1991年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

1991年度 受賞

いっくら国際文化交流会

栃木県宇都宮市

代表者
長門 芳子
設立年
1983年
いっくら国際文化交流会の写真

活動内容

いっくら国際文化交流協会は、ボランティア育成及びホームステイ受け入れ等、誰でも気軽に参加できる地域に根ざした国際交流に取り組んでいます。ホームステイ受け入れでは、外務省・県・市等の公的機関の招へいで来日した外国人を迎え入れ、豊かな自然、最先端技術、人情味溢れる素朴な人々という地方都市の独自性を活かした交流となっています。生活者の視点を活かしたユニークな企画、10代から80代までの幅広い年齢層によるボランティアの活動は、地域の国際相互理解の増進に大きな役割を果たしています。

受賞後の変化

1992年3月3日「国際交流基金地域交流振興賞」受賞。6月15日「サントリー文化財団地域文化賞」受賞。思いがけず3か月間に東西二つの大賞の受賞にスタッフ一同驚喜しました。いっくら創立10年目の活動継続中の主婦集団にとり、強力な追い風となり、国際NGOとして、更に進化するきっかけとなりました。新聞・雑誌に大きく報道され、認知度も高まり、全国各地へのネットワークが広がったように思います。

これからのビジョン

外務省の要請でホームステイ・研修受入各種青年招へい事業の受託協力を25年間続けています。帰国後の彼らは、各国の知日派知識人として新しい国づくりの重要なポストで活躍中。可能な限り「いっくら地球家族の拠り所」として、見守りたいです。

最新の活動

  • いっくら国際文化交流会の最新の活動1
  • いっくら国際文化交流会の最新の活動2

外務省の研修事業の成果として、「ウランバートルいっくら」設立しました。


文化・芸術による地域づくりの推進

1991年度 受賞

いいだ人形劇フェスタ実行委員会

長野県飯田市

代表者
原田 雅弘
設立年
1979年
ウェブサイト
http://www.iida-puppet.com/index.html
いいだ人形劇フェスタ実行委員会の写真

活動内容

いいだ人形劇フェスタ実行委員会は、国内外の人形劇団との交流、文化振興に取り組んでいます。人形劇場、人形時計塔の建設に象徴されるように、飯田は人形劇の街としての地位を確立し、子どもから大人まで様々なレベルでの人形劇団・サークルが多数設立されるなど、人形劇が市民の生活の中に大きく浸透しています。日本最大の世界人形劇フェスティバル開催、フランスのシャルルビル・メジェール市との友好都市提携、「今田人形座」の海外公演等、国際協同制作も活発化し、地域文化の振興及び国際文化交流の推進に大きな役割を果たしています。

受賞後の変化

1990年代以降、海外の人形劇を紹介する公演と交流催事を継続的に開催するようになり、その結果として、国内外のフェスティバルや劇場との友好提携、連携事業、共同制作など、当委員会の活動が国際的な広がりを持つようになりました。

これからのビジョン

いいだ人形劇フェスタは2013年以降、人形劇に関して特徴的な取組みを行っている国内外の様々な地域と連携したプログラムを行い、交流を深め、ネットワークを構築に取り組んでいます。今後も、様々な人々との出会いと協働を大切にしながら、新しい創造活動が生まれ、それが世界中に発信されていく、そんなきっかけがたくさんあるお祭りを作っていきたいと考えています。

最新の活動

  • いいだ人形劇フェスタ実行委員会の最新の活動1
  • いいだ人形劇フェスタ実行委員会の最新の活動2

2015年 市民参加の人形劇「人魚姫」の台湾派遣公演を実施
2016年 ポーランドのアニマツィ劇場との国際共同制作「四季≪ポーランド≫」を制作。飯田での初演の後、東京公演・ポーランド公演を実施しました。
2018年 人形劇カーニバル飯田~いいだ人形劇フェスタの40周年を記念して世界人形劇フェスティバルを開催予定です。

受賞団体からのコメント

いいだ人形劇フェスタ2017…2017年8月1日~6日
いいだ人形劇フェスタ2018・世界人形劇フェスティバル…2018年8月3日~12日


市民連携・国際相互理解の推進

1991年度 受賞

神戸クロスカルチュラルセンター

兵庫県神戸市

代表者
宮田 満雄
設立年
1980年
ウェブサイト
http://www.kobeccc.com/
神戸クロスカルチュラルセンターの写真

活動内容

地域に住む多様な文化を持った外国人と市民との草の根レベルの交流を通して、文化の違いを越えてすべての人と平等に尊重し合う多文化共生関係を築くことを目指して設立されました。50人余のボランティア(日本人・外国人とも)が主導的に取り組み、息の長い活動を続けています。そのボランティア精神が多くの市民を巻き込みホストファミリー、在外国人(留学生も含む)他のグループ、また自治体や大学などとネットワークを京阪神をはじめ全国規模でも広げています。

受賞後の変化

知名度が広がり、活動の参加者数が増えました。他の機関に助成や寄付の申請をする時、授賞歴が役立っています。

これからのビジョン

難民問題に象徴されるように世界的に分断、格差が広がりつつあります。46年近く継続している多様な文化を持つ留学生とホストファミリーの交流や外国人市民と日本人市民の関係を、より多様に広げ、市民の意識改革に貢献していきたいです。

最新の活動

  • 神戸クロスカルチュラルセンターの最新の活動1
  • 神戸クロスカルチュラルセンターの最新の活動2

未来を担う”子供たち”の異文化との関係を強固にしていきたくて”世界のわらべ歌の旅”を留学生(母国)を講師としてシリーズで発足させました。(12ヶ国)

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