平成14年度 国際交流基金賞/奨励賞 授賞式 藤井国際交流基金理事長の挨拶

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本日ここに、皇太子徳仁親王同妃両殿下の御臨席を賜り、授賞式を開催できますことは私どもにとってこの上ない喜びでございます。また、長年にわたり、国際交流基金の一員として私どもと苦楽を共にして下さっている高円宮憲仁親王殿下、ならびに同妃殿下、および外務大臣川口順子様にも御臨席いただきましたことを大変光栄に存じます。

本日は、お忙しい中、国際交流基金賞ならびに国際交流奨励賞の授賞式に御出席を賜り、篤く御礼申し上げます。

 お蔭様で国際交流基金は、本年をもって30周年を迎え、国際交流基金賞・国際交流奨励賞の授賞も、今年で30回目となりました。
 本年もお陰様を持ちまして大勢の方々からの御推薦を頂き、9名の選考委員の先生方による選考を経て、基金賞2名と奨励賞3団体の受賞者を決定することができました。
 この場をお借りしまして、世界中の様々な地域、様々な分野で、御活躍の方々を多数候補者として上げていただきました推薦者の皆さまに対し、また、石井米雄座長及び昨年まで座長をおつとめいただいた河合隼雄様を始めとする選考委員の皆さまに対し、心から御礼申し上げたいと存じます。

 国際交流基金が30年にわたり国際文化交流を推進してくることができましたのは、本日受賞される方々を含む世界の多くの方々の御尽力と御支援のお陰でございます。本日ここに、過去の受賞者の皆様も御出席下さっておりますが、これらの方々とともにこうして受賞をお祝いすることができますことは、大変嬉しく、また光栄に存ずる次第でございます。

理事長写真2

世界が過渡期にあり不安定さを増す中、異文化間の対話や、政府だけでは支えきれない国民同士の連帯の強化の必要性が増大しております。
 本日お手許にお配りした『国際交流』特集号におきましても地球的多文化共生の時代を迎え、これからの国際文化交流のあり方を模索するさまざまな試みや提言がなされていることを感じます。

私もその中で、文化交流とは木を育て、森を作るが如き息の長い努力である、と申しておりますが、国際交流基金と致しましても、これからの新しい時代に皆様方の御指導・御支援・御協力を賜りつつ、国際文化交流にたずさわる団体や個人の方々と連携・協力しながら、「ひと」と「ひと」をつなぎ、「ひと」を育てる、息の長い努力を続けて参る所存でございます。

最後になりましたが受賞者の方々および本日御来場いただきました皆様の今後のますますの御発展をお祈りして、御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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