1992年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

1992年度 受賞

財団法人 岩手国際理解推進協会

岩手県下閉伊郡田野畑村

代表者
早野 仙平
設立年
1984年(現在は解散)
岩手国際理解推進協会の写真

活動内容

岩手国際理解推進協会は、米国人英語教師の招へい、田野畑村を核とした国際理解教育と国際交流事業の推進に取り組んでいます。「地方の国際化」が一般に意識される遥か以前から、外国人との接触の機会が少ない農村において、異文化理解・国際理解教育を継続的に展開しています。その成果は学校教育に留まらず、岩手県下の22市町村の幼児から老人まで幅広い活動となって結実しています。同協会と、アーラム大学日本文化研究所(米国側)が窓口となり、人選も行っています。


市民連携・国際相互理解の推進

1992年度 受賞

「茨城アジア教育基金」を支える会

茨城県水戸市

代表者
長谷川 典子
設立年
1985年
ウェブサイト
http://www.saefi.org/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/saefi.org
「茨城アジア教育基金」を支える会の写真

活動内容

「茨城アジア教育基金」を支える会は、ボランティアによるタイ東北部の児童への教育基金運営及び支援活動を行っています。タイ東北部の子どもたちに教育の機会を提供するため、県内の主婦が中心となって現地調査を行うなど、工夫をこらした支援事業を8年前から継続しています。年々事業内容は拡大しており、その結果多くのタイの児童が教育の機会を得ています。また基金の運用益の他に活動資金を募る手段として、地域イベントを利用してのタイの民芸品販売や講演会を行っており、同時に県民への広報・啓蒙活動ともなっています。

受賞後の変化

活動が認められたことで、自信を持ち、前向きな姿勢になれました。県内各地で講演会やパネル展、写真展などを開催し、活動の啓蒙を図る一方、茨城県海外技術研修員受入事業や郵政省ボランティア貯金利子配分事業へとつながり、活動が大きく飛躍しました。

これからのビジョン

教育の普及があらゆる問題解決へとつながると考えているため、今後も教育分野での活動を続けたいです。特に幼児期の教育は重要です。アジアにもまだ教育の機会に恵まれない子どもたちがいることを伝え、出来る限りの協力・支援をしていきたいです。

最新の活動

  •  「茨城アジア教育基金」を支える会の最新の活動1
  •  「茨城アジア教育基金」を支える会の最新の活動2

2015年、設立30周年記念事業でラオス国ルアンパバーン県奥地のサムスム村に就学前教室を備えた小学校校舎を建設しました。2016年からはサムスム小学校の校庭整備を含む教育環境改善と教員の資質向上のための研修を支援しています。

受賞団体からのコメント

アジアの発展途上国の教育支援に関心がある方はご一緒に活動しませんか。ぜひウェブサイトをみてください。


市民連携・国際相互理解の推進

1992年度 受賞

特定非営利活動法人 アジア太平洋こども会議・イン福岡

福岡県福岡市

代表者
麻生 泰
設立年
1989年
ウェブサイト
http://www.apcc.gr.jp/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/APCCFukuoka
https://twitter.com/APCCFukuoka
アジア太平洋こども会議・イン福岡の写真

活動内容

アジア太平洋こども会議・イン福岡は、1989年の活動開始以来、市民が中心となって、「We are the BRIDGE~つなげます、世界の夢を~」をモットーにアジア太平洋30か国以上の子どもたちを大使として福岡に招へいし、キャンプ、ホームステイ、学校登校を実施、また福岡の子どもたちを春休みにアジア各国に派遣しています。一貫して、“小学生世代の子どもたちに異文化とふれあうきっかけを与える”という使命は堅持しつつ、時代・ニーズの変化に応じた新たなプログラムを開発しながら活動しています。

受賞後の変化

1993年、事業開始から5年目に「地域交流振興賞」をいただきました。福岡地区を中心に展開する国際交流の取り組みであり、福岡の子ども達、地域の方々向けの広報しかできていなかったところ、受賞の機会を頂けたことで、全国の皆様に活動を知ってもらうことができました。県外に出向いて弊事業を紹介させていただく機会や、他都市から視察、ヒアリングに来られる人が増え、ネットワークを広げることができたのも受賞のお陰と感謝しています。

これからのビジョン

事業開始から30年経過しようとしている今、改めて弊事業の価値を検証し、『多様性(Diversity)』と『持続可能性(Sustainability)』を守り追求していくことを目標に定めました。11歳前後のこども達向けに特化した、多様で豊かな文化、価値観と直に触れ合い、体験から学びを深めていくダイナミックな異文化交流の場を、今後とも末永く、提供し続けたいと考えています。

最新の活動

  • アジア太平洋こども会議・イン福岡の最新の活動1
  • アジア太平洋こども会議・イン福岡の最新の活動2

毎年、春休みを中心に日本からアジア太平洋各地に赴いてホームステイにチャレンジする派遣事業があります。2016年春にブータンを訪れた福岡からの派遣団のこども達は、今後日本とブータンをつなぐ架け橋となってもらいたいと、日・ブータン外交関係樹立30周年記念レセプションに参加、国王にも謁見させていただく名誉にも預かりました。
 2016年夏、女子サッカー日本代表(Uー20)チームが国際親善試合でパプアニューギニアを訪問したそうです。その際、現地在住の邦人数が50人にも満たないという国で、日本チームが大歓迎で出迎えられるという驚きの経験をし、現地のメディアにも大きく報じられました。現地日本大使館の話によると、弊事業参加者で作る同窓会組織『ブリッジクラブパプアニューギニア』が日本チームの一大応援団を作り声援を送ったそう。幼いころの福岡、日本の思い出は彼らの心の奥深く根付いており、彼らのような真の日本ファンである弊事業同窓生たちがアジア太平洋の各地に9000名近く(約1万名?)育っています。

受賞団体からのコメント

アジア太平洋こども会議・イン福岡(APCC)とは?
1989年(福岡市政100周年)「よかトピア~アジア太平洋博覧会~」の参加事業としてスタートした民間レベルでの草の根国際交流事業です。21世紀を担う子どもたちが、毎年春と夏に福岡からアジア太平洋各地へ、夏にはアジア太平洋約40の国や地域から福岡に集い、キャンプやホームステイ、学校登校などを通じて、言葉や習慣の違いなどを身をもって体験し、お互いを分かり合い、思いやる気持ちを育みます。
ホームページ: http://www.apcc.gr.jp/別サイトへ移動します
APCCビジョン: わたしたちAPCCメンバーは、OMOIYARIの心を持った地球市民となり、こども達の笑顔あふれる世界を実現します。
スローガン: We are the BRIDGE~つなげます、世界の夢を~
主なプログラム: 招へい事業、派遣事業、育成事業、ブリッジ事業

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