令和7(2025)年度海外日本語教師教授法研修(夏期)

研修参加者の声
(修了式での、ご本人による日本語のスピーチを一部編集しました。)

1クラス

フィデルさん(ラクトアリソウア マナナ フィデル/RAKOTOARISOA MANANA FIDELE/マダガスカル/誠マダガスカル)

フィデル氏ポートレート

こんにちは皆様、クラス1の代表のフィデルと申します。

本日の修了式にあたり、皆さまの前に立たせていただけることを大変光栄に存じます。 皆様、お越しいただきありがとうございます。国際交流基金日本語国際センターの佐藤所長、諏佐副所長、そして先生方、スタッフ、研修生の皆様にも忘れず感謝申し上げます。この機会はひとえに皆様のお陰です。

先生方が仰った通り、教師として異文化理解は大切です。 その上で本日のスピーチは島モデルに基づき、第三場所の立場からやらせていただきたいと思います。 7月にこのセンターに来たとき、最初に感じたのは日本の夏の「暑さ」です。でも今研修が終わるとき日本語の教師の「熱さ」を感じています。その「熱さ、情熱、熱心」は国境を越えて学生に伝えるでしょう。
今まで一緒に体験したことを振り返って「ふろしきの授業、ゆかた、初めましての音声授業、折り紙提灯、おみくじ、リサイクルショップ、インスタントラーメン」ももちろん、帰国するときにいい思い出になります。

研修の初めはアイスブレイクからはじまり、一か月半経って今の皆様、夏のように「暑い」絆ができました。あと数年後、皆様は立派な先生になるでしょう。 私たちのいつかの再会を楽しみにしております。

皆様この一ヵ月半は大変お疲れ様でした!

2クラス

エンジさん(アンギ プラディスティオ ウイボー/ANGGI PRADISTYO WIBOWO/インドネシア/国際交流基金ジャカルタ日本文化センター)

エンジ氏ポートレート

皆様、こんにちは。2クラス代表のエンジと申します。一言ご挨拶申し上げます。

佐藤所長はじめ、副所長、研修担当の先生方、スタッフの皆様とこの研修に関わってくださった全ての方々のおかげさまで、本日の修了式が迎えることができて、心より感謝を申し上げます。忘れずに、いつもそばにいたり、お互いのことを支えたりしてくださった研修の仲間のみなさんにも、心からありがとうと伝えたいです。

研修生のみなさん、思い出してください。ひと月半前に私たちはここのホールに集まって、お互いのことをほとんど知らずに、この研修で学びたいこともはっきりしていなかった私たちは、日本語国際センターの先生方のご挨拶を聞きました。「暑い夏の中、せっかく日本にいるので、おいしいものを食べて、友だちを作って、経験をつんで、いろいろなことを学んで、たくさんのお土産を探してください」というお話でした。その時、一番印象に残ったのは、そのお土産はできれば家族や同僚のためだけでなく、自分のための大事なお土産を見つければいいなと思ったことです。そうして、私たちはこの研修をはじめました。

そしてあっという間にこの瞬間を迎えてしまいました、みなさん、どうでしたか。自分のためのお土産を見つけましたか。いろいろなお土産があったでしょう。もちろんセンターの後ろにあるオレンジの本屋とか、商店街の向こうにある大きいスーパーとか、駅の反対側の茶色の百円ショップなどのものもよかったですね。でも、忘れないでください。今まで学んだことから「ARCSモデルのプロをめざす!読解のボトムアップマスターになる!ステレオタイプを作らない島モデルの文化クラスを作る!コミュニケーションできる三か月コースを作る!いい評価ルーブリックを開発する!楽しい楽しい楽しい授業!」もあるし、今までやったこと「卓球、カラオケ、ラジオ体操、スペイン語研修、山登りなど」もありましたね。そしてなによりも素敵な人々との出会いです。「どんなときでも、いつも聞いてくれる人、助けてくれる人、後ろからびっくりさせてくれる人、励ましてくれる人、道を案内してくれる人、笑顔で丁寧に指導してくださる先生」とてもたくさん出会いがありましたね。

どうでしたか。振り返ってみると、楽しい研修でしたね。こんなにたくさんのお土産ができましたね。今までの出来事と出会いは帰国後のただのお土産になるだけでなく、一生の忘れない大切な宝物になると信じています。

皆様にここで出会えて本当にうれしく思っています。本当に来てよかったです。そして、帰国してから1年後、5年度、何十年後でも、ご縁があればいつかまた必ずお会いしましょう。

