平成14年度 国際交流基金賞/奨励賞 授賞式 タイ国元日本留学生協会 タイ国元日本留学生協会会長 挨拶

タイ国元日本留学生協会写真1

1951年の設立から51年が経ち、この度は図らずも国際交流奨励賞受賞の栄に浴しました。私ども協会にとりましては大変名誉なことでございまして、国際交流基金ならびにご関係の皆様には厚く御礼申し上げます。

 設立以降、協会の会員数は毎年増加を続けており、現在は2,700人を数えるまでとなりました。また同時に、協会の活動もさまざまな分野へと幅を広げて参りましたが、今回、賞の対象としてご評価いただきましたのは、日本の諸機関のご支援とご協力をいただきながら、協会が様々な活動を通じて社会に貢献してきたことにございましょう。

 とりわけ教育・文化に関しましては、協会は1964年より日本語学校の運営に携わり、現在は3つの分校を抱える日本語学校へと成長を遂げております。
 近頃では、日本語の教育だけでなく、料理教室の開催、茶華道のデモンストレーション、日本の着物の試着会、折り紙教室、年賀状の書き方教室など日本の文化を紹介にも力を入れております。

タイ国元日本留学生協会写真2

また、学内に留学相談室を設け、元留学生が日本への留学希望者にアドバイスを与える他、国際交流基金との共催事業といたしまして、毎年日本語による弁論大会と日本語能力試験を開催いたしており、日本語を学ぶ学生や一般の人々のニーズに応えられるよう努力を重ねております。また、毎年秋に開催の日本留学フェアにつきましては、今年で11年目を迎えますが毎年多くの参加者に有益な情報を提供しているものと自負いたしております。

 これら国内の活動だけでなく、協会はASCOJAのメンバーとしても国際会議の開催や人材交流、意見の交換などを行なっておりますが、このような協会の活動を通じて、いわゆる相互理解というものが着実に深まってゆけばと望む次第です。

 今回、国際交流奨励賞という名誉ある賞をいただきましたことは私たちにとって大きな励みとなるものであります。今後さらなる貢献をいたすべく、協会員一人一人が手を携えて精進してまいる所存です。本日は、誠にありがとうございました。

 最後になりましたが、この機会をお借りして、国際交流基金設立30周年のお祝いと、更なるご発展をお祈り申し上げます。

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