令和元(2019)年度 中国中等学校日本語教師研修

研修参加者の声

(修了式・歓送会での、ご本人による日本語のスピーチから一部を抜粋しました。)

地方研修での着物着付け体験、金沢市 ひがし茶屋街散策での集合写真
地方研修の訪問先 白川郷合掌造り集落を一望する丘で

サク リコウさん(索 莉虹/SUO LIHONG/西安外国語大学付属西安外国語学校/陜西省/団長)

サク リコウさんの写真 厳しかった冬の寒さも和らぎ、春の気配を感じられる季節となりました。本日は中国中等研修18人を代表して、皆様に心からお礼申し上げます。 日本語国際センターに来て、すでに2か月が経ち、今日でいよいよ研修が終わろうとしています。振り返ると、センターでの時間は瞬く間に過ぎてしまったように感じます。最初は駅までもグーグルマップを使わないといけませんでしたが、今は北浦和を自宅のように満喫しています。最初は少し戸惑いながら始めた宿舎での生活でしたが、今は新しい勉強や新しい友人たちとの出会いに日々を楽しんでいます。最初は厳しそうに見えた先生方も、今はゆるキャラ的な存在になりました。過ぎ去ったセンターでの日々が短く感じられるのは、毎日の生活がそれだけ充実していた証ではないかと思います。先生方、友人達との別れを前にして、寂しさを感じずにはいられません。 今も先生方の授業で受けた衝撃と感動は鮮明に覚えています。ARCSモデル、JFスタンダード、第二言語習得理論、さまざまなストラテジーなど、素晴らしい世界に先生方が導いてくださいました。「戻りたい、一刻も早く自分の授業に活かしたい」という考えが何度も頭に浮かびましたが、先生方はまたドラえもんのように、ポケットから新しい知識を出して、私たちを引き戻してくださいました。2か月が経ち、開講式の時、先生がおっしゃった「面白い授業」という課題に対して、今は答えてみようと思います。「面白い授業」とは形式的な面白さではなく、教育理論に基づき、ストラテジーを生かすことを通じ、学習者の好奇心及び勉強する意欲を充分に引き出す授業ではないかと考えています。先生の言葉ひとつひとつが心に響いています。教えるとは何か、学ぶとは何か、問いかけられているうちに、学ぶ喜びと教える素晴らしさを先生から教わりました。この場をお借りして、研修担当の先生をはじめとする先生方にお礼を申し上げたいと思います。 また、事務局の方、清掃員の方、警備の方、食堂の方、その他多くの方々がサポートしてくださったおかげで、わたしたちは安心して快適に研修することができました。「お帰り」の声が管理室から聞こえて来た時、清潔な部屋に入った時、ドアに貼ってある図書館や受付のメッセージを見たとき、美味しい料理を食べた時、心が温まりました。特に、研修担当の方は今年初めての中国中等を担当するとのことで、新型コロナウイルスの関係で各種の連絡や情報調べなど、いろいろ心配してくださいました。皆様、本当に心から感謝しています。 最後に、今回の貴重なチャンスを提供してくださった国際交流基金日本語国際センターの皆様、再び感謝の意を申し上げたいと思います。今回日本で得た知識と感動を帰国後教育現場に活かしたいと思います。また、皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈りいたします。本当にありがとうございました。


1クラス
シュウ リンさん(周 琳/ZHOU LIN/岑鞏県第一中学/貴州省)

シュウ リンさんの写真 みなさん、こんにちは。貴州省にある岑鞏県第一中学から参りました、周琳と申します。今日は、1クラス代表をして、修了式であいさつさせていただきまして、とても光栄に思っております。 今回の研修は私たちにとってすごく特別だと思います。現在、全世界の人は新型コロナウイルスを心配している間、センターの職員の皆様と先生方のおかけで、私たちは楽しくて無事にこの51日間の研修を終えることができました。大変お世話になりまして、本当にありがとうございました。 日本に来た初めの日に、ニコニコして優しいスタッフと会って、ビクビクした気持ちは一瞬に飛んでしまい、心が暖かくなって来ました。こうして、研修生活は始まりました。学生時代に戻ったかのように、一生懸命頑張りました。いや、実は学生時代よりもっと頑張ったと思います。 研修が進むにつれて、暖かくてユーモアがあって、優しくて可愛い研修の担当の先生と、ほかの素晴らしい先生方から色々な新しい日本語教育理念を教えていただきまして、教授法を中心に、日本文化や地方見学などをたくさん経験させて、視野が非常に広がっていて、研修の意味もだんだん分かってきました。土のような先生方のおかげで、幹のような教授法、枝のような豊富な課程を勉強しているうちに、苗木のような私たちは順調に成長してきていると思います。私たちは自分のいい所と足りない所を見つけることができるようになりました。 中国では「鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり」という言い方があります。意味は子供の鳩は親の鳩より三本下の枝に止まって礼を守り、烏が成長した後、親鳥の口に餌を含ませて養育の恩に報いるということです。このようなすばらしい経験をさせてくださった国際交流基金の方々、先生方、そして職員の皆様に心から深い感謝の意を表したいと思います。帰国したら、必ずセンターで勉強したことを自分の授業に活かして、自分たちの学校の他の日本語先生にシェアーしたいと思います。 さて、研修参加者のみなさんがやさしくしてくださったおかげで、楽しく充実した毎日を過ごしました。みなさんと出会えて本当に良かったと思います。 最後になりますが、この場を借りて再びご列席のみなさまにこれからご活躍とご健康を心からお祈りいたします。以上をもちまして、挨拶を終わらせていただきます。


2クラス
ショウ ゲイテイさん(邵 芸婷/SHAO YITING/仏山市順徳区龍江中学/広東省)

ショウ ゲイテイさんの写真 みなさん、こんにちは。仏山市順徳区龍江中学のイーティンです。本日は中国中等日本語教師研修2クラスを代表いたしまして、ご挨拶をさせていただきます。 気がつけば2月の末になり、研修生活も終わりを迎えようとしています。振り返ってみると、この2か月の研修生活は、私たちにとって、かけがえのないいい思い出になりました。 まず、センターの先生方は、この51日間の研修で、様々な授業や課題を用意し、日本語や日本語教授法や日本事情などをいろいろ教えてくださいました。自分ももう一度学生時代に戻ったような気分で、先生方のご指導のもとで、勉強したり、宿題をしたり、教案を作って発表したりして、楽しくて充実した毎日を送ることができました。 そして、研修のスケジュールは授業以外の文化体験もさまざま組まれていました。例えば、埼玉見学、ティーパーティ、ホームステイ、市民交流会、学校訪問、和太鼓、地方研修、紙芝居、ビジターセッションなどの活動もありました。それらを通して、日本の教育、生活、文化、習慣についてもっと深く理解できるようになりました。 この2か月間、担当してくださった先生方や、家族の一員みたいに受け入れてくださったホームステイのホストファミリーや、授業に協力してくださったボランティアの方々、見学や地方研修を案内してくださったエスコートさん、研修生活を支援してくださったセンターの図書館、管理室、食堂のスタッフの方々、そして、一緒に研修している研修参加者のみなさん、大変お世話になりました。帰国してから、研修で勉強したこと、感じたことを現場の状況を踏まえて自分の授業に活かしていきたいと思います。 最後に、今回の貴重な研修のチャンスをくださった国際交流基金日本語国際センターのみなさんにお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。

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