2026年度 アジア文化芸術フェローシップ 採用一覧

採用案件リスト
国(在住国) 肩書 活動テーマ 活動対象国
インドネシア GUNAWAN Marjito Iskandar Tri プロデューサー、ディレクター CollaboArtCademic:参加型アプローチによるアーティストと研究者の協働的な創作と発信(ドキュメンタリー映像制作) 日本
インドネシア HIDAYATI Farah 作家 児童書にみる日本の防災教育と文化的背景について―インドネシアにおける防災教育普及への検討― 日本
日本 廣本 菜々子 山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局員・プロジェクトコーディネーター アジアにおける次世代ドキュメンタリー作家のための場作り:
ヴァラン・ベトナムでの実践について.
ベトナム 
日本 細井 美裕 アーティスト インドネシア若手作家コミュニティにおける芸術実践の調査および作品制作と発表 インドネシア 
日本 加藤 康司 アーティスト、ディレクター Horizontal Practices(水平的実践):日本と東南アジアの新たなオルタナティブ・プラットフォーム構築に向けて インドネシア タイ カンボジア 
インドネシア MINARTI Helly キュレーター、ドラマトゥルク 舞台芸術におけるコレクティブ・キュレーション:
ベトナム、カンボジア、日本における地域的文脈と若手アーティスト支援の多様な形態
ベトナム カンボジア 日本
日本 水野 アーティスト 籾殻ガラス制作を通じた、稲作文化をめぐる土地と人との関係性の芸術的探究 インドネシア
日本 森田 裕子 アートコーディネーター Netting With Us 集いと対話の実践リサーチ(仮) インドネシア ベトナム タイ
日本 大山 アーティスト Oprekan: 音の民俗誌 ― 沖縄とインドネシアを結ぶ、音から始まる文化の源流 インドネシア
シンガポール PEH Laura Cinamon Art Publishing 創設者、クリエーティブディレクター 誰が物語を語るのか?―児童絵本における著作者性・真正性・表象 マレーシア 日本
タイ SIRISOOK Piengrawee 芸術監督、パフォーミング・アーティスト フェスティバルの発展に向けたアートコミュニティの交流 ベトナム 日本
日本 杉原 信幸 美術家、NPO法人原始感覚舎理事長、西丸震哉記念館館長 海の道と山の往還、タイとフィリピンの先住民リサーチ タイ フィリピン
タイ WONGPAISARNKIT Theerapat アーティスト 3Ka (or THE 3rd LEG): 日本とタイのナショナリズムを象徴する「烏」に着想を得た分断の時代をつなぐ物語の創出に関する実験的ドキュメンタリー映像制作 日本
日本 山田 カイル 演劇作家 自転車から歴史を覗く:「銀輪部隊」のリサーチを通して見るアジア都市の現在 マレーシア 

プロフィール

Marjito Iskandar Tri GUNAWAN

GUNAWAN Marjito Iskandar Tri氏ポートレート

インドネシア・ジョグジャカルタを拠点に活動するアート実践者、ドキュメンタリー映画作家。写真と映像の領域を横断しながら、文化・社会・環境といったテーマに焦点を当てた作品制作を行っている。ストーリーテリングへの強い関心を持つ映像作家として、映画の力を通じて人々の意識を高め、社会に変化をもたらすことを目指している。
2010年以降は、自身のプロダクションハウス「Tumbuh Kembang Indonesia」の立ち上げ・運営に注力し、国際的なNGOや各種機関に向けた映像コンテンツを数多く制作してきた。
これまでに手がけたドキュメンタリー作品は、国内外の複数の映画祭で上映・評価されている。主な実績として、「Sneaky Robber」(2009)はJogja Netpac Asian Film Festival(インドネシア、2010)およびArkipel International Experimental and Documentary Film Festival(インドネシア、2012)に正式出品。「The First Impression」(2015)はXXI Short Film Festival(インドネシア、2016)にてBest Short Film(Jury Media Choice)を受賞。「The Crescent in Dragon Village」(2015)はFreedom Film Festival(マレーシア、2017)およびDocCross Asia(日本、2021)に正式出品。「The Light of Hope」(2017)はKota Kinabalu International Film Festival(マレーシア、2017)でSpecial Mention Awardを受賞。「The Fighter」(2018)はVisual Documentary Project 2018(日本)に選出。「The Independence Day: Between Tears and Laughter」(2023)はFestival Film Indonesia 2023にてBest Short Filmにノミネート。「Hope from the Edge of Town」(2024)はMegacities Shortdocs Film Festival(パリ、2024)に正式出品。「Fighting For The Future」はReelOzInd Australia Indonesia Short Film Festival 2025においてJury Special Mention Awardを受賞している。 2024年に英国・British MuseumによるEndangered Material Knowledge Programmeの助成対象者の一人に選ばれている。

