第10回海外日本語教育研究会 報告
日本語国際センター15周年記念 国際交流基金日本語国際センターの教材開発とその支援

第10回海外日本語教育研究会の写真 独立行政法人国際交流基金(ジャパンファウンデーション)日本語国際センターは、これまでに海外諸国の日本語教育などをテーマとして研究会を開催してきましたが、今回は、国際交流基金が関わってきた日本語教材の開発をテーマに取り上げました。 当基金では日本語教育支援の一環として、1970年代より主教材、ビデオ教材、写真パネルバンク、素材集、インターネットなど多様な媒体、内容の教材を開発してきました。教材にはそれぞれの時代のニーズが反映されています。今回の研究会では、基金の教材制作部門がこれまでに展開してきた支援のあり方と、海外での支援の具体例を皆様に紹介しました。また、ポスターセッションを通して、教材開発に関心のある皆様との交流を深めました。 当日は、さまざまな機関で日本語教育に携わっている日本語教師、教師を目指す学生、出版社の方など、幅広い背景を持つ方々が参加され情報交換が活発に行なわれました。とくに、海外での教材開発の具体例を取り上げたポスター発表では、多数の参加者が各ブースを訪れ、閉会の時刻まで熱心に説明を聞き入り、質疑を通して交流が深められました。


日本語国際センター15周年記念
国際交流基金日本語国際センターの教材開発とその支援

日時

2004年11月27日(土)14:00~17:30

会場

国際交流基金 日本語国際センター2階 佐藤ホール Access

プログラム

第1部
国際交流基金日本語国際センターの教材開発の変遷
第2部
タイ中等教育日本語教材『日本語 あきこと友だち』開発の事例報告
第3部
ポスターセッション 海外の教科書や教材の作成事例
タイ
『日本語 あきこと友だち』
インドネシア
『インドネシアへようこそ』(観光日本語の教科書)
ベトナム
ベトナム『日本語6』『日本語7』(中学校1年生~2年生用教科書)
韓国
EBS衛星 1TV高校日本語講座』『EBS修能特講日本語』
(『教科書を作ろう』の練習を一部参考にしたTV講座用教科書)
C&C Japanese』(『写真パネルバンク』の構成を参考にしたICT教材)
豪州
ACTIVITY RESOURCES 』(Sydney Language Centre作成)
ブラジル
『シンデレラ』(出版社の許可をとって語彙や構文を書き直したもの)
基金作成教材
主教材、ビデオ教材、辞書、教師用参考書、素材、その他