令和5(2023)年度 海外日本語教師教授法総合研修(秋期)

研修参加者の声
(修了式での、ご本人による日本語のスピーチを一部編集しました。)

1クラス

キャシーさん(エマソン キャシー サリタ スミス/EMERSON CATHRYN SARITA SMITH/オーストラリア/キャンベラ大学 ケイリーンハイスクール)

キャシーさんの写真

日本語国際センターのスタッフの皆さん、教授法の先生方、又、共に研修を受けてきた皆さん、この度1クラスの代表として一言を言わせていただくことを、光栄に思っております。
6週間前このセンターに着いた時のことは、あっという間に大昔のようになってしまいました。はじめは見ず知らずの私たちでしたが、同じ教室に入って、同じ課題に取り組んで、お互いに悩んだり、笑ったりしながら、たった6週間ですっかり大事な仲間になりました。皆さん国や教える状況が違っても、漢字が難しい、会話が怖いなどいう生徒がいるなど、色々な共通点があり、先生方からも、お互いからもたくさん学び合うことが出来ました。

個人的にいうと、異文化理解についての考え方が変わりました。これまでは、いつも「郷に入っては、郷に従え」という考え方を大事にしていて、一生懸命日本人のようになろうと目指していました。これはある意味で面白く、楽しかったですが、ある意味で負担になることもありました。しかし、異文化理解の授業で「第三の場所」について学んで、もう一つお互いの文化を知って、尊重する方法があると分かって、これも自分で試してから、生徒に教えればいいと分かりました。

特に1クラスで異文化を楽しみました。文化プロジェクトでは、着々と準備を進める人、冗談を言う人、それぞれがグループ作業を盛り上げました。冗談の一つは、私の呼び方についてで、キャシー先輩からリーダー、リーダーから大統領に変わったことです。でも、大統領の次は?と言ったら。。。お互いの信仰を尊重して、そこまでにしました。本当に1クラスは先生も私たちも良く笑って、愛情を込めた冗談を言い合って、みんなで楽しむことができました。

でも、勉強だけじゃなかったですね。週末に皆さんは自分なりに充実した日本経験ができて、その異文化理解を自分のものにできたと思います。私は久しぶりに日本に来て、多くの友達と会えてとても嬉しかったです。特に昔のホストファミリーのお母さんとお父さんと17年ぶりに再会できて、二人が80才、83才になっても元気にしている姿を自分の目で見ることができて、言葉で表せないくらい神様への感謝の気持ちでいっぱいになりました。

では、皆さん、もうすぐ国に帰る時が迫ってきました。最後に私からの一言を。。。皆さんと会えたことは、とても大切な経験になっています。このように19か国の31人が集まる所はなかなかないと思います。同じ人間、同じ日本語の教師としての温かい交わりを持ち続けたいと思います。是非、やりとりを続けましょう。センターのスタッフ、特に先生方、私たち研修参加者の感謝の気持ちをお受け取り下さい。本当に心から、ありがとうございました。

2クラス

マラルさん(プレブジャワ マラル/PUREVJAV MARAL/モンゴル/モンゴル・日本人材開発センター)

マラルさんの写真

みなさん、改めておはようございます。
私はモンゴルから参りました。マラルです。この度2クラスの代表として修了式の挨拶をさせていただきます。

まずは、充実した環境の中でインプットとアウトプットの多い研修に参加できる機会を提供してくださった日本語国際センターの皆様にはこの場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。

ちょうど6週間前に初めてこちらのセンターに来たとき、受付の方が優しく歓迎し、鍵の使い方を教えてくださったときから研修がスタートしました。その時からセンターの立派で、素敵な先生方に心温かいご指導をいただきました。私たち研修参加者はそれぞれ自分自身の授業や教え方を振り返りながら研修を受けました。

忙しい日々が続いておりましたが、その分、学びの多い、充実した日々を過ごすことができ、久しぶりに“学習者になって”学ぶことの大変さや楽しさを味わいました。

研修参加者それぞれの研修で得られた成果は異なると思いますが、私の一番大きな成果は、素敵な先生方と皆さんに出会ったことだと思っております。研修では、国籍・言語・年齢が異なる31名が日本語を通じて一つの大家族になり、研修期間を過ごしました。31名の大家族にはお父さんとお母さん、双子もいます。笑いも泣きもあり 、楽しんだり、寂しがったり、“大変忙しく”過ごしました。

この大家族がまた、いつお会いできるかは分かりませんが、今まで共に過ごしていた毎日を大事にしていきたいと思います。また、ここで学んだことを活かして、それぞれの国で、それぞれの目標に向かって、引き続き頑張りましょう。

最後になりますが、運営担当のスタッフをはじめ、研修担当の先生方、警備・清掃員の皆様のお蔭で快適な環境の中で、学びの多い・充実した日々を送ることができたことに心より感謝を申し上げます。先生方、スタッフの皆様、研修参加者の皆さまの益々のご活躍とご健勝を祈念して、私の挨拶といたします。

3クラス

コンケアさん(メン コンケア/MEN KONG KEA/カンボジア/王立法律経済大学)

ノリエガさんの写真

みなさま、こんにちは。私はコンケアと申します。
本日は3クラスの代表としてスピーチをさせていていただきます。まず、私たちを今回の研修に参加させてくださり、誠にありがとうございます。

この6週間の間に私たちはさまざまなことを学ぶことができて、とても貴重な経験になったと思います。この研修を通して、いろいろな国の先生方と教え方や活動アイデアを共有することができ、ネットワークも作ることができたことは、将来の自分の教え方を見直す貴重な機会になるのではないか と思います。また、日本語の教え方のみならず、日本の文化・異文化理解についても学ぶことができました。

私たちは明日からそれぞれの国に帰る予定ですが、国に帰ってもネットワークを続けたいと思います。ときどき、授業で困っていることや悩みがあったら、お互いに話し合って、一緒に解決方法を考え出したいと思います。それだけではなく、お互いの学校や大学の学生の交流もできたらいいと思います。

最後に、この6週間私たちを指導してくださった先生方をはじめ、関係の方々にお礼を申し上げたいと思います。先生方のおかげで、私たちは新たな知識が得られました。先生方、いろいろ指導してくださりありがとうございました。また、今回の研修プロブラムに関わったスタッフの皆様にもお礼を申し上げたいと思います。皆様のおかげで、私たちは毎日楽しくて、いい研修生活を送ることができました。

みなさま、本当にありがとうございました。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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