Farah HIDAYATI

HIDAYATI Farah 氏ポートレート

Farah Hidayati は、インドネシア・南カリマンタン州バンジャルマシン生まれ。インドネシア・ジョグジャカルタのガジャ・マダ大学建築学科を卒業。
初の著書『Rumah Tumbuh(Growing Home)』はGrasindoより出版され、2005年の青年文学コンクールで受賞。さらに2006年には、若者向け優良書の一つとしてAdhikarya Ikapi Awardを受賞した。
その後も執筆活動を続け、小説『Konstelasi Rindu(Rindu Constellations)』をGramedia Pustaka Utamaより刊行。そのほか、複数のNGO出版物において災害対策に関する共著のノンフィクション作品も手がけている。
また、フィクションとノンフィクション双方の執筆力を活かし、インドネシア国家災害管理庁(BNPB)から刊行されたコミック作品『Jejak Ombak Dari Selatan(Traces of Waves from The South)』では、防災教育をテーマとしたストーリー制作にも取り組んでいる。

廣本 菜々子

廣本 菜々子氏ポートレート

1998年、広島生まれ。京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻(VMC Focus)修了。映像制作会社勤務をへて、現在は山形国際ドキュメンタリー映画祭の運営に携わる。<旅する気候ジャーナル 船と風>のメンバーとして、自主上映会などを実施している。

細井 美裕

細井 美裕氏ポートレート
三ツ谷想

サウンドインスタレーションや実験的なシアターピースを中心に、音が持つ情報伝達の可能性と不可能性を探る。近年は、場所・もの・ひとの記憶と記録について、国内外でリサーチベースのプロジェクトに取り組む。これまでの展示にBarbican Centre(ロンドン)、森美術館(東京)、日比谷公園、ロームシアター京都、愛知県芸術劇場、長野県立美術館、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、山口情報芸術センター[YCAM]など。

加藤 康司

加藤 康司氏ポートレート
加藤甫

1994年生まれ。アーティスト。PARADISE AIR共同ディレクター。一般社団法人SOW理事。行き止まりスタジオ主宰。
多様なメディアを通じて、歴史的、個人史的な物語を基点に社会的、政治的作品を制作する。個人での活動に並行して、ソーシャルプラクティスの視点からアートプロジェクトやAIR事業などを手がけ、文化政策に関わるなど、アートと社会の接点を生み出す。
アートアワードトーキョー丸の内2021 審査員 木村絵理子賞受賞。主な展示に「インスタント・デモ(デモの練習)」トーキョーアーツアンドスペース(東京)、「日本国憲法展2024」MISA SHIN GALLERY(東京)など。

Helly MINARTI

MINARTI Helly氏ポートレート

ジョグジャカルタを拠点とする、アジア/オセアニアの文脈におけるコンテンポラリー・パフォーマンスのインディペンデント・キュレーター/ドラマトゥルクである。彼女は、自身や他者のラディカルな戦略を捉え直し、それを経験的・歴史的に裏付けられた理論と結びつけることで、自らの政治性と実践を一致させることを目指している。
キュレーションをリサーチとして実践する中で、彼女の主要な関心の一つは、研究としてのキュレーションを応用し、人間の身体、意識、自然に対する理解を育む折衷的な知識に対して、言説的実践としての振付の歴史的経緯を考察することである。
これまでに、さまざまなフェスティバルやプラットフォームの共同キュレーション/運営に携わってきた。主なプロジェクトには、2018年から2021年にかけてアジア4都市で実施された「Jejak-旅 Tabi Exchange: Wandering Asian Contemporary Performance」、および台北アーツフェスティバルのキュレーター・レジデンシー「Cruising」の初回企画として2023年〜2024年に行われた「The Sea Within」がある。
近年は、自身のキュレーション実践を記録する目的で執筆活動を始めるとともに、異なる文脈における他者の実践との対話にも取り組んでいる。

水野 渚

水野 渚氏ポートレート
細田 純平

愛知県出身。「食べる / 触れる」という行為を通じて、人と人、人と土地との関係性やケアのあり方を探究している。大学学部では国際開発を専攻。新卒で国家公務員として安全保障分野での国家間交渉に携わる中で、「国際関係の基本は人間関係である」と実感。フィンランド留学を経て、2025年東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻修了。現在は、稲の籾殻から生成するガラスの色の差異を手がかりに、土地の記憶や人々の営みがガラスにどのように宿るのかを研究している。

森田 裕子

森田 裕子氏ポートレート

ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで彫刻を学ぶ。2010年より「Parlour Collective」のメンバーとしてパフォーマンスアートの制作・発表を始める。これまでの活動に、中之条ビエンナーレ2011や黄金町アーティスト・イン・レジデンスへの参加、ヘレン・エリクセンとの共同によるパフォーマンスイベントのなど。現在はアートコーディネーターとして、国内外のアーティストによるプロジェクトに携わっている。

