令和6(2024)年度 特定技能制度による来日希望者のための日本語教授法訪日研修(第2回)研修参加者の声

令和6(2024)年度 日本語教授法訪日研修(第2回)の集合写真

(修了式のご本人による日本語のスピーチを一部編集しました。)

チューさん(チュウ カッ カイン / CHU KHET KHINE / ミャンマー / 親日日本語学校)

JFの演台の前に立つチューさんの写真

こんにちは。

「特定技能制度による来日希望者のための日本語教授法訪日研修(第2回)」に参加した教師32名を代表してスピーチをさせていただきます。ミャンマーのチューと申します。どうぞよろしくお願い致します。

私たち8か国32名の日本語教師は5週間前に来日しました。国では日本語教師として活躍していますが、はじめて日本に来た先生もたくさんいます。何年かぶりに日本に来た先生もいます。わくわく、ドキドキいっぱいでした。実際に日本に5週間生活して、研修を受けて、貴重な経験をさせていただくことができました。

研修では、国際交流基金によって作成された教材『いろどり 生活の日本語』の教え方、特徴、流れをはじめ、JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)、日本の社会と文化、日本の生活、就労とコミュニケーション、メンタルヘルスに関して学習しました。研修を通じて得た知識と経験は、私たちが母国で日本語を教える上で非常に役立つものでした。学んだことを生徒たちに伝え、より良い日本語教育を提供できるよう力をつくしてまいります。

いつも丁寧に教えてくださった先生方に感謝を申し上げます。そして、なにか困ったことがあればいつもサポートしてくれた職員の方々、ありがとうございました。

ほかにも、研修中はたくさんの方々に大変お世話になりました。毎日おいしい料理を提供してくれた食堂のスタッフの方々、部屋の掃除をしてくれたスタッフの方々にも感謝しております。お陰様でセンターではとても快適に過ごすことができました。

訪日研修は日本語教師のためにとても良い機会だと思います。教科書の中で見るだけだった上野公園、スカイツリー、富士山などを実際の目で確認することができました。また、浴衣体験の文化イベント、日本人ボランティアさんとの交流は楽しかったし、生の日本を知ることができて大変勉強になりました。

私たちは国では毎日日本語を教えたり、家事をしたりして、忙しかったですが、この研修の間は、学生の気持ちに戻って、気分を変えて、自分は今まで何をしてきたのか、どんな先生になりたいのか、これからどんなことをやりたいのか今までの人生をふり返ることができた貴重な時間でした。

だからこそ、私たちは研修での毎日を大切にして、楽しく積極的に行動しました。授業で自分の意見を発言したり、他の人の意見を聞いたり、ディスカッションしたり、発表したり、模擬授業をしたりしました。また食堂で一緒に食べたり、飲んだり、時々カラオケをしたりしましたね。同じ仕事、同じ興味を持つ仲間や新しい友達を作れたのもこの研修のおかげです。一生忘れられない思い出です。

最後になりますが、特定技能制度で日本へ働きに行く若者がこれからも増えます。よって、私たちの役割も大切です。私たちは日本語教師として国で日本語教育はもちろん、日本の生活や文化、研修で学んだことを生かして、学生が日本での仕事、生活に困らないように指導できる先生になります。研修は終わって、私たちは明日帰国します。そしてそれぞれの所属機関に戻ります。そこでまた新しいスタートが始まります。これからも一緒に頑張りましょう!以上です。

ご清聴ありがとうございました。


お問い合わせ

国際交流基金(JF)日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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