令和7(2025)年度海外日本語教師教授法研修(秋期)
研修参加者の声
(修了式での、ご本人による日本語のスピーチを一部編集しました。)
1クラス
ロニーさん(ムニョス ロニー アンダーソン/MUNOZ SANTACRUZ RONNY ANDERSON/メキシコ/知道日本文化センター)
おはようございます。
1クラスを代表してごあいさついたします。ロニーと申します。
本日はこのような機会をいただき、まことにありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、国際交流基金日本語国際センターの皆様に心から感謝いたします。
所長、クラス担任の先生がた、研修担当のお二人、授業を担当してくださった先生がた、そして食堂・図書室・警備・受付・清掃のスタッフの皆様、私たちをあたたかく迎えてくださり、ありがとうございました。
この研修では、日本語教授法の知識を整理して広げること、そして授業の振り返りから改善案を考えることを行いました。あわせて、日本文化・日本事情の紹介や異文化理解の進め方について、講義とワークショップで具体的に学びました。これらの学びを、これからの授業の改善につなげていきたいと思います。 1クラスのみなさんは、それぞれのやり方で目標に近づけたと思います。帰国後も、ここで学んだことを現場で生かし、広げていきましょう。 1クラスの13人の先生たちは私の心に大きな印象を残してくださいました。感謝をこめて短くお伝えします。
•Sさん:Sさんが敬語を使ってくれたとき、まるで私が上司になったような気分でした。敬語がとても上手でした。
•Yさん:Yさん、学習者の将来を考えて授業を計画するすてきな先生だと思いました。和菓子の授業もおもしろかったです。
•Vさん:たくさん話せませんでしたが、さいごまで全力でがんばる姿を見ました。とても尊敬します。
•M.Bさん:母国に帰ったら、ぜひ日本語学校を作ってください。きっと実現できます。応援しています。
•Cさん:カラオケが大好きだとよく分かりました。個人プロジェクトの話も少しできましたね。帰国後にぜひ実行してください。
•Aさん:月曜日は、私を泣かせましたね。メガネは、どうかもうなくさないでくださいね。
•M.Eさん:文化プロジェクトでラテンのメンバーといっしょに活動しましたね。私たちはよく笑いますが、重荷になっていなかったらうれしいです。文化プロジェクトの発表はとても元気で、すばらしかったです。
•M.Rさん:創造的なプレゼンと自然な話し方、そしていつもの笑顔を、私は忘れません。
•M.Jさん:率直で誠実に話してくれて、ありがとうございます。正直に聞きますが、日本でポケモンを何匹つかまえましたか。
•Mさん:発表へのコメントにも書きましたが、漢字の教え方は私にとって難しいです。あなたが行った本の分析や、さまざまな教え方を見て、授業のアイデアがわきました。ぜひ使わせていただきます。
•Tさん:大好きな友達です。前向きな姿勢とエネルギーから、たくさん学びました。
•Jさん:私が生まれた同じ町の友人と、ここでまた会えて本当にうれしかったです。コロンビアでも会いましょう。
•Oさん:Tさん、Fさんといっしょに、たくさん笑って、たくさん踊りました。まだひざが少し痛いくらいです。自然で率直な話し方が大好きでした。会話の速さに追いつけないときがあったかもしれませんが、どうぞおゆるしください。あなたの日本語のスピードに、本当におどろきました。私は考えながら話すタイプです
最後に一言をお伝えして、スピーチをしめくくります。
日本語と言語文化を伝えるために努力している世界の皆様と出会えたことは、私にとって宝物です。長期研修のあともう一度プログラムに参加し、人として少し成長する機会をいただけたことに、心から感謝いたします。
そして、この研修で得たいちばん大切な思い出は、仲間とのつながり、そして 一人一人から頂いた『愛情』です。心からありがとうございました。
2クラス
マイさん(マイ サアド アハマド ヘガジー/MAI SAAD AHMED HEGAZY/エジプト/アインシャムス大学)
皆様、こんにちは。エジプトから来たマイです。2クラスの代表者としてスピーチをいたします。よろしくお願いいたします。
まず、教授法研修参加という貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。また、日本語国際センターの所長をはじめ、教授法研修の先生方、事務スタッフの皆様、研修参加者の皆様に心から感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。ありがとうございました。
この研修で18か国から来た32人の素晴らしい先生に会うことができて、本当によかったと思います。短期間でいろいろ食堂やホールなどで話しながら、お互い助け合ってとても仲良くなりました。帰国しても、これからもみなさまと連絡をとり続けたいと思います。研修参加者の先生方は様々な文化から来た人でしたが、同じことを目指していると思います。それはもっといい先生になり、自分の生徒のために、役に立つ先生になりたいということです。