大山 龍

大山 龍氏ポートレート
Ilda Kim

フィールドワークと科学的リサーチを基盤に、食、土地、生態系、人間と自然の関係を主題とする作品を制作。映像、インスタレーション、パフォーマンス、音など多岐にわたるメディアを横断しながら、土地に埋め込まれた記憶や物質循環を身体的な経験へと翻訳する実践を続けている。 ドイツで10年以上活動したのち、2017年に沖縄へ拠点を移転。以降は台湾、韓国、インドネシアなどアジア各地のプロジェクトに参加している。独自のフィールドワークを通じて、人類学的な視点を取り入れた芸術実践を行う。薬学・科学分野で培った知見を基盤に、現代アートによる学際的なアプローチを試みている。

Laura PEH

PEH Laura 氏ポートレート

児童書出版社Cinnamon Art Publishingの創設者。2020年に同社を設立し、社会問題・文化・持続可能性など新たな視点を取り入れた児童書の出版に取り組む。
出版活動と並行して、シンガポールにおける児童書業界の発展にも尽力。国際児童図書評議会(IBBY)シンガポール支部の創設メンバーの一人。
Cinnamon Art Publishingより刊行されたオリジナル作品は6言語に翻訳され、ボローニャ国際ブックフェアの「BRAW Amazing Bookshelf」、ミュンヘンの「White Ravens Catalogue」、ギリシャの「Red Fox List: Best Children's Books」、および「IBBYシンガポール デュリアン・オブ・ザ・イヤー:シンガポールの優れた絵本」など、国際的に権威あるブックリストに選出されている。

Piengrawee SIRISOOK

SIRISOOK Piengrawee氏ポートレート

タイ、チェンライ生まれ。伝統的な北タイ舞踊およびコンテンポラリーダンスの双方に関心を抱く。
チェンマイ大学にてマスコミュニケーション(ドラマティック・コミュニケーション専攻)の学士号(B.A.)を取得後、Darmasiswa奨学金を受け、2018年から2019年にかけてインドネシア・バンドンのInstitut Seni Budaya Indonesiaにて、より精神性に根ざした伝統インドネシア舞踊の研鑽を積む。
現在はチェンマイを拠点に活動し、SIRISOOK Dance Theatreの共同設立者であるとともに、ALaLa Dance Festのアーティスティック・ディレクターを務める。2024年にALaLaを設立し、民族舞踊のボキャブラリーを演劇的形式の中で扱うアーティストのための現代的プラットフォームの創出を目指している。
メンタルヘルス、ジェンダー平等、環境意識、文化的アイデンティティといった社会的テーマを中心に、ダンスを挑発・共感・対話のための手段として用い活動を行っている。

杉原 信幸

杉原 信幸氏ポートレート

1980年長野に生まれ、東京で育つ。2007年、東京藝術大学大学院絵画科油画専攻修了。2010 年より毎夏「信濃の国 原始感覚美術祭」を企画。NPO法人原始感覚舎を設立し、理事長を務める。 2019 年、ACCのフェローシップで8か月間の台湾原住民調査を行い、2022 年、文化庁新進芸術家海外研修員として 1 年間のインドネシア、マレーシア、シンガポールの先住民調査を行った。2023年より、西丸震哉記念館館長を務め、公益財団法人小笠原敏晶記念財団の助成でカナダと台湾の先住民リサーチを行った。2024 年、福岡アジア美術館 AIR に参加。2025 年、Joy of Weaving-REpair(ミュンヘン)、2026年、桃園地景芸術祭(台湾)参加。

Theerapat WONGPAISARNKIT

WONGPAISARNKIT Theerapat氏ポートレート

Theerapat Wongpaisarnkit(別名:Beam Wong)は、バンコクを拠点に活動するアーティスト。映画、音楽、インスタレーション、DJなど、さまざまなメディアを横断した作品を手がけている。 2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックおよびタイにおける政治的状況を契機に、国という概念への関心を持つようになる。以降、単なる地理的な枠組みを超えて社会政治的、精神的、そして集合的な歴史を含む国としての概念と、個人のナラティブとの関係性の探求と実験を制作の軸としている。
現在は広告映像のビデオエディターとして勤務するほか、アートについて議論するポッドキャスト「Arttrovert」の共同ホストを務める。また、Silpakorn Universityの映画専攻の学生に対するアドバイザー教員としても活動している。

山田 カイル

山田 カイル氏ポートレート
撮影:上竹真菜美

演劇作家、ドラマトゥルク、翻訳家。抗原劇場代表。1993年テキサスに生まれ、その後青森で育つ。演劇というメディアの仮設性に着目し、「舞台芸術」の枠組みの内外を行き来しながら、社会において不変とされる概念を解きほぐす作品を展開している。過去作に、1人でパフォーマンスを立ち上げるためのインストラクション『1(忘)LDK』や、観客が自ら選んだ本を暗記するアートプロジェクト『華氏同盟』、熊害にまつわるリサーチプロジェクト『A CALL TO BEAR ARMS』など。ジュネスホワイトや木村玲奈など、ダンサーとの協働も多数。2026年より、SPAC「BIOTOPEー劇作家のためのキャンプ」に参加。

[お問い合わせ]

国際交流基金(JF)
文化事業部 人物交流チーム
E-mail:qnarts@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

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