令和7(2025)年度海外日本語教師日本語研修

研修参加者の声
(修了式での、ご本人による日本語のスピーチを一部編集しました。)

1クラス

イシュさん(シャルマ イシュ/SHARMA ISHU/インド/デリー教育委員会)

イシュさんの写真

皆様こんにちは。ただいまご紹介にあずかりました、イシュシャルマと申します。インドのニューデリーから参りました。今日は1クラスの研修生を代表してお話しする機会をいただき、うれしく思います。
はじめに、国際交流基金日本語国際センターの佐藤所長、諏佐副所長、そして先生方、スタッフの皆様に感謝申し上げます。私たちが安心して学ぶことができたのは皆様の温かいサポートのおかげです。ありがとうございました。

日本に来てから、たくさん素晴らしい経験をしました。浅草の魅力的なお寺や神社、浴衣の体験、小川高校への訪問、書道、伝統的な三味線の演奏、ホームステイ、新幹線の旅、金沢への訪問を思い出しました。

1クラスのみなさんとお互いを大切にし、チームとして協力し合い、いっしょに勉強したことは、素晴らしい経験でした。総合日本語で、いろいろな文法と会話を勉強しました。ペアやグループでたくさん話しました。総合日本語の勉強はとても楽しくて、役に立ちました。たくさん活動もしました。それは楽しく、そして勉強になる経験でした。この研修をとおして、日本語だけでなく、日本文化や教育についてもたくさん学ぶことができました。

ここでの学びと経験は私たちにとって、とても大切なものです。私たちはもう7週間いっしょに過ごしてきました。毎日いっしょにご飯を食べたり、話したり、学んだりして、たくさん思い出ができました。まるで一つの家族のようでした。明日、それぞれの国にかえります。それはちょっとさびしいです。でも、この研修の思い出はずっと私のこころの中にのこります。みなさんと出会えて、本当にうれしかったです。

これから、私たちはそれぞれの学校に戻り、ここで学んだことを生かして、日本語教育に取り入れたいと思います。そして自分の生徒たちにも、日本語の楽しさや日本文化の魅力を伝えていきたいです。
最後に、今回研修にかかわってくださったすべての方に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

2クラス

ミスナワティさん(ミスナワティ/MISNAWATI/インドネシア/ジャカルタ第十三宗教高校)

ミスナワティさんの写真

国際交流基金日本語国際センターの所長と先生方、そして全てのスタッフの皆様、それから、さまざまな国から来られた先生方、こんにちは。私は2クラスのミスナワティと申します。今から2クラスを代表して、スピーチをはじめたいとおもいます。

この度は、私たちにこの貴重な研修の機会を与えてくださり、心より感謝申し上げます。この研修に参加できたことは、私たち自身と学校にとって大きな誇りです。なぜなら、多くの先生方が外国で自分の能力を高める機会を得ることは簡単ではないからです。

また、私たちに親切ですばらしい方法で、さまざまな面白い教育方法を教えてくださった先生方、日本での生活のことを説明してくれたスタッフ、そして、毎日健康でおいしい食事を提供してくださった食堂のシェフにも感謝いたします。特に、クラス担任の先生には特別な感謝を申し上げます。先生は非常に親切で、すばらしく私たちをおしえてくださいました。

この研修は、日本語能力の向上だけでなく、日本文化や魅力的な日本語教授法を学ぶ貴重な機会でした。さらに、ホームステイの機会もいただき、日本人の生活を直接見て体験することができました。学校訪問、東京への見学、日本のレストランでの食事、新幹線での金沢観光など、非常に興味深い体験がたくさんありました。

そして、一緒に勉強した2クラスのみなさん!みなさんはとても明るくて真面目で、よく頑張りました。国に帰っても、ずっと連絡しましょう。できれば、Zoomなどで一緒に授業もしましょう。 この研修でもらった知識は、私たちの国に戻った後、教室で日本語を教えるときや、学校で他の先生方と情報を共有するときにつかいます。また、それぞれの国の日本語教師のネットワークにも役立てたいと思います。