私は2クラスでしたが、2クラスの先生方と交流できて、よく話したり笑ったりしたことは帰国しても、忘れられない思い出になると思います。2クラスは私を含めて9人の大学の先生方で、インド、キルギス、インドネシア、ベトナム、スペイン、エジプトの6か国の先生がいました。私は一番妹でした。みんなが可愛がってくれて、いつもクラスの中で発表させられました。7週間の研修で、いつも一緒に同じ教室で勉強したりいろいろ話し合ったり、アドバイスを共有したりしていました。文化プロジェクトや個別研修のとき、みんながお互いにいつも支え合いながら進んでいきました。また、みんなの個別研修の発表などは、私にとって非常に勉強になり、これからもっと頑張りたいと思いました。この2クラスを担当した先生には心からお礼を申し上げたいと思います。
「一期一会」という言葉は皆様、ご存知だと思いますが、この言葉は研修参加者の先生方にぴったりだと思います。短期間に一緒にいろいろ体験して、ずっと心に残ることがたくさんあったと思います。
この研修で私たちは教師としての自分の振り返りもできて、たくさん学んで、非常に勉強になりました。一番大切だと気づいたことは異文化理解能力を高めること、そして学生に考えさせることです。また、三味線、茶道、歌舞伎、生け花などの文化体験、「異文化理解」、「学生の様々な活動の紹介」、「教材の分析」、「日本語教育におけるAIの役割」、「コースデザイン」など、研修で学んだことを生かして、これから私の授業でやってみたいと思います。
この研修に参加することができて本当によかったです。私たちは様々な遠い国から来ましたが、ここで先生方、事務、図書館、受付、食堂、掃除、管理室のスタッフなどの皆様に大変お世話になって、このセンターが私たちのうちになりました。心より感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。
3クラス
ナーさん(グエン ティ バン チン/ NGUYEN THI BANG TRINH/ベトナム/タイ・ソン中学校)
皆さん、こんにちは。ベトナムから参りました、グエン・ティ・バン・チンと申します。
本日は、この研修の修了式において、3クラスの参加者のみなさんを代表してご挨拶できることを大変光栄に思います。今この瞬間、きっと私だけでなく、ここにいるすべての研修参加者のみなさんがさまざまな気持ちを抱いていると思います。家族や生徒にもうすぐ会える喜びと同時に、この研修が終わる寂しさや名残惜しさも感じています。
初めてセンターに来た日のことを今でもよく覚えています。授業の内容はどんなものだろう、もし地震が起きたらどうしよう、一緒に学ぶ先生たちはどんな人だろう…と不安でいっぱいでした。しかし、先生方の丁寧なご指導や、19か国から集まったみなさんの優しさと支えのおかげで、その不安は次第に消えていき、たくさんの素敵な思い出ができました。この6週間は、私にとって本当に貴重な時間でした。これまでの授業を振り返り、自分の教え方を見つめ直す時間であり、そして新しい知識や文化体験を通してエネルギーを充電する「“リフレッシュの期間」”でもありました。
プロジェクト発表やまとめ、意見交換を通して、私は教材作りや授業の組み立て方など、多くの面で成長したと感じています。自分の限界を少しずつ超え、新しい自分を見つけることができました。
きっと、ここにいるみなさんも同じように感じているのではないでしょうか。
茶道の授業で「一期一会」という言葉を教えていただきました。「一度の出会いは二度とない。だからこそ大切に。」という意味です。私は皆さんと過ごした一瞬一瞬を心から大切に思っています。発表の前に「疲れていませんか?」「大丈夫ですか?」と声をかけ合ったこと、食堂での楽しい会話、そうした優しさや思いやりが、私たちを温かく結びつけてくれました。
受付、食堂、清掃、管理のスタッフの皆さまにも心より感謝申し上げます。
皆さまの笑顔とお心遣いのおかげで、私たちは安心して学ぶことができました。
そして、いつも親切にサポートしてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
また、3つのクラスの担任の先生方にも深く感謝いたします。
ある日の夜8時半ごろ、食事のあと散歩していたとき、駅へ向かう二人の先生にお会いしました。その時、先生方のご苦労と熱意を思うと胸が熱くなりました。
私たちのために日々ご尽力くださり、最善の学びの場をつくってくださったこと、心から感謝しています。
最後になりましたが、このような素晴らしい機会を与えてくださった国際交流基金(JF)に深く感謝申し上げます。
学んだことを今後の授業に活かし、日本語と日本文化の魅力を、より多くの生徒たちに伝えていきたいと思います。私たちは皆、それぞれの国と日本を結ぶ小さな架け橋になれると信じています。
ベトナムにはこんな言葉があります。
「人はその地にいるときはただの土地、しかし離れると、その土地は心になる。」
この研修に参加した33名のみなさんの心の中にも、きっと「さいたま」という特別な場所ができたことでしょう。
この素晴らしい出会いを大切に、これからも頑張っていきたいと思います。
以上で、私の挨拶とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
お問い合わせ
国際交流基金(JF)日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
E-mail:urawakenshu@jpf.go.jp
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