平成14年度 国際交流基金賞/奨励賞 授賞式 皇太子殿下お言葉

皇太子殿下お言葉

皇太子殿下写真1

国際交流基金が設立30周年の記念すべき年を迎えた今年、平成14年度の国際交流基金賞・国際交流奨励賞授賞式に皆さんと共に出席できることをうれしく思います。

 国際交流基金は、国際的な交流を通じ、世界の文化の向上と人類の福祉に貢献するという大切な役割を担って、国内だけでなく、広く世界各国において様々な事業を進めてきました。私自身、これまでに、日本語国際センター、日米センター、関西国際センターなどの基金の機関を訪問し、その積極的な活動を直接に見る機会を持ちました。

さらに、ベルギーにおけるユーロパリア・ジャパン、英国における「JAPAN2001」などの文化行事に出席した際には、主催者や協力機関として、基金がそれぞれの国で大切な役割を果たしている様子を見てまいりました。

皇太子殿下写真2

基金の活動をこれまで内外で支えてこられた関係者の皆さんの熱意と努力に対し、深く敬意を表します。

また、本日の受賞者の方々を始めとして、30年の間に国際交流基金賞・国際交流奨励賞は、様々な国の人々に授与されてきました。文化交流の各分野において、日本と諸外国との相互理解の増進に足跡を残してこられた受賞者の皆さんの一層の活躍を心から期待いたします。一人一人の交流はやがて国と国との相互理解に発展してゆくものと考えます。
 設立から30年を経た今日、国際交流基金の果たすべき役割は一層広く、かつ重いものとなってきていると思います。新たなる時代に向かって、本日お集まりの皆さんが力を合わせ、地球全体の協調と友好親善のきずなが更に強くなることを願い、私のあいさつといたします。

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