皆様、大変お世話になりました。

3クラス

エドガーさん(フィスコ バレラ エドガー アンドレス/FISCO BARRERA EDGAR ANDRES/コロンビア/コロンボ・ハポネサ)

エドガー氏ポートレート

みなさん、こんにちは。3クラスのエドガーと申します。代表としてスピーチをする機会をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。

まずは、先生方に心から感謝いたします。先生方は、私たちの中にある良い部分を引き出してくださり、いつも笑顔で丁寧に教えてくださいました。そのおかげで、 安心して研修に取り組むことができました。本当にありがとうございました。

研修に来る前から、ここにいるみなさんと交流したいと思っていました。そして日本に来てから、みなさんの個性や明るさに触れることができて、とても嬉しく感じました。まるで夢のような時間で、過ごした毎日を忘れません。娯楽室でのカラオケや卓球の試合、駅で迷子になったこと、映画館で寝てしまったこと、ホールでの授業の思い出、体験した文化・・・どれも大切な宝物です。

明るくて元気な3クラスのみなさん、一緒に過ごした一か月半は本当に貴重な経験でした。いつもお互いに応援したり、サポートしたりすることで、自信を持つことができました。そして担任の先生は、最初にお会いした時の笑顔がすてきで、とても優しい先生だとすぐ分かりました。いつもありがとうございました。

この研修を通して、みなさんと日本語でつながることができたのも大きな経験でした。ここで学んだことをそれぞれの国に戻って、自分の仕事や生活に生かしていきたいと思います。研修参加者の仲間が言った「10年後でも、JFセンターでのことを思い出して、笑顔で振り返りたいです。」という言葉を大切にしたいと思います。

研修は今日で終わりますが、これからが本当のスタートです。担任の先生が教えてくださった通り、「現実が私たちを待っています」。これからも努力を続けていきましょう。

最後に、これからもみなさんと ずっとつながっていけると信じています。アメリの歌手 ジェームス・テイラーの歌のように「冬でも、春でも、夏でも、秋でも、いつでも呼んでください。きっと、私たちはそこにいます。」では、また会える日まで。 ¡Hasta pronto!

皆様、今まで本当にありがとうございました。

4クラス

イェスパーさん(リュセル イェスパー ヨン エリック/LYSELL JESPER JOHN ERIK/スウェーデン/LBSヨーテボリ)

イェスパー氏ポートレート

皆さん、こんにちは!スウェーデンから来ました。イェスパー・リュセルです。
本日は4クラスを代表してお話しできることを大変光栄に思っております。

まず、予想を遥かに超えた研修を提供してくださった国際交流基金日本語国際センターの先生方とスタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。

そして、料理を作ってくださった食堂スタッフのみなさんと部屋を掃除してくださったスタッフのみなさん、ありがとうございました。皆さんのサポートのおかげで、6週間だけで、日本語教育や異文化理解能力が大変レベルアップしました。

21ヶ国からきた43人の私たちは、文化が異なっていて、分かり合えないかと思うかもしれませんが、違う国から来ても皆は同じ日本語教師である上に、日本文化が好きな気持ちも変わりませんので、本当に短時間で友達がたくさんできた人は少なくないように思います。特に、娯楽室でのカラオケパーティーに参加してくれた方、ありがとうございます。久しぶりに20代に戻った感じがしました。

正しい文法を産出するより、とりあえず学生にたくさんのインプットを与えて、たくさんのアウトプットの機会を与えることの重要さを実感しました。それで、文法用語で失礼いたしますが、今年夏の研修を形容詞で例えると、まず「暑い」という言葉が出ますが、それは猛暑日が続いていたからだけではなく、研修生はとにかくアツイ思いで研修に参加したからです。みなさんと話せば話すほど、なぜ研修に採択されたかが良くわかります。みなさんは日本語教育に対しての熱意のほかにも、ユーモアセンスが優れている方も多く、各国のとても人気の先生がこのセンターで集まったことを実感しました。

また、4クラスは本当に優秀な先生の集まりで、研修の後により磨かれた日本語教育を中等教育の場で届けるようになると思います。ばっちりです!

みなさん、複雑な気持ちでいっぱいだと思います。どうかこの6週間のおとぎ話のような時間を忘れずに、お国に帰っても、日本と自国の架け橋になって、立派な日本語教師だけでなく、極端な発言による対立から距離を置いて、世界中の相互理解を通して、平和な世界のために働きましょう!

最後に、心からの感謝を込めて、国際交流基金日本語国際センターの皆様、そして研修で出会った皆さま、またお会いできる日を楽しみにしております。ありがとうございました。

お問い合わせ

国際交流基金(JF)日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
E-mail:urawakenshu@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)