1985年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

1985年度 受賞

一般財団法人 北海道国際交流センター

北海道函館市

代表者
山﨑 文雄
設立年
1980年
ウェブサイト
http://www.hif.or.jp/
ソーシャルメディア
https://twitter.com/HIFhakodate?lang=ja
北海道国際交流センターの写真

活動内容

北海道国際交流センターは、人と人との交流を通じ国際交流のつどい、日本語日本文化講座夏期セミナーなどのホームステイプログラムを中心に、新しい時代のニーズに応えるため、NGONPOの強化を目的とした講習会・ネットワーキング・情報発信など、公益の立場から幅広い国際交流事業を行っています。日本の大学、専門学校、語学学校に通う留学生は北海道の家庭にホームステイしながら文化体験ができます。さらに、環境問題、まちづくり、青少年育成、インバウンド誘致に至るまで多様な分野で活動しています。

受賞後の変化

地域の中における認知度が上がったことです。また全国的なつながりをつくることができました。

これからのビジョン

ゆりかごから墓場までではないが、人の人生によりそう活動を続けていきたいです。

最新の活動

  • 北海道国際交流センターの最新の活動1
  • 北海道国際交流センターの最新の活動2

「子ども食堂」で国際経験ができたり、手づくりや食育にとりくんでいます。

受賞団体からのコメント

ESDの視点を取り入れた全国展開をはかりたいです。


市民連携・国際相互理解の推進

1985年度 受賞

劇団文芸座

富山県富山市

代表者
小泉 博
設立年
1948年
劇団文芸座の写真

活動内容

劇団文芸座は、1948年にアマチュア劇団として創立以来、富山県内を始め世界5大陸の海外公演を含め、700回を超える公演を行っています。1977年5月、アイルランドのダンドークで開催される「ダンドーク国際演劇祭」に、戦後いち早く劇団文芸座が日本代表として出演して以来、世界各国の国際演劇祭に招かれ、日本の民話「夕鶴」「三年寝太郎」などの公演を行っています。また、富山国際アマチュア演劇祭、富山国際高校演劇祭を実施しています。

受賞後の変化

受賞当時(1985年)、賞金全額を地元ろう者劇団「おんにょろ座」のチェコスロバキアのパントマイムフェスティバル参加の資金として提供したことで、それが呼び水となって行政からの支援が得られ、地元北日本新聞社も協力し公演が大成功を収めました。国際芸術文化交流の積極的展開と他団体の国際文化交流に協力しています。

これからのビジョン

姉妹劇団のモナコ公国の「ステュディオ・ド・モナコ」が、来年、第16回モナコ世界演劇祭を開催します。そこに参加し、更に交流を深めていきたいです。

最新の活動

  • 劇団文芸座の最新の活動1
  • 劇団文芸座の最新の活動2

世界五大陸での演劇上演を果たしているので、6番目の大陸として、今年12月19日南極大陸のユニオングレーシャー基地とチリ・プンタアレーナス(12月17日)において、公演を行う予定です。

受賞団体からのコメント

南極大陸及びチリ公演が成功すると6大陸19カ国36都市70公演となります。国際アマチュア演劇連盟に加盟し、世界の演劇の友と交流しています。


多様な文化の共生の推進

1985年度 受賞

公益財団法人 京都「国際学生の家」

京都府京都市

代表者
内海 博司
設立年
1964年
ウェブサイト
http://hdbkyoto.jp/
京都「国際学生の家」の写真

活動内容

京都「国際学生の家」は、京都初の留学生寮として設立され、日本人と留学生とが同等の権利で入居できる日本初の留学生寮です。ハウスペアレント(住み込み監督人)家族が学生と一緒に生活し、日々の寮生活について指導・アドバイスしています。学生以外に研究者・学者も同居。特別な行事として、隔週金曜日に全員で一緒に食事を取る「コモンミール」や、お世話になった人を招待する「感謝祭」や食を通じた地域の人との交流を目指した「国際食べ物祭り」等の行事を行っています。

受賞後の変化

開寮後の20周年にあたる1985年、国際交流奨励賞地域交流振興賞(現在の地球市民賞にあたる)の「第1回の受賞団体」となったことを当時の理事長が、折に触れて、誇らしくお話しになっていた記憶があります。その15年後の2000年に建物の大改修工事費用の募金をするときには、この賞を受けたことを、一つの学寮の勲章として使わせて頂き、約6千万円の募金を達成することができました。

これからのビジョン

当学寮が設立された当時は冷戦時代。冷戦後、入れ替わるように「多極化」が進み、9.11のテロ以来、パリやベルギーなどでの大規模テロのように、民族・宗教にまつわる対立が表面化し、「グローバル化」と「貧富の格差」が拡大。その反動として、イギリスのEU離脱、アメリカの大統領選に象徴される反グローバル化の波が打ち寄せ、刻々と我々を取り巻く国際社会は変化を続けています。それだけに、人種、文化、宗教等の多様性を尊重し、個人と個人との「邂逅・出会い」を重視した、「共同の生」を掲げる当学寮の存在価値は、過去にも増して、ますます大きくなっています。これまでの半世紀、大学に来られる学生や学者・研究者を中心に、地域と共に活動してきたが本館の耐震補強を行い、研究者棟を改築して、企業に来られた外国人や外国人研究者をも受け入れ、地場産業のグローバル化の手助けもする新研究者棟を建設したいと考えています。

最新の活動

  • 京都「国際学生の家」の最新の活動1
  • 京都「国際学生の家」の最新の活動2

阪神淡路大震災・東日本大震災など、日本列島を襲う大震災に備えて、建物の耐震性について検討と調査を行ってきました。その結果、設立後から50年を過ぎた当学寮は耐震補強工事が不可欠であり、特に研究者棟は建替が必要との調査結果を得ました。この結果を受け、現在、本学寮の活動が今後半世紀に亘っても継続的に発展し続けるように、2017年には本館の耐震補強と研究者棟の改築工事を行うための募金活動(目標総額約3億円)を始める準備をしています。耐震補強と研究者棟の改築にあたっては、主に学生と研究者の、そして地域の方々との「邂逅・出会い」の場であった当学寮の門戸を広げ、地場産業のグローバル化の手助けをしながら、当学寮で暮らす学生と研究者達がより広いバックグラウンドを持つ人たちとの交流を持つことが出来るようにします。具体的には、新研究者棟は、地場産業等の企業に入社してきた外国人や滞在する外国人研究者も入居できる居室も備える形に改築し、当学寮が今迄以上に広い観点から、①多文化共生、②国際民間企業連携、③コミュニティ防災、の活動拠点として更に高度な活動をして行きたいと考えています。

受賞団体からのコメント

是非、本学寮のホームページ(http://hdbkyoto.jp/別サイトへ移動します)を開いて頂き、本学寮の活動を知って頂くと共に、「ご支援のお願い」を見ていただき、皆さんのサポートをお願いしたいと思っています。その内、「耐震補強と研究者棟改築工事支援の募金のお願い」のページを開設する予定です。

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