ちになりますが、それと同時にここで学んだことを国に持ち帰って、母国にいる教師に広めていきたいという気持ちも強くなりました。そして、自分の授業にも生かしていきたいと思います。2クラスのみんなも、他のクラスのみんなも同じ気持ちになったと思います。 最後にもう一度、国際交流基金、日本語国際センターのスタッフの皆様に心から感謝を申し上げます。

3クラス
ニニスさん(サイダトゥン ニスフルライリ/SAIDATUN NISHFULLAYLI/インドネシア/ガジャ・マダ短期大学)

ニニスさんの写真 今、2か月のプログラムが無事に終わり、感謝の気持ちでいっぱいです。じつは、日本に来る前、とても心配していました。「授業が難しくて、何もわからなかったら、どうしよう?」「いろいろな国の人の習慣や文化が理解できなかったら、どうしよう?」と思っていました。しかし、今は「ここに来てよかった」という気持ちです。 総合日本語の授業では、先生の丁寧な教え方のおかげで、難しいと思っていたインタビューや、映画のレビューを書くことができました。教授法の授業では、いろいろなおもしろい教え方を学びました。帰国したらぜひやってみたいと思います。最後の教授法発表会の準備は少し大変でしたが、発表のチャンスがあってとてもよかったです。なぜなら、理解したつもりでも、実際に授業の計画を立ててみると、わからないことも多いからです。帰国する前に一度やってみることができて本当によかったです。授業担当の先生方はとても熱心に教えてくださいました。その気持ちが私たちにも伝わり、これから私たちも一生懸命教えたいという気持ちになりました。先生方に心から感謝いたします。 日本での毎日の生活も問題なく、楽しく過ごせました。センターに着いたとき、スタッフにいろいろ優しく説明していただき、安心しました。私が風邪をひいたときは、本当に心配してくださいました。クラスメートの一人が悲しんでいるときは、心から共感して慰めてくれました。 また、世界中の人達とネットワークができたこともとてもよかったです。3クラスのメンバーになって、そのクラスのリストを見たとき、びっくりしました。8か国の参加者がいました。ヨーロッパの人もアジアの人もいました。習慣も、考え方も違うと思いました。最初はちょっと緊張しましたが、みんなでいろいろなゲームをしたり、難しい宿題やわからないことをみんなで相談したりして、だんだん仲良くなりました。3クラスのみんなはとてもやさしくて、個性的で、存在感のある人だとわかりました。3クラスのみなさん、ありがとうございます。インドネシア、ウクライナ、ジョージア、トルコ、ポーランド、マレーシア、ミャンマー、ロシアに友達がいることを忘れないでください! 3クラスの人たちだけでなく、短期研修の35人の参加者全員が理解し合うこともできました。特にプロジェクトワークをしたとき、みんなで協力していました。お互いのアイディアを丁寧に聞いて、一緒に努力することができました。 プロジェクトワークは大成功だったと思います。バレンタインデーには、秘密のプレゼント交換をしました。相手のことをよく考えて、プレゼントを選びました。それが、相互理解につながったと思います。みなさん、これから、今の人生にもこの経験を活かしてください。 2か月はけっして長い時間ではありませんでした。しかし、この2か月でいろいろなことを体験し、いろいろなことが達成できました。一生忘れられないと思います。 どうもありがとうございました。

4クラス
オユナさん(ジグジジャブ オユンビレグ/JIGJJAV OYUNBILEG/モンゴル/新モンゴル工業高等専門学校)

オユナさんの写真 今回の研修は私たちにとって、いろいろチャレンジできましたし、とてもおもしろくて、非常に勉強になりました。教授法の授業から、授業の計画、学習者に考えさせる方法、色々な授業デザインのノウハウを教えていただきました。また、教授法の発表を通して、これから効果的で、よりよい日本語の授業を行うために色々工夫して、学生に対してどのように教えれば良いかというアイディアもたくさん得ることができました。また、総合日本語の授業では、日本の社会、AI技術の新しい情報について文章を書いたり、ディスカッションをしたりすることによって日本語の運用能力も上達しました。そして、日本文化の授業や文化体験プログラムを通して、和太鼓、風呂敷、茶道など非常に興味深い日本の伝統的な文化に触れることができました。 私たちは日本に慣れていないけれど、素晴らしい先生方、優しいスタッフのみなさんに恵まれてこの期間を苦労せずに過ごすことができました。そして、国は色々ですけれど、共通語である日本語のおかげでチームワークもできて、仲間になれました。節分の日には一緒に恵方巻きを食べたり、バレンタインデーを楽しんだりして一生忘れない思い出を作ることができました。これから行く関西の地方研修も、みんなで楽しんで、様々な体験を積んで、国へ持ち帰りたいと思います。 最後にこの場をお借りして、研修を受ける貴重な機会を与えてくださった国際交流基金の皆様、先生方、スタッフのみな様に心から感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。

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