地域のアウトリーチを通して自分自身も学ぶ
こんにちは。ノースカロライナ・ウィルミントン州立大学に派遣中の佐橋花菜です。着任から1年が経ち、時の流れの早さを実感しています。1年目後半は、派遣先大学の外での活動機会が少しずつ増えてきました。そのたびに新しい出会いがあり、継続的な関係づくりの土台を徐々に築くことができてきているように感じています。 JOIコーディネーターとして「日本文化を伝える」だけでなく、私自身が参加者の方々から学ぶことが多くあります。その中でも特に印象に残っている出来事を紹介します。
地元の高校で感じた日本文化の浸透
Asian Heritage Month(アジア文化遺産月間)のゲストスピーカーとして地元の高校で日本の学校生活と私のアメリカ体験に関してお話しさせてもらいました。ランドセルや給食エプロンなどの学校グッズを実際に手に取ってもらったり、箸ゲームもしましたが、思っていた以上に箸を上手に使う生徒が多く、「家でよく使っています」という声も聞かれました。箸はすでに多くの家庭で日常的に使われており、特に若い世代の間では日本やアジアの食文化がアメリカにも根付いていることを実感しました。 また、先生方に学校を案内していただいたり、アメリカの学校生活について話を伺ったりと、日本文化を伝える側だけでなく現地の文化を教えてもらえる貴重な機会でした。

日本の学校用品の紹介

特に給食と掃除時間の話は熱心に聞いてくださいました

箸ゲームの様子
地域の方との対話で学ぶ
派遣先の大学には、地域の方向けのカルチャーセンターがあります。そこで、折り紙・茶道・書道の講座を行いました。90分という長いクラスだったため、最初は長すぎるかなと不安でしたが、参加者の方は最後まで熱心に話を聞いてくださり、毎回たくさんの質問をしていただきました。日本で生まれて育った私には考えたこともない深い視点の質問を多く受けたことで、自分自身も日本文化を改めて見つめ直す機会になりました。

茶道セッション

書道セッション
地域の皆さんと七夕を祝う
地域の植物園と地元の図書館で七夕ワークショップを開催しました。植物園の方が大きな笹を用意してくださり、参加者の皆さんと一緒に七夕飾りを作りました。子どもから大人まで楽しそうに短冊へ願い事を書き、色とりどりの飾りで笹がいっぱいになっていく様子は、印象的でした。イベント終了後も笹を展示していただき、来園者が願い事を書けるようにしてくださいました。地域の方々と一緒に七夕を作り上げられたことを、とてもうれしく思います。実は、着任前研修で発表したテーマも七夕でした。1年前は人前で話すことに精一杯でしたが、今では会場全体を考えながら企画し、多くの方と協力して運営できるようになりました。振り返ると、自分自身の成長も感じた出来事でした。

ワークショップの様子

みんなで作った笹飾り
最後に
1年間を振り返ってみると、日本文化を伝えるだけではなく、参加者の方々から新しい考え方や価値観を教えていただくことがとても多く、私自身もたくさん学びをもらいました。2年目は、築いた縁をさらに深め、継続的な関係につなげていきたいと思うとともに、後悔しないようにこの貴重な機会を十分に活かして楽しもうと思います。
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