平成15年度 国際交流基金賞/奨励賞 授賞式 土日基金スピーチ

平成15年度 国際交流基金賞・国際交流奨励賞

国際交流奨励賞/土日基金

本日ここにお集まりくださった皆様方、

この度、このように栄えある賞を受賞することができましたことを、土日基金センターを代表する理事長として、心よりお礼申し上げます。


アンカラの土日基金センターは、トルコと日本のよりよい親睦を深めるべく社会的、文化及び科学技術、経済などの相互交友を推進、掛け橋となるべく、1993年に設立されました。設立者の中には、日本でトルコ大使として活躍した人物、トルコにある日本協会の会長、アンカラ日本大使館大使もいらっしゃいました。この基金センターのような文化施設は、トルコだけでなく、ヨーロッパにも未だ類を見ることがございません。


現在の基金センター施設の着工式は、1996年5月5日、第9代大統領、スレイマン・デミレル氏により決行されました。開館式は1998年5月3日、同じくデミレル氏の出席、そして日本からは三笠宮寛仁殿下がお越しくださり、桜の木の苗が記念として植えられました。

基金センターには、456名の収容が可能な多目的ホール、80名用の会議室、展示等に使用される広間、日本研究資料室、図書館、講座・学習室、宿泊施設や茶室もございます。また、元日本大使、遠山敦子氏のご支援により、日本庭園も設置されました。


センター開館以来、200近くの催しや活動が盛んに行なわれ、日本文化活動の多くは、国際交流基金によって支援されて参りました。日本語講座につきましては講師を派遣して頂いております。また日本政府からのLL教材・機L器などの文化寄付により、日本のサイトへの接続が可能になり、迅速にコンタクトを取ることができております。

土日基金センターのより充実した活動を裏付けるものとして、遠山敦子氏のお名前を拝借して命名された「遠山図書館」を忘れるわけにはまいりません。蔵書数は約2,174冊程、ビデオカセットは357点以上に及びます。この中には、日本政府文部科学省、国際交流基金、村岡兼造氏、橋本龍太郎元総理よりの寄贈本が含まれています。


土日基金センターは、トルコにおいて日本を象徴する重要な役割を担っており、私は大いなる誇りを感じております。

私共の基金センターへの惜しまぬ援助で支えてくださる団体並びに個人のみなさまへ、そして、このような賞を与えてくださった国際交流基金への感謝の意を今一度申し上げ、ご挨拶の言葉と代えさせていただきます。

それでは本日お越しくださいました皆さま、ご足労ありがとうございました。


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