令和5(2023)年度特定技能制度による来日希望者のための日本語教授法 訪日研修(第2回)

令和5(2023)年度 日本語教授法訪日研修(第2回)の集合写真

修了式でのご本人による日本語のスピーチを一部編集しました。

グリさん(ポル クムリエン/PHAL KIMLEAN/カンボジア/国際日本文化学園)

グリさんの写真

先生、こんにちは。皆さん、こんにちは。私はカンボジアのシェムリアップから参りましたグリと申します。研修参加者を代表して、スピーチさせていただきます。

私たちはこの研修に来られて、とてもラッキーだと思います。日本で研修を受けたいと希望している人はたくさんいると思いますが、なかなか来ることができない人が多いと思います。1か月は短かったですが、素晴らしい時間でした。日本語もうまくなったし、日本の文化や日常生活などたくさん分かるようになりました。国で教えたとき、日本の文化や日常生活など、うまく説明できませんでしたが、この研修のおかげで教え方がうまくなり、日本の文化や日常生活が学習者に伝えられるようになりました。とても嬉しいです。先生方が親切にていねいに教えてくださったので、教師として自信がつきました。先生方のことは一生わすれません。

また、この研修の仲間もとても素晴らしかったです。カンボジアから一人で研修に来たばかりのときは寂しくて、とても心配でした。しかし、研修参加者の皆さんが親切で、分からないことがあったら、いろいろ教えてくださいました。家族のように仲良くしていただいたおかげで不安はなくなりました。いろいろな国の日本語の先生と日本語で話したり、教え方の交流ができるのはここしかないと思います。

国に帰ってから、日本で体験したことや、いろどりの教え方などを、国の日本語の先生たちに伝えようと思います。そして、この研修で身に付けた教授法を生かした授業をするつもりです。学習者が日本できちんと日本語を使って、仕事ができるように工夫します。研修参加者の皆さん、国へ帰っても心はつながっています。一緒に頑張りましょう。

最後に、センターの先生方を始め、食堂や図書館などのたくさんのスタッフの皆さん、1か月お世話になりました。本当にありがとうございました。


アワンさん(セティアワン/SETIAWAN/インドネシア/PT JAPAN INDONESIA ECONOMIC CENTER

アワンさんの写真

皆さん、こんにちは。インドネシアから参りました、アワンと申します。皆さんの代表として挨拶させていただき、本当にありがとうございます。

まず、先生方に心から感謝申し上げます。この研修を準備し、貴重な学びを提供していただき、本当にありがとうございました。それから、特定技能研修第2回の参加者の皆さん、私たちはこの1か月いろいろなことを学んで、よく頑張りました。

最初のオリエンテーションの日、開講式の前に庭で写真をとる際、「皆さん、寒くない顔してくださいねえ」とカメラマンがおっしゃいました。私たちは一所懸命、寒くない顔を作ろうとしましたが、全然できず、寒そうな顔になってしまいました。その時はとても寒かったです。しかし、その瞬間を私たちが共有し、仲間になるきっかけとなったと思います。

この研修中、様々な経験を積むことができました。日本語教授法、いろどりの教え方、生活と文化、就労とコミュニケーション、メンタルヘルス、ふろしきワークショップなど、幅広い分野を学び、最後に模擬授業を行いました。

模擬授業の前はとても緊張し、夜はよく眠れない日がありましたが、模擬授業が終わると、気持ちがすっきりしました。そして、授業後に「すぐに教えたい気持ちがあっても、学習者が自分で考えられるように、先生はすこし待った方がいい」というアドバイスから、みんなでいろいろ考えました。そして、私たちは「学習者に考えさせることの重要性」を理解しました。

「課題遂行」や、「SLA(第二言語習得)」 など、まだうまく活用できず、時々、すぐに教えたくなることがあります。まだ完全に実践できていませんが、国に戻った際に試してみたいと思います。

最後に、この素晴らしい経験をくださった国際交流基金の皆さんへ感謝の気持ちを伝えると共に、これからの成長に向けてここで得た知識を生かしていくことを心から誓います。

皆さんに心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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