平成13年度 国際交流基金賞/奨励賞 プロフィール ベルリン・フェスティバル公社

国際交流奨励賞

ベルリン・フェスティバル公社写真

  • ベルリン・フェスティバル公社

    1951年に「ベルリン芸術週間」「ベルリン国際映画祭」実施団体として発足以来、音楽、演劇、舞踊、文学、美術、映画等、あらゆる分野における世界のトップレベルの芸術をベルリンで紹介する中で、1965年から定期的に日本特集を組んできたほか、毎年日本の催しを実施し、日本の優れた芸術の紹介及びドイツと日本の相互理解促進に貢献している。

沿革及び目的

「ベルリン芸術週間」は当初、1933年から1945年までの時代にドイツが世界から取り残されてきた、芸術の世界的発展状況をベルリン市民に紹介することに活動の力点が置かれた。1960年代に「ベルリン芸術週間」は次第に世界のトップ・レベルの芸術を紹介する第一級の芸術フェスティバルとして発展し、65年からは年ごとにメインテーマを設定し、さまざまな文化行事を実施している。67年には組織としての「ベルリン・フェスティバル公社」が設立された。1981年、85年、87年、93年、99-2000年に日本特集が組まれたほか、ベルリン国際映画祭においても日本の作品が多く紹介されている。その活動内容は、ベルリン芸術週間、ベルリン国際映画祭、ベルリン現代音楽祭、ベルリン(ドイツ語圏)演劇祭、ベルリン・ジャズフェスティバル、ベルリン講演会シリーズなど多岐にわたるが、2001年からは公社独自の劇場及び展覧会場を有し、その活動をさらに充実させている。


日本関係事業実績

1981 「ベルリンにおける日本」
歌舞伎公演(市川猿之助)、現代音楽コンサート(武満徹、石井眞木、一柳慧他作品)、鬼太鼓座公演、日本映画等13件の日本関係事業を実施
1985 「アジア」
歌舞伎(市川猿之助)、現代音楽コンサート(武満徹・石井眞木)、ジャズ、井上靖朗読会、国際連詩(大岡信)
1987 「ベルリンにおける日本週間」(ベルリン市制750年祭記念)
能公演(世阿弥座)、連詩(大岡信・谷川俊太郎)、日本映画祭(黒沢明特集)、日本現代音楽コンサート、シンポジウム等18件の日本関係事業を実施
1993 日本が「ベルリン芸術週間」のメインテーマとなる
展覧会「日本とヨーロッパ:1543~1920」、歌舞伎公演、NHK交響楽団公演、日本舞踊、東京バレエ団公演、連詩、作家朗読会(島田雅彦・河野多恵子・多和田葉子他)、日本映画回顧特集(100本)等25件の日本関連事業を実施
1999~2000 「ベルリンにおける日本1999~2000」(ドイツにおける日本年の中心企画)
文楽公演、能公演(梅若研能会)、連詩、講演会(大江健三郎・江崎玲於奈)等30件以上の日本関連事業を実施

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