国際交流基金賞50周年記念 オギュスタン・ベルクさんからのメッセージ

(c) Francine Adam
平成23(2011)年度 国際交流基金賞
フランス国立社会科学高等研究院退任教授
オギュスタン・ベルク
[フランス]
ベルクの当て字「辺留久」(久しく辺境に留まった者)の謂れと言えば、それを選んだとき北海道の開拓についての博士論文を準備していたので、辺境のことで頭がいっぱいでした。あの頃連絡船に乗り、「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら本物を眺める暇がありました。今は青函の長いトンネルを抜けると、渡島半島の景色ですが...晩年になって淮南子の助力を得て、「塞翁 辺留久」と書くようになりました訳は、若いころ中国の西域について博士論文を書こうと思っていましたが、文化大革命のために諦めなければならないという不幸のため、日本の北域に切り替えました挙句、およそ四十年後、国際交流基金賞をいただく幸に変わりました。
オギュスタン・ベルク
(原文 日本語)
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