国際交流基金賞 特別企画~受賞者が見るコロナ下での国際交流~
サヴィトリ・ヴィシュワナタンさんからのメッセージ

サヴィトリ・ヴィシュワナタンさんの写真

2010年受賞

デリー大学前教授

サヴィトリ・ヴィシュワナタン

―この一年、コロナは活動にどのような影響を及ぼしましたか。また今後の国際交流の在り方、展望についてお聞かせください。

社会科学者として、この分野についてのみ言及することにします。

海外への渡航制限に対する対処法として、世界中の国々ではレクチャーやセミナーなどをオンラインで開催しています。国際交流基金の各現地事務所でも同様にできるでしょう。

学者は研究機関での研究や現地調査のため、研究対象国を訪れることが必要不可欠ですが、それは受入国で適切な検査を受けた人だけに限定するべきです。渡航も、母国で検査を受けて適切な陰性証明書を取得し、受入国でも同様に証明書を取得する必要があります。研究対象国に渡航することによって、学者は類似のテーマで研究を行っている他国の学者と出会い議論を重ねることができ、それは異文化間コミュニケーションを促進することにもつながります。また、他の国がどのようにコロナ感染症に対応しているか理解する機会を得ることができるのです。

日本研究や日本語学習を行っている教育機関の図書館への支援は今後も継続されるべきです。日本語検定試験をオンラインで実施することも検討できるのではないでしょうか。

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