先生方が今後も健康で幸せでいられるよう、心よりお祈り申し上げます。またいつかこのセンターに戻り、日本語を学べる機会をいただけることを願っています。
時間が経つのは本当に早いですね。出会いがあれば別れもあります。明日、私たちはたくさんの知識と思い出を胸に、それぞれの国に帰ります。最後に、またお会いできる日を楽しみにしています。本当にありがとうございました。

3クラス

トリスナさん(トリスナ オクタピアンティ/TRISNA OKTAPIANTI/インドネシア/チレボンムンドゥ第一国立専門高校)

トリスナさんの写真

皆さん、おはようございます。3クラスを代表してスピーチさせていただきます。トリスナと申します。どうぞよろしくお願いします。

私たちは色々な国から参りました。国際交流基金日本語国際センターの皆様のおかげでここで出会い、友達になり、新しい家族のような存在になることができました。自分の国では、私たちはただの普通の教師ですが、ここではとても親切にしていただいて、素晴らしい環境や支援をいただきました。たくさんの新しいことを学ぶ機会をいただき、心から感謝いたします。

7週間の研修の中で楽しいことも大変なこともありました。私にとって大変だったことは3クラスの授業を受けた時です。3クラスの友達がペラペラ日本語で話しているのを見て、私は自信をなくしかけました。最初の授業なのに、総合日本語の授業は、テーマが難しかったです。どうして3クラスの勉強はこんなにむずかしいのだろう。自分のレベルでついていけるのか。とても心配でした。

次のトピックで、自分のことを記事に書くという課題が出ました。そこで、私は自分の好きなこと、つまり「書くこと」ができて少しほっとしました。私の書いた記事が先生に褒められたときは、とてもうれしかったです。そのあとだんだん自信が出てきました。

「北浦和EXPO」*では、何かを発表するように言われました。私は友達とインドネシアの昔話のマリンクンダンという劇を披露することに決めました。舞台芸術が大好きなので、授業で疲れた時も、劇の準備は私にとって楽しい時間でした。いい劇を披露したいという気持ちが強かったので、授業でもやる気が出て,自信をもって勉強できるようになりました。とても良かったと思います。

見学や文化体験の活動は、私たちにとって貴重で心に残る経験になりました。これらの経験を学校の生徒たちに伝えていきたいです。インドネシアでは、ごみが深刻な問題になっています。ふろしきはビニール袋の使用を減らすために役立つものだと思います。だから、教室でふろしきをやってみたいです。日本で働きたい学生がたくさんいるので、日本での生活についても教えようと思っています。横断歩道のわたり方、バスの乗り方、災害訓練のやり方、日本での住まいの探し方などです。これらは生徒たちにとても役に立つと思います。

日本でのことはすべてがまるで夢のようで、本当に美しい時間でした。それぞれの国に帰ったら、夢から覚めて現実の生活に戻ったように感じるでしょう。でも、まさにその時から、私たちの本当の挑戦がはじまります。より良い教師になって、広い知識と経験を持ってまた教室に行くのです。皆さん、頑張りましょう。

友達の皆様、このすてきな7週間を本当にありがとうございました。私たちはそれぞれの国から来ましたが、まるで家族のように仲良くなることができました。一緒に楽しい時も大変な時も乗り越えてきました。一緒に友達の誕生日をサプライズでお祝いしたり、ケーキを食べたり、乾杯したり、冗談を言って笑いあったりして、それはそれは、本当に忘れられない、すばらしい思い出になりました。

研修は今日で終わりますが、皆さん、さようならは言わないで。そのかわり、また会おうといいましょう。ありがとうございました。

*研修参加者が自国文化を互いに紹介しあう授業の科目名

お問い合わせ

国際交流基金(JF)日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)